1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【冬に見たい世界の絶景スポット9選】美しい写真と各地の魅力&知識を解説

【冬に見たい世界の絶景スポット9選】美しい写真と各地の魅力&知識を解説

  • 2021.12.3
  • 3806 views

世界中には降り積もる雪で一段と美しさを増す、冬ならではの絶景スポットがたくさんありますよね。とはいえ、実際に見に行くのはまだまだ厳しい状況なのも事実。そこで今回は、カナダの「ナイアガラの滝」やフィンランドの「オーロラ」、アイスランドの「氷の洞窟」など、冬にしか見られない世界各地の絶景9カ所を美しい写真とともにお届け。海外旅行が思うように楽しめない今だからこそ、白銀の世界に思いを馳せてみませんか?

フランス・ストラスブール【クリスマスを彩る豪華イルミネーション】

(C) Shutterstock.com

フランス北東部アルザス地方の中心都市「ストラスブール」。2000年以上にわたってラテン文化とゲルマン文化が融合し、独特の文化が育まれてきたこの街は、フランスで最も古い歴史を誇る「クリスマス・マーケット」が開催されることでも有名です。毎年11月下旬になると街の中心地・クレベール広場に巨大なクリスマスツリーが飾られ、クリスマスムードに包まれます。

ストラスブールの「クリスマス・マーケット」が始まったのは、1750年のこと。当時はストラスブール大聖堂の周囲に限定され、3日間のみ開催されていたそうです。その後、次第に規模が大きくなり、現在では旧市街のいたるところにクリスマスを祝うイルミネーションが施され、アルザス地方の民芸品や飲食店など、さまざまな屋台が立ち並ぶように。街中に飾られるイルミネーションは、年末まで楽しめるそうですよ。

(C) Julian Schlaen / Shutterstock.com

クリスマス・マーケットの発祥の場所となった「ストラスブール大聖堂」は、どっしりとした威厳ある佇まいが印象的。美しいバラ色の砂石で建てられた貴重な建築様式でも有名ですよね。内部にあるルネサンス時代に据えられた「天文時計」や、最後の審判が表現されたという「天使の柱」は必見!

■マリー・アントワネットが愛したスイーツ「クグロフ」

アルザス地方の伝統的なスイーツ「クグロフ」は、マリー・アントワネットが愛したともいわれるブリオッシュ風の発酵菓子。ふわふわな生地に練り込まれた干しブドウ、そしてアーモンドを飾り付けて香ばしく焼きあげたお菓子は、見ているだけで幸せな気分になれますよね。

 

<アクセス:電車>

TGV:パリ・シャルル・ド・ゴール空港からストラスブール駅まで約2時間20分

カナダ・ナイアガラの滝【滝しぶきが凍る白銀の世界】

(C) Niagara Falls Tourism

世界三大瀑布のひとつとして知られる「ナイアガラの滝」。カナダとアメリカの国境にある3つの滝から形成され、なかでもカナダ側にあるカナダ滝は、675mの幅を馬蹄型に弧を描くきれいな曲線が魅力的ですよね。

そんなナイアガラの滝は、冬になると滝のしぶきが辺りの樹木に飛び散って凍りつき、雪と相まって幻想的な銀世界へと姿を変えます。日中は光が当たるとキラキラと輝き、冬ならではの明媚な光景が広がるのです。人間の手では作り出せない圧倒的な自然の美しさは、一度見たら忘れられないほどの感動を与えてくれるはず。

(C) Niagara Falls Tourism

冬は観光オフシーズンということもあり、夏や秋に比べて観光客が少なくなる場合が多いので、大迫力の滝の絶景をひとり占めできるかもしれませんよ!

■滝に直接照明を当てるカラフルなライトショー

ナイアガラの滝では、通年で夜のイルミネーションが実施されています。暗闇のなか、滝に直接照明を当てて展開されるカラフルなライトショーは、ダイナミックな滝の轟音と合わさって非日常空間を演出してくれそうですよね。

 

<アクセス:電車>

・VIA鉄道:トロント・ユニオン駅からナイアガラ・フォールズ駅まで約2時間

・ゴー・トランジット:トロント・ユニオン駅からナイアガラ・フォールズ駅まで、電車とバス乗り継ぎで、約2時間半

<アクセス:バス>

・グレイハウンド・カナダ:トロントからナイアガラ・フォールズのバスターミナルまで、約1時間半~2時間(経由によって異なる)

・コーチ・カナダ:トロントからナイアガラ・フォールズのバスターミナルまで、約2時間

・ナイアガラ・エアバス:トロント・ピアソン国際空港からナイアガラ市内まで、約2時間

 

フィンランド・ラップランド【自然の宝庫で叶える憧れのオーロラ観賞】

(C) shutterstock.com

冬の絶景といえば「オーロラ」は外せませんよね。フィンランド北部にある「ラップランド」では、夏は白夜が訪れ、秋は森の木々が紅葉に染まるなど、シーズンによって変わる自然のダイナミックな魅力を楽しめるのが魅力。冬になると辺りは白銀の世界に包まれ、オーロラ観賞地として高い人気を誇っています。

広大なラップランドにはいくつものオーロラ観賞地があり、場所によって出現する確率が違うのだそう南部では年間10~20日ほどと短めですが、北部では9月から翌年3月までの空気が澄んだ日に見えることが多くなるというように、北に行くほどその出現率は高くなるのだそう。また、星空と同じく暗い場所の方がよく見えるので、丘の上や湖畔など、街の明かりが邪魔にならない場所で楽しむのがおすすめです。

(C) shutterstock.com

ラップランド南部の街「ロヴァニエミ」には、一年中サンタクロースに会える「サンタクロース村」があります。同地ではトナカイが飼育されていて、冬にはトナカイが引くソリに乗ることもできますよ。

■ガラス張りのドームからオーロラを眺める

全面がガラス張りのドームになった「ガラスイグルー」は、オーロラ観賞をする手段のひとつとして人気。冬の夜の寒さに悩まされることもなく、ゆったりとオーロラを眺められるなんて夢のようですよね。

 

<アクセス>ラップランド北部の町「サーリセルカ(Saariselkä)」

ヘルシンキ空港からイヴァロ空港まで、飛行機で約1時間40分、イヴァロ空港からサーリセルカまでエアポートバスで約30分

アイスランド・氷の洞窟【異世界を感じる神秘的空間】

(C) shutterstock.com

アイスランド南部には、はるか昔から存在する氷河や、溶岩層を流れるダイナミックな滝、地熱によって沸騰した水が吹き上げる間欠泉など、地球の驚異を感じさせるような観光名所がたくさんあります。

それらのなかでも特に冬の絶景として有名なのが、アイスランド国土の13%を占めるという、「ヴァトナヨークトル国立公園」内にある氷の洞窟「ヴァトナヨークトル」。夏は気温が上昇しているので入ることができず、氷が引き締まる冬でなければ探検はできません。透明で真っ青な氷に囲まれた空間は、別の惑星に迷い込んだかのような、神秘的な雰囲気が漂っていますよね。

(C) shutterstock.com

ヴァトナヨークトルを形成する一部の氷河から流れる、氷河湖「ヨークルスアゥルロゥン」には、青白い氷河がところどころに浮かび、絵に描いたような迫力満点の景色が広がります。

■有名レストランが集うエリア「サウスコースト」

海岸線にある「サウスコースト」は、新鮮なシーフードを楽しめる有名レストランが多く並ぶ人気エリア。ダイナミックな自然の魅力とともに、現地のグルメも満喫してみてくださいね。

 

<アクセス>ヴァトナヨークトル国立公園

レイキャビクから車で約6時間

アメリカ・グレンウッドスプリングス【雪景色が望める天然温泉地】

(C) shutterstock.com

アメリカンロッキーの麓にある温泉地「グレンウッドスプリングス」は、1日1,300万L(毎分9,200L)もの温泉が地表に湧出しているのだそう。ネイティブアメリカンのユート族によって発見され、「偉大なる癒やしの力」という意味の「ヤンパ」と名付けられたこの温泉は、硫酸カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸カリウムなどを含む泉質とされ、何世紀にもわたって親しまれてきました。

1888年に建てられた「グレンウッド・ホット・スプリングス・リゾート」は、今も世界中から著名人が訪れる人気のリゾート施設。赤い砂岩で建築されたランドマークのバスハウスを中心に、レストランやスパ、フィットネスクラブ、そして宿泊施設が併設されています。温かいお湯に浸かりながら、雪化粧したロッキー山脈をゆったり眺めてみて。

(C) shutterstock.com

グレンウッドスプリングスの街から車で15分程の場所にある「グレンウッドキャニオン」も、冬の自然の魅力を楽しめる絶景スポットです。ところどころに架かるつららや荒々しい渓谷の姿が、美しい景観を生み出します。雪に覆われた山の静かな雰囲気もまた一興。

■レジャー用大プール&大人用のセラピープールも

「グレンウッド・ホット・スプリングス・リゾート」に設置されている123m×30mのレジャー用大プールには、ウォータースライダーやジャンプ台も完備。また、水温40℃に保たれた大人用のセラピープールも用意されています。

 

<アクセス>グレンウッド・ホット・スプリングス・リゾート

デンバー国際空港から車で約2時間30分

スイス・ティトリス山【スリル満点の大絶景パノラマ】

(C) shutterstock.com

アルプス山脈の一部をなす「ティトリス山」。夏も山頂付近に万年雪や氷河が残っているので、一年中雪景色を楽しむことができる人気リゾート地です。麓の街「エンゲルベルク」からロープウェイを乗り継いで山頂まで行けるので、手軽に絶景を楽しむことができますよ。

ロープウェイの山頂駅「クライン・ティトリス駅」近くにあるのが、ティトリス山で有名な絶景スポット「ティトリス・クリフウォーク」。標高3,041mとヨーロッパで最も高い場所にある吊り橋からは、ティトリス山の南壁や、アルプス山脈の壮大なパノラマが望めます。勇気を振り絞って、幅1m・長さ100mの空中散歩にチャレンジしてみてくださいね。

(C) Denis Linine / Shutterstock.com

エンゲルベルクとティトリス山頂駅を結ぶ2本のロープウェイのうち、中腹駅「スタンド」からティトリス山頂までの第2区間を運行しているのが、回転式ロープウェイ「ロッテール」。80人乗りでゆっくり回転しながら高低差600mの距離を約4分間で進みます。

■天使の山でゆったりステイ

標高1,015m地点にあるエンゲンブルクは「天使の山」という意味。かつては独立した国家として修道院を中心に発展してきたこの街では、現在も修道院でチーズ作り見学やパイプオルガンの演奏会などが実施されています。

 

<アクセス>エンゲルベルク

ルツェルンからエンゲルベルクまで約45分

イタリア・コルティナ・ダンペッツォ【2026年の冬季オリンピック開催予定地】

(C) shutterstock.com

イタリア北東部に位置する世界遺産「ドロミーティ」は、標高3,342mの最高峰「マルモラーダ山」をはじめとする3,000m級の山々が18峰連なる山岳地帯。古代の地殻変動によって形成されたこのエリアは、地学的にも重要とされる見事な絶景が広がります。141.903haもの広域にわたり9地域が分布し、多くのスキー場も設置されています。夏はハイキング、冬はウィンタースポーツと、さまざまなアクティビティが楽しめるリゾートとして親しまれているのです。

そんなドロミーティの一部をなす「コルティナ・ダンペッツォ」は、「ドロミーティの女王」と称される人気の山岳リゾート。2026年の冬季オリンピック開催予定地としても知られ、世界中から高い関心が寄せられているのです。

(C) shutterstock.com

コルティナ・ダンペッツォから西に10kmの地帯には、「ラガツォイ」と呼ばれる山塊があります。麓からロープウェイで上った標高2,752m地点には「ラガツォイ小屋」があり、絶景を満喫できるスポットとして人気。宿泊施設やサウナも完備されているので、ドロミーティの雄大な景色を楽しみながらのゆったりした滞在が叶いそうですよね。朝焼けや夕景など、時間の経過とともに変化する美しい景色はぜひとも味わってみたいところ。

■1000年以上続く街から山々を望む

コルティナ・ダンペッツォの標高1,224m地点には、アンペッツォ渓谷に佇む小さな町があり、山々に抱かれた威厳ある風景が楽しめます。周囲のゲレンデに直接アクセスできるのもうれしいポイント。

 

<アクセス>コルティナ・ダンペッツォ

ヴェネツィアから直行バスで約2時間

オランダ・フェルウェゾーム国立公園【オランダ最古の国立公園】

(C) shutterstock.com

アムステルダムから南東へ車で約2時間の場所にある「フェルウェゾーム国立公園」で特に有名なのが、9月頃になると鮮やかな紫色に色づき始める「ヒース」と呼ばれる植物。辺り一面が紫色で覆われる絶景は、ノスタルジックな雰囲気を演出してくれます。

そんな桃紫色の景色を見せるヒース野原に雪が積もると、今度は一面が真っ白な雪原に。ヒースの木々も雪や霜で白く染まり、なんとも言えない神秘的な風景を作り出していますね。果てしなく続く野原の景色は、いつまでも眺めていられそう。

(C) shutterstock.com

広大な敷地内にはハイキングコースも整備されているので、雪が降る冬でも安心して散歩ができます。アニメやゲームの世界を思わせるような美しい世界に、足を踏み入れてみたくなりませんか?

■かつてはオランダ王室御用達の狩猟場だった

フェルウェゾーム国立公園には、かつてはオランダ王室の狩猟場として使われていた広大な森があります。王族が親しんだ絶景は、爽快感が漂って気持ちよさそうですね。

 

<アクセス>フェルウェゾーム国立公園

アムステルダムから車で約2時間

カナダ・レイク・ルイーズ【ロッキーの宝⽯で生まれる氷の彫刻】

(C) shutterstock.com

カナダ西部の世界自然遺産「カナディアン・ロッキー」にある、世界有数の山岳リゾート地「レイク・ルイーズ」。氷河から溶け出た水によって夏は湖面がエメラルド色に輝き、その美しさから「ロッキーの宝⽯」と称される景勝地として知られています。

ルイーズ湖が凍る冬季には、湖面でアイススケートやスノーシューを楽しむことができ、湖畔では毎年1月の恒例行事として、氷の彫刻競技会「アイス・マジック・フェスティバル」も開催されます。同イベントでは、世界各国から集まるプロの職人が氷の塊を削り、神秘的な作品を創作。氷の透明感や周りの風景も相まって、神々しい芸術作品が生み出されるのです!

(C) shutterstock.com

また、ルイーズ湖が凍る冬には、氷でつくられた大きな門が湖面に誕生します。氷のお城の入口のような幻想的な氷の門は、周囲の自然と重なりフォトジェニックな光景に。触ったりくぐってみたりすることができるので、その神秘的な魅力を肌で感じてみてくださいね。

■公園がそのまま美術館に

「アイス・マジック」終わった後も、その作品はルイーズ湖のほとりに展示されます。そのため、湖畔の公園がそのまま美術館となり、芸術的な氷の彫刻作品を間近で観賞することができるのです。

 

<アクセス>レイク・ルイーズ

カルガリー空港から車で約3時間

今回は、冬にしか見られない世界のおすすめ絶景スポットを9カ所紹介しました。感染症拡大の影響もあってなかなか海外旅行に行くことが難しい昨今ですが、この記事で予習をしながら想いを馳せてみるのもいいかもしれませんよね。

元記事で読む
の記事をもっとみる