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久本雅美、63歳。「その先に結婚が見えるような恋愛」もあったけど...

  • 2021.11.30
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「独身でも、既婚でも、子供がいてもいなくても 人生の歩き方は、自分しだい」――。

久本雅美さんの著書『みんな、本当はおひとりさま』(幻冬舎)は、明るく楽しく生き抜くための元気おすそ分けエッセイ。今月25日に刊行された。

「ひとりだけど、ひとりじゃない」。"笑えてグッとくる"マチャミ節82編を収録。"未婚のプロ"ジェーン・スーさん、"大人婚の先輩"高橋ひとみさんとの爆笑対談も。

人生に後悔は1ミリだってない

久本さんは現在63歳。「ひとりの人生を送ろう」と決め込んで生きてきたわけではなく、若い頃は「その先に結婚が見えるような恋愛」もあったとか。しかし、結婚が現実味を帯びてくると、「やっぱり仕事のほうが面白い」と思ってしまい......。

「気づいたらひとりだった、というのが今の私の正直な気持ちです。だからといって、寂しいわけでも、不幸せでもない。それどころか、自分の人生に後悔は1ミリだってないと、胸を張れます」

結婚していてもいなくても、子供がいてもいなくても、「みんなひとりで頑張っている」と、久本さんは考える。

「本当は、みんな、『おひとりさま』。誰もが、同じように孤独を抱えながら生きているんじゃないでしょうか」

失いたくないもの

本書の目次は以下のとおり。

■目次
第1章 ひとり暮らしの「自由と責任」
第2章 ひとり身には「恋愛=希望」
第3章 ひとりだから「仕事に全力投球」
第4章 ひとりにしみる「家族のありがたみ」
第5章 ひとりゆえに「友情は宝」
第6章 ひとりで生き抜く「心の作り方」
スペシャル対談1 "未婚のプロ"トーク! ジェーン・スーさん
スペシャル対談2 "大人婚"トーク! 高橋ひとみさん

「"理想の男"の絶対条件」「運命的なお導きはこれから!?」「"老害"にならない旬の人への乗っかり術」「裏切られても自分だけは誠実でいる」「死ぬんじゃない、生き抜くんだ」......など、"ひとりのベテラン"久本さんが、明るく楽しく生き抜く82のヒントを贈る。

ひとり暮らしのよさを聞かれたら、「自由!」の一言に尽きるという。いつか結婚できる日を夢見つつ、自分のペースと生活スタイルを崩されたくない気持ちもあり......。

「この誰にも気兼ねしないでいられる空間を失いたくないなーって。自由と引き換えに得られる幸せが果たしてあるのかと自問せずにはいられない」

自由を謳歌している感じがなんともうらやましいが、女のひとり暮らしでは、たとえば電球交換、家電の接続、虫退治などの面倒なことも。

背中が痛いときも、シップを貼ってくれる人がいない。そこで久本さんが編み出したのは、床にシップを置き、その上にドーンと寝っ転がって貼る方法。やってくれる人がいないなら自力で解決するのみ。どんどんたくましくなる一方という。

選択肢が多い現代の女性へ

芸能界屈指のオシャレタレントの久本さん。「好きなものだけ身につけてハッピーに!」ということで、部屋着やパジャマにも気を抜きたくないとか。選ぶ基準は「自分にとって着心地がよくて、心がキュンとする、『ザ・かわいいもの』」。

「自分をかわいくすることで満たされる気持ちって、大切だと思う。だって、自分で自分を愛さないと、誰が愛してくれるんだろうっていうね......。愛されタンクに自分で水を注いであげないとね。ビックリするほどタンクがカラカラなのよ~!」

この「愛されタンクがカラカラ」をはじめ、もはや独身も既婚も関係なしに、共感する読者続出と思われる。

「私のモットーは、いつか休む日が来るまで誠実に生き抜くこと。そんな私の生き方を語ったこの本が、選択肢が多いからこそ悩ましい、現代の女性のお役に少しでも立てるとしたら嬉しいです」

アラカンになったとき、「人生に後悔は1ミリだってない」と胸を張っていたいものだ。

■久本雅美さんプロフィール

1958年7月9日生まれ、大阪府出身。劇団東京ヴォードヴィルショーを経て、84年に演出家の喰始、柴田理恵らと劇団『WAHAHA本舗』を結成する。軽妙なトークで人気を博し、数多くのバラエティ番組やドラマに出演。

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