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食用油、牛肉…相次ぐ食品の値上げ、コロナで中国のコンテナ製造量減少が影響も

  • 2021.12.4
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ニュースでも報じられている通り、身近な食品が次々と値上げされています。その理由はいったい何でしょうか?また、その背景にはどんな事情が潜んでいるのでしょうか。

■相次ぐ食品の値上げ!どんな食品が値上げされた?

2021年に入ってから食品の値上げが相次ぎ、家計に打撃を与えていることはご存知かと思います。

筆者が調べたところ、2021年に値上げされた食品には以下のものがあります。

食用油、マーガリン、マヨネーズ、洋菓子、冷凍食品、和洋菓子、小麦粉、牛肉、豚肉、コーヒー、パンなど

2021年だけでもこれだけの食品が値上げされているとは驚きですね。それにしても、どうしてこれほど多くの食品が値上されているのでしょうか?その原因を探ってみましょう。

■食品値上げの原因(1)油脂類の高騰

食品が値上げされた主な原因の一つとして、「油脂類」の原材料となる大豆や菜種、パーム油の価格が高騰していることが挙げられます。

その影響で、食用油やマーガリン、マヨネーズのほか、製造の過程で大量の油脂類が使われる洋菓子やパンなどの食品価格も高騰しているのものと思われます。

■食品値上げの原因(2)海上輸送コストの高騰

もう一つの主な原因は海上輸送コストの高騰です。

国土交通省によれば、米中貿易摩擦やコロナ禍による先行きへの懸念から2019年から2020年前半にかけて中国でのコンテナ製造量が減少。その影響で2021年も世界的なコンテナ不足が続いています。 参考:国土交通省『コンテナ不足問題に関する政府における取組』

そこに原油価格の急激な高騰が加わり、食品やその原材料の海上輸送コストも高騰。それもまた食品が値上げされた大きな原因となっています。

■食品の値上げは当面続く可能性が高い

主に以上の原因から食品の値上げが続いていますが、残念ながらその状況は当面続く可能性が高いでしょう。

2021年はコンテナの製造量が回復傾向にありますが、コンテナ不足は解消されていません。また、原油価格の高騰が止まらない限り、海上輸送コストは高止まりの状態となります。

その影響から、今後新たに食品が値上げされる可能性もあります。それによる家計への打撃が大きくなることは間違いありません。その対策として今すぐ支出を見直し、食費が増えた分をカバーしながら家計を赤字に転落させない方法を真剣に考える必要がありそうです。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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