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もうクリスマスの気持ちがするよ!ドイツの家庭の準備あれこれ【日登美のタベコト in Berlin・11】

  • 2021.11.27
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ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイ、第11回です。

今年も始まりました! クリスマス準備

サマータイムが終わるとドイツでは外はぐっと暗くなり、冷え込んでランタンを灯す時季になります。聖マーティンのお祭りが終わったら、さぁいよいよクリスマスが始まります。この一連の流れがなんともいいのです。

外はグレーで寒くて暗くて、はっきり言って最悪(笑)、だけどなんかワクワクするんですよ。それはきっとこの焼き菓子準備期間がもたらすのではないかと思っている私です。

手作りランタンを持ってお散歩するとクリスマスが来る!って感じになります。

ドイツではクリスマスの4週間前の日曜日から始まるアドベントという時季から既にお祝いは始まります。なので11月になるともうクリスマスに片足を突っ込んでいると言っていいでしょう。お店では焼き菓子に使う材料がセールになり、クリスマス菓子が山積みにされ、クリスマス用のスパイスやドライフルーツなどがあふれます。これでもうエンジンがかかっちゃいますね。

オーガニックスーパーでもクリスマス菓子が大売り出し中!
お菓子の材料もセールに。粉類は箱買いしちゃいました。
バターも砂糖も何キロあるの? とりあえず全てキロ単位で焼くのが我が家流。

皆さんご存じのシュトレンは寝かせて食べるものなので、どの家庭も一番初めに焼き始めます。けれど実は我が家では最近はシュトレンを焼かない年が続いています。というのもそれよりもクリスマス用のクッキーの方が子どもたちに人気だからなのです。

クリスマス特別の何種類ものクッキーを、それこそ何キロもの粉を用意して焼きまくる。グレーの空、冷たくしとしと降る雨、寒い外の景色。そんな時に暖かなうちの中で待ち構える多種多様なクッキーたちは、私たちの心をぱっと明るくしてくれるのです。スパイスの香り、カリッとしたクッキーやしっとり美味しいクッキー、あれもこれもとつまむのがいいのです。

我が家で人気なバニラの三日月(Vanille kipferl)という名のクッキー、アーモンドの粉がたっぷり入ってます。
型抜きクッキーが子どもは大好き。冬の室内遊びはクッキー作りが楽しい。おいしい。
焼けたクッキーはおっきな缶に入れていつでもつまめるように、がいい!こちらレープクーヘンの缶。
レープクーヘン用のスパイス。クリスマスにスパイスは欠かせません! 何気に薬効たっぷりなんですよ。

というわけで、今年も始まりました。まずはレープクーヘンと呼ばれるクリスマス特別のクッキーを焼きました。レープクーヘンスパイスという名前の特別なスパイスミックスが売っているくらい有名なこのクッキー。クローブやナツメグ、フェンネルやシナモン、陳皮など、実はナチュラルヒーリング効果もあるスパイスがたっぷり入っているのです。この匂いを嗅いだ5歳の娘は嬉しそうに、もうクリスマスの気持ちがするよ!と言っておりました。食べ物と匂いと記憶。こうやっていろいろ子どもの中に積み重なっていくのだろうなぁと嬉しく思いました。

子どもは焼き菓子作りが大好き。つまみ食いすごいけど!
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