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夏の昼下がり、白いボタニカルインテリアで涼しげに~エアプランツと貝殻で簡単おしゃれなテラリウム作り~

  • 2015.7.31
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日中の強い陽射しに木々や路面も揺れて、時間がそこで止まっているような錯覚に......あまりの暑さに溶けてしまいそうな毎日。ウィークエンドの昼下がりは、涼しい部屋で花を愛でながら、まったり過ごすのも良いですよね。

昨春ぐらいから、ファッショントレンドのキーワード「ボタニカル」が注目を集め、アパレルに留まらず、"植物と暮らす"ライフスタイルそのものが大きなトレンドになってきています。いまやインテリアショップや雑貨屋さんにも、多肉植物やエアプランツといった小さな植物から、おしゃれかっこいいインテリアグリーン(観葉植物)まで品揃えしているお店が多いですが、せっかくでしたら植物の目利きがいる花屋さんやグリーンショップで、プロのアドバイスも聞きながらチョイスするのが確実だと思いますよ♪

都市型ライフスタイルの男性たちの中で、熱狂的に植物を愛している人たちが増えているのですが、そこまでの偏愛ぶりでなくとも、ボタニカルインテリアを楽しみたいと思っていらっしゃる方はたくさんいることでしょう。前回ご紹介した「アメリカンヴィンテージ」な雰囲気の流行とあいまって、やや「乾いた」テイストのインドアプランツが人気です(ドライフラワー人気も通ずるものがありますね)。お手入れも極力少なくて生きていてくれる植物をおしゃれに飾りたい! そんな気持ちにぴったりなのが、今回ご紹介する「エアプランツ」になります。そのまま飾って絵になるところが魅力です!

「これって生きてるんですか......?」とよく聞かれますが、エアプランツって実に摩訶不思議な植物ですよね。土はいらず、空気中の水分を吸収して成長することから呼称として「エアプランツ」と言われていますが、正式には「パイナップル科チランジア属」の植物になります。言われてみれば、パイナップルの頭の部分の王冠のような葉に似ています(画像右上の「チランジア・キセログラフィカ」は特に!)。その種類は700種以上とも言われ、アメリカ中部・南部が原生地、自然界では木の幹や岩に着生して生きているそうです。

土に植える必要がないというだけで、園芸初心者の方にもハードルが低く、お部屋に飾るのにかなり気楽な植物ではありますが、放っておいて良いわけではないのです! 長く一緒に過ごすための簡単なケア方法がありますので、ぜひ実践してみてくださいね!

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<エアプランツ(チランジア)のお手入れ方法>

●1週間に1~2回、霧吹きで全体に水をかけてあげてください。また、1ヶ月に1~2回、ボウルなどに水を貯めてそこにどっぷりと株ごと浸して半日ほど水を吸わせてください(ソーキングといいます)。エアプランツは夜に気孔を開いて水分を吸収する性質なので、この水やり作業は夕方~夜に行ってください。

●葉と葉の間に水が溜まってしまうとそこから蒸れて枯れる原因になりますので、溜まった水は拭きとってあげてください。

●直射日光は避けつつ、明るい風通しの良い場所が好きですので、そういう場所に置いてあげてください。

エアプランツは、ぐんぐん大きく成長するようなことはありませんので、選ぶ際に、どんな場所にどんな風に飾りたいかイメージしてサイズを選びましょう。植物ですので全て姿形は異なりますが、「この形がかっこいい!」「この色が素敵!」といったインスピレーションも大切に、お気に入りを見つけてくださいね。できるだけ入荷したてものが状態が良いので、お店のスタッフに聞きながら選ぶとよいです。
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では早速、人気の「テラリウム」を作ってみましょう♪
画像右は、ガラスのジャーの中にエアプランツや貝殻を入れるタイプのテラリウム。同じく乾いた質感で、海を思わせる夏のブルーの花「ルリタマアザミ」や「エリンジューム(青いガラス花器の花)」を合わせても素敵です。画像左は、吊り下げタイプのガラスの器にエアプランツを入れ、ヒトデを一緒にぶら下げて壁の帽子掛けを利用してオブジェ風に飾ったものです。

そもそも「テラリウム」とは、ガラスのような透明な容器の中に植物を寄せ植えし、時にはフィギュアなどを用いて小さな自然空間を創り出すインテリアグリーンのこと。苔やシダ、多肉植物などを蓋のある容器に植えることで、水分が容器内を循環し生育できるしくみになります。どこか懐かしい理科の実験のようでもあり、ガラス越しに映る植物が不思議と神秘的で、小さなワールドにハマる人が続出しています。

今回の材料は、エアプランツと貝殻ですので、土は使用しません。ホビーショップ(最近は花屋さんやグリーンショップでも置いてあったりします)などで売っている砂=カラーサンドの中から白いサンドを用意して、波の音が今にも聞こえてきそうな、白い砂浜の素敵なテラリウムを作ってみましょう♪

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【ガラスジャーを使ったエアプランツと貝殻のテラリウム】

<材料>
ガラスジャー1点
カラーサンド(白) 適量
エアプランツ1点
ヒトデ、貝殻など適量
ルリタマアザミ1~2本

<作り方>
ガラスジャーの中にカラーサンドを敷き、その上に材料を並べるだけ!
ルリタマアザミは花の部分のみカットして使用します。そのままドライフラワーになります。


【吊り下げ型のガラス花器を使ったエアプランツのテラリウムとヒトデのオブジェ】

<材料>
吊り下げ型のガラス花器飾りたい数
カラーサンド(白)適量
エアプランツ器の数にあわせて
チランジア・ウスネオイデス ガラス花器に絡めた紐状の植物
ヒトデ適量
麻ヒモ適量

<作り方>
1.ガラスの花器の上部の穴に吊る下げるための麻ヒモを通し、固く結びます。

2.ヒトデにも同様に吊り下げ用の麻ヒモを結びます。
(今回はデザインのアクセントに黒い麻ヒモを使っていますが、ナチュラルカラーの麻ヒモも素敵です)

3.バランスを見ながら、壁の突起物などに括り付けます。

4.ガラスの花器にスプーンなどでカラーサンドを入れます(1センチほど)。その上にエアプランツをのせます。

5.お好みで、紐状のチランジア・ウスネオイデスを少し絡めます。ウスネオイデスはたっぷりの束で売られていますので、そのまま束を吊り下げたり、置いて飾っても良いですし、今回のように少量をアクセントにしても素敵です。

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夏の旅の思い出を綴るように、インテリアオブジェを手作り......子どものころの夏休みの宿題みたいでしょうか(笑)。大人になった今はきっと、穏やかで心豊かなひとときになると思いますよ。過ぎし日の記憶にちょっぴり切なくなるかもしれませんね。


南国の花を代表する「アンスリウム」、ハート型の愛されフラワー。
詳しくは8月にご紹介させていただきますね。
最後に、エアプランツ、チランジア・キセログラフィカとアンスリウムのコーディネートをご紹介♪
ウィークエンドの昼下がりには、ここはカリブか地中海か......みたいな、大人っぽいリゾート風コーディネートで素敵なアペロタイムを~。

●撮影協力

「Breakfast&Brunch Jade5」(ジェイドファイブ)

ニューヨークスタイルのブレックファースト&ブランチをお楽しみいただけます! ワンちゃん同伴OKです。

東京都渋谷区広尾5-17-6
Tel.03-6409-6335
営)火~日 7:30~18:30
休)月(祝日の場合は営業)
https://www.facebook.com/pages/BreakfastBrunch-Jade5/211662002351489


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