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『地獄が呼んでいる』が“2021韓国旋風”を締め括る…配信から24時間で『イカゲーム』超え

  • 2021.11.23
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韓国コンテンツの勢いが凄まじい。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』『新感染 ファイナル・ステージ』で知られるヨン・サンホ監督の新作『地獄が呼んでいる』(以下、『地獄』)が11月19日に世界配信され、わずか24時間で世界ランキング1位となった。

これは配信から8日後に1位を記録した『イカゲーム』よりも遥かに早い。なお今回のチャートで『イカゲーム』は2位を記録している。世界的なコンテンツが集まるNetflixというプラットフォームで、韓国コンテンツがワンツーフィニッシュを飾ったことだけでも注目すべき事案だ。

(写真=Netflix)『地獄が呼んでいる』

また『地獄』は配信初日、韓国を含め、香港、ベトナムなど24カ国で1位となり、アメリカ、フランスなどでも上位にランクインしている。

新鮮なビジュアルと興味深い内容

本作は、市民が突如地獄行きを予告され、地獄の使者たちに滅多打ちにされ地獄へと葬られるという理解不能な現象が起き始める。この混乱に乗じて支持を得た宗教団体「新真理会」と、事件の実体を明らかにしようとする人たちが絡んで起こる話を描いた。

ユ・アイン、キム・ヒョンジュ、パク・ジョンミン、ウォン・ジナ、ヤン・イクジュン、イ・レ、キム・シンロク、キム・ドユン、リュ・ギョンスなど、韓国が誇る実力は俳優が一堂に会し、類まれなる演技合戦を繰り広げた。また、地獄行きを「試演」する死者たちは、従来のクリーチャーとはまた違った新しい造形で、恐怖感を倍増させている。

ストーリーからクリーチャー造形まで、新たな“ヨン・サンホ・ユニバース”の誕生を告げたヨン・サンホ監督は、『新感染』2作品で“韓国クリーチャー”作品の新たな地平を切り開いてきた。

『地獄』では怪物の恐ろしさだけでなく、生と死の岐路に立たされた人々を通じて、人生に対する哲学的なメッセージや宗教を妄信することの恐ろしさ、人間の脆さなどを教えてくれる。

(写真=Netflix)『イカゲーム』

これまで『キングダム』『D.P. -脱走兵追跡官-』『イカゲーム』など、様々なK-コンテンツがNetflixを席巻してきた2021年。

『キングダム』にはK-ゾンビの威力を、『D.P. -脱走兵追跡官-』にはK-軍隊の情緒が盛り込まれている。そして満を持して登場した『イカゲーム』がロングランヒットを記録し、最高作品として浮上した。

その後も『恋慕』『マイネーム 偽りの復讐』『海街チャチャチャ』などがK-コンテンツの人気を維持し、その熱気が冷めやらぬうちに『地獄』が再び大ヒットを記録したのだ。

『地獄』の制作発表会当時、出演者のパク・ジョンミンは「もしかしたら海外の視聴者が見ると、より面白いかもしれない」と言っていたが、作品の新鮮さが世界的に好評された形だ。

先制攻撃には成功した今、これからはどこまで人気を維持できるのかがカギだ。『地獄』が『イカゲーム』に続く、もう1つのキラーコンテンツとなれるか注目されている。

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