さっぱりと甘い大人のデザート"いちじくのスパイスコンポート"

いちじくの甘味とスパイスの香りが絶妙に合わさった一品です。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。

■“いちじくのスパイスコンポート”のつくり方

岡田直人さん作の板皿を折敷やトレイのように使い、お酒を注いだアンティークのグラスと一緒に盛りつけました。陶磁器の板皿は、ほんの少しのゆがみやがたつきがあるもの。それが表情であり味わいとなります。コンポートは余熱で火を通すのみ。さっぱりとした甘さで、ヨーグルトやアイスクリームと和えたり、フレッシュチーズやハーブとサラダ仕立てにしてもおいしい。コンポート液も、そのまま飲んだり、ソーダ割りにして楽しめます。

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◇材料 (つくりやすい分量)

いちじく：4個（かたくて未熟なもの。洗って水気を拭く）
A ：
・ ロゼワイン：500ml
・ グラニュー糖：100～150g
・ レモン汁：80ml
・ タイム：1枝
・ クローブ：3粒
・ 黒胡椒：3粒
・ カルダモン：3粒

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（1）火にかける
鍋（いちじくがぴったり入るサイズで、酸に強いもの）にAを入れ、強火にかける。

（2）いちじくを加える
沸騰したら弱火にし、アルコールがとんだら火を止めていちじくを加える。

（3）冷やす
粗熱が取れたら鍋ごと冷蔵庫に入れ、芯までしっかり冷やす（できれば1日以上そのままおく）汁に全体が浸かっていれば、冷蔵庫で3～4日は日持ちする。

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――教える人

「オカズデザイン」

2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』（成美堂出版）など著書多数。

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文：藤井志織 写真：伊藤達也