【五輪帯同コーチに聞く！】ランニングには厳しい夏。どう乗り越える？

【五輪帯同コーチに聞く！】ランニングには厳しい夏。どう乗り越える？

【マラソン部ニュース】vol.26 文、写真・村上ゆき

ランニングをしている人にとって、夏はとっても厳しい季節。あれ？ なんだか最近走れない…、体が重い…、スピードが出ない…、そんな風に感じているランナーも多いのではないでしょうか？

夏の練習、どうすれば？

秋のマラソン大会シーズンに向けて、ランニングには過酷なシーズンである夏をどう乗り切るか。anan総研マラソン部のコーチをしていただいているアラタプロジェクトの橋本コーチからアドバイスをいただきました。

橋本健太郎コーチ

アラタプロジェクト・チーフプロデューサー

プロマラソンランナー藤原新をサポートし、2012年ロンドンオリンピックに帯道。先日のanan総研マラソン部おきなわマラソン完走プロジェクトにもコーチとして参加。

夏のラン、３つのポイント。

POINT1

まずはレースに出よう！

夏は走るモチベーションが落ちるので、レースを使って気力と走力を維持するのがベスト。月に一度、出来れば二度はレースに出るといいと思います。夏にさぼってしまうと、秋の目標レースで良い結果が残せないので、しっかり継続して走ることが大切です。ただし、夏のレースは水分補給が大切。真水ではなくスポーツドリンクがベターです。ミネラルの補給も積極的に行なってください！

POINT2

練習は早朝か夜！

暑いなかで練習はダメージも疲労の蓄積も大きいので、早朝もしくは夜の出来るだけ涼しい時間に走るようにしてください。夏の雨はランナーにとっては恵みの雨でもあるので、雨の日は逆にチャンスだと思って走れるといいです。また、山に行ってトレイルランをすると気分的にも気候的にも長時間走ることができるのでお勧めです。

POINT3

ウエアにも気を付けて！

女性は特に日焼けが気になるところですが、タイツやアームウォーマーなどはできるだけ避け肌の露出を多くすることで熱の放出を高める工夫も大切です。ただ、紫外線によるダメージを防ぐために、帽子やサングラス等を使用すると良いでしょう。

夏の多摩川ハーフ・マラソンにチャレンジ！

モチベーションを保つためにも、レースを使うのがオススメと言うことで、夏でも参加できる大会がないか探してみたところ、夏はマラソン大会が少ない中、７、８、９月の３か月連続で開催される大会「夏の多摩川ハーフ・マラソン」を発見。anan総研マラソン部のメンバーも、この「夏の多摩川ハーフ・マラソン」3連戦にチャレンジすることにしました。

第１戦目の７月５日の大会は、10kmのレースに出場！

10kmにチャレンジするメンバー。左から村上ゆき(no.172)、こままりえさん(no.160)、斉井夕絵さん(no.34)、吉田まりみさん(no.153)、尾谷萌さん(no.63)、木下紗安佳さん(no.53)

実はこの日は、生憎の雨。雨で誰かキャンセルするかな？ と心配していましたが、さすがはガチのanan総研マラソン部のメンバー。申し込んだ全員が笑顔で来ました。

お揃いの+meのウエアの2人。吉田さんは雨よけでゴミ袋をかぶっていますが、これは冬の防寒にもオススメ。

そしていざスタート！！

みなさん真剣な表情!!

足元は水たまりだらけ・・・

それでもとにかく楽しそうに走るメンバーたち

この日は雨のおかげで比較的涼しかったとはいえ、夏のランニングはやっぱりキツい！ だけど仲間と一緒に走ると楽しい！！ 本当にみんな笑顔で走っているのが印象的でした。

笑顔で走る尾谷さん

2位と3位に入賞！

最初にゴールに戻ってきたのは、ライターでもある私、村上！ そしてその次は斉井さん！ なんとanan総研マラソン部の２人が、10km女子の部の2位と3位に入賞しちゃいました！！

タイムはいまいちだったのですが、入賞はやっぱり嬉しい!

その後も続々とゴール！！ ゴールでもみんな笑顔！！

ほぼ同時にゴールしたこまさんと木下さん

雨の中走ることになれていないながらもいいペースで走れた尾谷さん

吉田さんは満面の笑顔!

夏のレースの感想は・・・？

ゴール後に、伴走してくださったアラタプロジェクトの橋本コーチと一緒に集合写真。 「久々にマラソン部のみんなと大会に出られて楽しかったです。みんな真剣だから、すごく一体感を感じれます。ただ、練習の頻度がガクっと減っていたので、グアムマラソンの頃より遅くなっていて、若干悔しい気持ちです。今年の10月でちょうどマラソン始めて１年になるので、記録をもっと伸ばしていけるよう夏の多摩川ハーフ・マラソンも利用して頑張っていきたいです！！」（斉井さん）

「夏の暑い時期の大会が少ないので、楽しみな反面、暑さの中で走り切れるか不安もありましたが、久しぶりに味わう緊張感がありました。今回久しぶりに大会にでて、10キロを走ってみて、やっぱり走ることを続けないと走れなくなっちゃうんだなぁと痛感しました。あんなに頑張ってフルマラソン走れるようになったので、ちゃんと走ること続けていきたいなぁと思います。」（尾谷さん）

レースに出場したことで、走り続ける大事さを実感したメンバーたち。夏はランニングにはツライ季節ですが、これを乗り越えて頑張った人はきっと秋にもっともっと走れるようになっているはず！！

みなさんもレースを上手く使って、夏のランニングを楽しんでみてはいかがですか？