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体が軽い!肌の調子もイイ!美容専門医も実践する「16時間断食」とは?

  • 2021.11.22
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断食というと宗教的なイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし断食は「インターミットファスティング」として、海外セレブの間ではオーソドックスなダイエット法・健康法のひとつ。なかでも16時間は何も食べず残り8時間に好きなものを食べるという16時間断食が話題になっています。美容・アンチエイジング専門医の黒田愛美先生も4~5年前から実践しているとのこと。16時間断食の方法や効果、注意点を聞きました。

16時間断食とは?

そもそも、どうして断食が健康や美容に良いと支持されているのでしょうか。

「最後に食べ物を口にしてから10時間がたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなって脂肪が分解され、エネルギーとして使われ始めます。その後も空腹時間を維持して16時間続くと、今度はオートファジーという作用が働きます。オートファジーとは、細胞内で古くなったり壊れてしまったりした悪玉たんぱく質をエネルギー源として処理し、新しいたんぱく質を作り出すメカニズムです。つまり、空腹状態により古い細胞が新しい細胞に生まれ変わるのです。痩せるのはもちろん、アンチエイジング効果も期待できます」(黒田先生)

16時間空腹を保つだけで、痩せてきれいになれる……。とても魅力的! とはいえ、16時間といえば1日24時間の大半……その間何も口にできないのでしょうか。

「水とナッツだけ、スムージーだけと方法はいろいろあるようですが、私はデカフェにアーモンドミルクやオーツミルクなどに、スパイスやグアガムの食物繊維やMCTパウダー、天然由来の甘味料などを加えた自家製ドリンクを飲んでいます。どれだけ体に良くても、毎日同じものを体内に入れるのは良くないので、いろいろバリエーションを変えています」(黒田先生)

人によって腸内環境や消化力が違うので、ドリンクは絶対にこれというものはなく、個人の好みや体質によって変えて良いと言います。ただ、カフェインが強かったり糖分が高い飲み物はおすすめしないそう。

16時間でなくてもOK。無理は禁物

また、16時間断食といっても16時間にこだわりすぎなくてもいいそうです。

「16時間は目安であり、絶対にその時間を守る必要はありません。例えば最初は12時間から始めて、慣れたら16時間にできるだけ近づけていくというのも良いと思います。逆に、16時間はつらいと感じるなら減らしてもいいのです。

試してみて、つらいな、きついなと感じたら無理はしないでください。16時間断食は副腎疲労や肝機能が落ちた方には負担が大きいのでおすすめしません。また、40代、50代はホルモンバランスが乱れやすい時期でもあります。更年期症状がつらいときはお休みするなど、体調を見ながら続けることが大切です」(黒田先生)

しかし、うまく軌道に乗れば断食を続けることで体が軽くスッキリし、肌の調子が良くなったという人が多いと黒田先生は言います。

黒田先生の実践例を一部紹介!

オフィシャルブログ「Dr.黒田愛美のHealth &Beauty Room」より


ここで、黒田先生がおこなっている16時間断食を少し紹介していただきました。

「朝起きてから昼の14時ごろまでは、先ほど紹介した自家製ドリンク500mlを少しずつ飲んで空腹をしのぎ、残り8時間は普通に食べています。寝る直前まで食べていることもあります。空腹をしのぐとはいえ、慣れてくるとつらくありません。空腹状態でトレーニングやランニングもおこなっています。

ランチは基本的にはサラダ中心のメニュー。ここでパンや甘い物をとってしまうのはNGです! ただ、サラダだけでは足りないので干し芋など炭水化物のおやつも少しだけ取り入れるようにしています。夕食はたんぱく質をたっぷりとりたいので、魚中心のメニューが多いですね」(黒田先生)

黒田先生は普段から1日2食を心がけ、空腹時もトレーニングやランニングをプラスしているそう。初心者の方が同じことをするとハードすぎることがあります。無理せずゆっくり、少しずつ取り入れてみましょう。

まとめ

断食というとつらい印象がありましたが、空腹をしのぐときもお気に入りのドリンクがあれば楽しめそうです。なお、黒田先生がおこなっている方法は一例ですが、無理なく続けやすいのがこの時間帯だそうです。ダイエットはもちろん、疲れた胃腸を休ませる効果もあるそうなので、夏に向けてトライしてみてはいかがでしょうか。

※妊娠中、授乳中などの体重管理は医師と相談の上、体調を見ながら無理せず進めてください。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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著者:mido

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。


監修者:医師 黒田愛美先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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