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「なぜいびきをかいてしまうの?」気になる原因を医師に聞きました

  • 2021.12.1
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家族や彼氏に「いびきをかいて寝ていたよ」と指摘された経験はありませんか? どうしていびきをかいてしまうのか、病気かどうか判断する基準などを、「耳鼻咽喉科サージクリニック 老木医院」院長の老木浩之先生に伺いました。

いびきをかくメカニズムを教えてください

鼻の奥や喉が狭くなり、その狭くなった部分が呼気で押し出されて粘膜がふるえることによって音が発生します。これがイビキです。つまり、鼻の通り具合と喉の狭さが影響しあってイビキが生じるのです。鼻づまりの原因は、アレルギー性鼻炎や鼻炎・副鼻腔炎、飲酒、妊娠後期等があります。鼻中隔彎曲症といって骨や軟骨の形が原因になっている場合もあります。鼻がつまりがちになると、口呼吸になるなど、呼吸の気流が乱れ、イビキの原因の1つになります。喉の狭さの原因は多様です。軟口蓋(ノドチンコのあたりの粘膜)が長かったり、扁桃が大きかったりすると喉は狭くなります。また、顎が小さい、首が短い、肥満、舌が大きめなども喉の狭さの原因となります。高齢で筋肉の緊張が緩みがちになって喉が狭くなる場合もあります。

いびきを予防する方法があれば教えてください

まず、お試しいただきたいのは寝る姿勢です。イビキは重力の影響で軟口蓋や舌が後方に落ち込んで喉が狭くなり、音が発生するので、仰向けのときに最も発生しやすくなります。横向きで寝るとイビキが予防できたり、軽減できたりします。鼻づまりが起こりがちな人はその治療をしっかりと受けておくことも大切です。

正常ないびきと、病気の可能性のあるいびきの違いを教えてください

イビキの間に息が止まる期間があるかどうかです。睡眠中に息が止まる状態を睡眠時無呼吸症候群といいます。息が止まっているかどうかの見極めは、いびきの途中に突然、無音状態になれば、それはまず息が止まっている状態と判断して間違いありません。確実な方法としては、鼻息がかかるところに例えば金属のスプーンをかざすと、息をしていると湿気で金属部分が白くなります。白くならないと息をしていないことが確認できます。睡眠時無呼吸は1時間に10回以下程度であれば心配はありませんが、ひどい状態になると熟睡できず、昼間に極度の眠気が襲い、仕事ができなくなる場合があります。また、長期間に及ぶと、心臓や肺にも負担がかかり、突然死の原因になっているのではないかということで警鐘がならされています。耳鼻咽喉科や呼吸器内科でお早めにご相談ください。

その他、何かアドバイスがありましたら教えてください

幼児期は扁桃が生理的に増大する時期なので、イビキをかいたり、息が止まったりする場合が多いのです。吸気時に喉がつまり、十分な量の息が吸えないと肺を含めた肋骨の中の圧力が低い状態になり、胸の真ん中部分(みぞおちのあたり)がへこむことがあります。骨が軟らかい幼児期にこの状態がずっと続くと、みぞおちの骨がへこんだままの形で固まってしまう場合があるのです。この状態を漏斗胸(ろうときょう)といいます。ひどい場合には矯正のための手術が必要になることもあるので、早めに耳鼻咽喉科でのご相談をおすすめします。

教えてくれたのは

「耳鼻咽喉科サージクリニック 老木医院」院長 老木浩之先生

医学博士、日本耳鼻咽喉科学会認定医。

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