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三浦翔平、仕事への思いを語る“若手時代から現在まで”「どんな仕事も爪痕を残したい」

  • 2021.11.26
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数々のドラマや映画で印象的な役を演じている三浦翔平さん。現在放送中のABEMAオリジナルドラマ『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』では、主人公の若手起業家・鶴田祐介が憧れるIT社長役を演じて反響を呼んでいます。

三浦翔平
©girlswalker All Rights Reserved.

本作は、2018年に放送された『会社は学校じゃねぇんだよ』の続編。どちらも起業を志す若者の姿が描かれますが、今回主人公を演じるのは、フジテレビ系の月9ドラマ『好きな人がいること』(2016年放送ドラマ)以来、三浦さんと久しぶりの共演となる野村周平さん。見どころとなる新旧主人公の対決シーンや現場エピソードについて、三浦さんにインタビューを決行しました。

SPECIAL INTERVIEW
鉄平はあまり関わりすぎないほうがいいと思ってた
三浦翔平
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——今回は野村さん演じる祐介と鉄平が対峙するシーンが見どころのひとつですね。演じられてどうでしたか?

三浦翔平(以下、三浦)「新世代の活躍が描かれる作品なので、鉄平はあまり関わりすぎないほうがいいと思ってたんですよ。でも製作側から『やっぱり祐介と鉄平の対立を描きたい』と言われまして。僕としてはシーズン1と同じ藤井(道人)監督の現場でなつかしいなあという気持ちでしたけど、野村くんはすごくプレッシャーがあったと思いますよ。第1話でコンテストに出場した祐介が長ゼリフを言うシーンがありますけど、彼はいい緊張感の中で演じられたんじゃないかなと思っていました」

——今回の現場では“上の世代”という気持ちで入られたと。

三浦「そうですね。だからなるべく現場で会わないほうがいいのかなと思ってました。でも休憩中は新世代のメンバーともよく話しましたよ。印象に残っているのは、撮影で前作と同じ居酒屋に行った時に『うれしい』みたいに言われて、なんとなく、くすぐったいというか、変な気持ちでしたね(笑)」

——野村さんとは、久々の共演ですがどんなお話をされたのでしょうか。

三浦「ちゃんとお芝居で共演するのは、『好きな人がいること』(2016年放送ドラマ/フジテレビ系)ぶりで、まあ久々ってことでプライベートの話から入ったんですけど。当時、彼はまだ20代前半で、僕が20代後半。やんちゃな子っていう雰囲気だったのが、今回の現場では座長として堂々とした佇まいだったし、やんちゃさが抜けたというか大人になってましたね」

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自分と同じことで野村くんも壁にぶち当たっているなと
三浦翔平
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——野村さんが演じる祐介は、三浦さんが扮する鉄平に憧れているという設定ですね。

三浦「祐介の服装とかも、前回の鉄平にそっくりなんですよ」

——野村さん自身も、鉄平や、鉄平を演じた三浦さんのことを意識していたんじゃないかなと。

三浦「どうなんですかね…。でも、シーズン1を観てから現場に入ったとは言ってました。普段はそういうタイプじゃないというか、“前作なんて関係ない!”と言うタイプだと思うんだけど(笑)。意外だったし、やっぱり大人になったんだな、と」

——鉄平の名ゼリフ“会社は学校じゃねぇんだよ!”も祐介に引き継がれて。

三浦「言いづらそうだな、と思いながら見ていました(笑)。そりゃあそうだよと。僕も相当悩みましたから。鈴木おさむさんの脚本って、普段は言わないような言葉がたくさん出てくるんです。そこをどう出していくのか、シーズン1の時に藤井監督と相当話しこんだ記憶があって。俺と同じことで、野村くんも壁にぶち当たってるなと思いながら、見守っていました」

三浦翔平
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——今回初めて女優に挑戦したモデルの藤井夏恋さんにも「緊張しなくていいよ」と声をかけていたとか。やっぱり見守る気持ちが強かったんでしょうか。

三浦「お芝居としては先輩かもしれないけど、現場に入ってしまえば俳優同士というか、自分で持ってきたものを出し合う場所だと思っているので、聞かれたときに自分に材料があったら答えるけど、あまり自分から何かを伝えようと思うことはないんですよ。でも彼女はお芝居が初めてだというし、俯瞰で見てたら、やっぱり緊張しているなと思ったので声をかけました。野村くんにも、迷っているみたいだったから、『感じていることがあったらもっと話し合ってもいいんじゃない?』ということは伝えました」

——野村さんが出演する「私たち結婚しました」ではMCを担当されていましたね。野村さんが演じる疑似結婚を見てどう感じましたか?

三浦「やっぱりうまいですね、引き寄せる何かを持っているというか。疑似結婚をいかにリアルに見せるかがうまいなと。だから、まんまとはまっちゃいました(笑)」

どんな仕事も一つずつ爪痕を残したい

——若者の葛藤を描いた本作ですが、三浦さんもデビューしたての頃は「イケメン」という枠にはめられていたというか。ルックスばかりで芝居を見てもらえない、みたいな反発はあったのでしょうか。

三浦「当時はやっぱり、ひとくくりにされることに反発はありましたよ。認められたいっていう承認欲求が大きかったんでしょうね。でも今になれば、ありがたいですよ。我々の仕事って見てもらわないと始まらないので、そういう評価を気にするよりも、作品を見てもらえる方向につなげることを意識しますね。言われているうちが花。何を言われても気にしない、でも見てね、と。今はそっちのほうが大事かもしれない」

——一時期は「仕事をこなすだけ」の状況に悩んでいた時期もあったそうですが、今はいかがでしょうか?

三浦「今でもありますよ。求められれば嬉しいですけど、代わりはいくらでもいると常に思っているので。怖いといえば怖いですし、だからこそ一つずつちゃんと爪痕を残したい。家族を持ったことへの責任も、もちろんあります。だから、その線引きですよね。やりたくないけどやらなきゃいけないこと、やりたいけどできないことってある。どこに落としどころを見つけるかで、結果は違ってくるのかなと思います」

三浦翔平
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INFORMATION

ABEMAオリジナルドラマ『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』
2021年10月21日(木)夜10時~ABEMA SPCIALチャンネルにて放送中

《出演》野村周平、藤井夏恋、佐野玲於、三浦翔平ほか
《監督》藤井道人
《公式サイト》https://abema.tv/video/title/90-1567
(C)AbemaTV, Inc.

文:吉田あき
写真:稲澤朝博

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