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【中学受験】志望校を決める前に要確認!入学後に「失敗した…」と後悔しがちな5つのケース

  • 2021.12.3
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首都圏だけでも数百校ある私立中学。そのなかから、わが子が通うべき中学をどうやって選べばよいのでしょうか。ここでは、入学後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔するパターンに注目しました。
首都圏だけでも数百校ある私立中学。そのなかから、わが子が通うべき中学をどうやって選べばよいのでしょうか。ここでは、入学後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔するパターンに注目しました。

「偏差値」だけではない志望校選び

志望校選びでは偏差値がひとつの指標になりますが、それ以外にも、男女別学か共学か、進学校か付属校か、教育方針や校風、自宅からの距離など、重視するポイントがたくさんあります。

ここでは、入学後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔しがちな例についてご紹介します。

ケース1.「通学」が想像以上にツラかった

中学受験で通学圏内と考えるのは、多くの家庭で1時間程度の所要時間が一般的。なかには1時間半以上かけて通う子もいますが、子どもへの負担を考えれば近い方がいいでしょう。

しかしこの「所要時間」が落とし穴。自宅から学校までのルートを見落としがちです。乗り換えがなく電車1本で通えれば、電車内で勉強や読書などができ、通学時間が有効に使えます。

一方、電車の乗り換えやバスなどの利用が必要な場合は要注意。乗り換えにかかる時間が不規則だったり、特にバスは時間が読みづらいというのも盲点です。

もうひとつ、通勤・通学時間帯に混雑する路線や方面に乗る場合も要チェック。通常より所要時間が長くなりがちな上、子どもにとって満員電車は大変な負担です。座って過ごす1時間と満員電車の1時間では大違い。通学が辛いと登校しぶりにつながってしまうことも。

実際の通学時間に合わせて自宅から学校まで移動してみる、また登下校する生徒の様子を観察してみるのもおすすめです。子どもと一緒に自宅と学校を往復してみて、通えるかどうかを確認してあげることで、入学後にギャップを感じずに済みます。

ケース2.「面倒見がいい」「お得校」の実態は……

最近、注目されている「お得感のある学校」。入学時に求められる偏差値に対して、卒業生の進学実績がいい学校を魅力的に感じる親は多いでしょう。いわゆる「面倒見がいい学校」も親にとっては安心感があります。

補習授業や追加提出物などで、成績下位の子どもをフォローしてくれる学校なら、落ちこぼれになる心配も少なくなります。親子間のコミュニケーションが難しくなる思春期、学習面を学校に任せられれば、家庭内の平和が保ちやすいでしょう。

なかには「塾に行く必要がない」ことをアピールする学校もあります。大学受験のための塾代がかからないのは親としては喜ばしく感じますが、裏を返せば学校で相応の勉強をさせるという意味でもあります。

勉強以外の活動を楽しむイメージで入学すると、厳しく感じてしまうかもしれません。「いい大学に入れたい」ということばかりを気にした親目線の学校選びが、結果として子どもを追い込んでしまうケースもあります。

ケース3.「学費だけ」じゃない、追加出費に衝撃!?

最先端のICT教育を取り入れている、海外体験の選択肢が多い、施設が充実していて新しい……どれも魅力的に感じます。しかしすべての運営には多額の費用が掛かっていることも忘れてはいけません。

たとえば宿泊を伴う国内外の課外研修には、数十万円以上のまとまった費用がかかります。「希望者のみ」「任意」の行事だとしても「9割が参加する」場合、不参加という選択は難しくなりがち。1年に何度も研修旅行を実施する学校であれば費用面も要チェック。

さらに学習フォローのための補習授業が有料か無料か、研修旅行の場所や内容など、学費以外にかかる主な費用は確認しておきたいところです。

そして、どの学校に入学しても“意外なところ”に費用がかかることを忘れがち。学校が遠ければ交通費もそれだけ高額になりますし、休日に友だちと遊ぶ場所も遠方になりがちで、子どものレジャー費、外食費などが休日のたびに飛んでいくことになります。

小学校時代にはなかった部活費も、部活によって差がありますが、ユニフォームや道具類、大会や合宿などの遠征費が必要となります。また制服や所持品の指定・自由度も出費に関わってきますから、年間の学費に加えてさまざまな出費を予定しておきましょう。

ケース4.「付属校に入ったら安心」という勘違い

大学付属校の人気はここ何年か変わらず継続中です。多くの大学付属校では受験に向けての勉強が必要ない分、幅広く深い学習ができる環境であることを特色として打ち出しています。

実際に、部活などの活動はもちろん、勉強や運動、音楽など、興味を持った分野にじっくりと取り組むことができる環境であることは確かです。子どもによってはのびのびと好きな活動に打ち込むことができ、個性を伸ばせる最高の場所だといえるでしょう。

好奇心が強く、能動的に学ぶ意欲がある子はいいのですが、「大学受験をしなくていい」という消極的な理由で付属校を選んだ子にありがちなのが、中学に入学したとたんに勉強をしなくなってしまうパターン。

一般的に付属中学・高校を経て、大学入学の際に希望学部を選ぶことになりますが、多くが成績次第。成績下位では希望学部に入れず、結局、大学でも満足な学びができないという結果に。

ちなみに、「付属校ならどこでもいい」と入学したものの(例えば)理系学部が少なく大学に学びたい分野がないパターンも残念です。

ケース5.「塾講師おすすめ」で受験したのに……

塾との面談で志望校相談をする際、塾からすすめられたことがきっかけで受験をするケースも多いかもしれません。

学校情報に精通している塾講師の貴重な意見を参考にすることは有益ではありますが、最終的に受験するかどうかを決める際は、親がしっかりと吟味しましょう。塾講師に頼りすぎない姿勢が重要です。

優秀な子ほど、塾が絶賛するいわゆる「御三家」をすすめられて合格。男女別学校に通い始めて、同性しかいない環境に不満を漏らす子もいるとか。逆に、あまりいい評判を聞かない学校に入学してみたら、意外にいい学校だったという場合もあります。

最近では、ネット上にさまざまな口コミが存在しているので、隅々まで読んでしまう人もなかにはいるでしょう。悪評ほど拡散されやすい傾向にありますし、事実かどうか不明な噂も多数。くれぐれも口コミには振り回されないようにしましょう。

たくさんの学校の中から志望校を決める際は、しっかりと自分の目で見極めること。すべての学校に足を運ぶのが難しければ、オンライン説明会や学校のwebサイトを必ずチェックしましょう。

「IT教育」「国際化」「思考力」といった耳障りのいいアピールポイントが並んでいることが多く、どこも同じように思えますが、複数の学校を比較するうちに特徴が見えてきます。オンライン説明会、バーチャル学園祭でも学校のカラーが分かります。見せ方をどのように工夫しているかも含め、学校選びの材料になります。

とはいえ、どれだけ綿密なリサーチを重ねても、入学してみないと分からないのが学校というもの。この学校に通ってよかったというのが、本当の意味で分かるようになるのは、卒業してから、社会人になってからだといえるでしょう。

先のことは分からないからこそ、今できることを確実に。別学か共学か、進学校か付属校か、教育方針や校風、自宅からの距離などの中から、譲れない条件は何か、諦められる部分・諦められない部分はそれぞれ何なのか、家庭内で方針を決め、整理するところからはじめましょう。

文:西村 創(学習塾・個別指導塾ガイド)

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