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【永野芽郁&田中圭】父親役の田中さんが、永野さんに毎日していたこととは?映画『そして、バトンは渡された』仲良しトーク大公開!

  • 2021.11.18
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まだ映画を観ていない人はもちろん、一度観た人はきっともう一度観たくなる。二人の仲良しトーク&撮影裏バナシから、VOCEウェブでしか見られない、お茶目なショットを堪能せよ♡

「芽郁ちゃんがお嫁にいくまでは、お父さんでいないと(笑)」

永野芽衣_田中圭

──映画『そして、バトンは渡された』でお二人は親子役を演じられていますが、ご自身が思う役との共通点と、お互いに感じた役との共通点を教えてください。

永野芽郁(以下:永野)「私が演じた優子との共通点は、何事も割とポジティブに捉えているところだったり、自分が笑顔でいることを心がけようとしているところですね。田中さんは、森宮さんが優子に向ける優しさと、田中さんが私に向けてくれる優しさ、同じ柔らかさがあるなと思いました。撮影が終わって今またお会いすると、優子が森宮さんと会ったときの気持ちと近いなと感じるんです」

田中圭(以下:田中)「やっぱり芽郁ちゃんがお嫁に行くまでは、しっかりお父さんでいないと(笑)。僕自身、父親であるという共通点があったので大丈夫だろうと思っていたら、全然自分の実体験が参考にならなかったんです。『あ、これダメだ』と思って、現場で1から作り直したというか、自分の感覚を忘れて作ろうと思ったので、あんまり共通点が思い付かないです。僕は原作を読んでいないので、芽郁ちゃんが生きているから優子ちゃんがいる。こういうポジティブなところやキラキラしているところも全て、芽郁ちゃんからしか優子ちゃんは生まれないんだろうなって思っています」

永野芽衣_田中圭

──完成された作品をご覧になって感じたことや、一番心を動かされたシーンはありますか?

永野「私が見ていないシーンもたくさんあったので、それぞれが想い合いながら過ごしているからこそ、人を想う気持ちがこんなに美しいものなんだなというのを改めて感じて。ダークさを感じさせない作品ができたことへの達成感や喜びはすごくありました」

田中「僕は、森宮さんが優子ちゃんと初めて喧嘩をするところで一気に感情が動きました。喧嘩ができた!という嬉しい気持ちがありつつ、その内容が複雑なシーンなんですけど。二人の絆や父親と娘という関係性があるのに、喧嘩もできないんだねと言われたあとだったから、嬉しいんだか、悲しいんだかよくわからないぐしゃぐしゃな感情で優子ちゃんを見ていました」

永野芽衣_田中圭

──撮影を通して、本当に親子みたいだなと感じる瞬間はありましたか?

永野「同じ空間にいてもしゃべらない時間があったりしたので、近すぎないその距離感が親子だなって思いましたね。現場に入ったときから、田中さんが森宮さんという父親として向き合ってくれていたので、『先輩なんだからもっと喋らなくちゃ!……でも……』と思ったりしながら過ごしていました」

田中「最初は沈黙になるとコミュニケーションを取った方が良いのかなとか思ったんですが、芽郁ちゃんを観察していると結構わかりやすい方だったんですよ。嬉しいときは嬉しそうなのが出てきちゃうし、眠いときは眠そうな顔をするので。だから、面白いなと思って(笑)。2人でスタンバイのときとか、何の会話がなくても、芽郁ちゃんがソファに座ってポーッとしていたら、本当にポーッとしているんだろうなと思っていたから、話したいことがあれば話せばいいかという感じでした。そのすごく素直な感じは、森宮さんとして見ている優子ちゃんの、問答無用で『自分が守らなきゃ、育てなきゃ』みたいなところに数%ぐらいはリンクしていたのかなと思います」

「田中さんに、冗談の使い方をレクチャーしてもらいます!」

永野芽衣_田中圭
永野芽衣_田中圭

──今回お二人が共演されて気づいた、お互いの変わったところはありますか?

田中「あ〜変わったところはいっぱいあります。今日(取材当時)も軽く会話に出てきたんですが、『とにかく毎日絶対にラーメンを食べてる』と言われたときに、この子は何を言ってるんだろう?って思ったんですよ。なぜ、そんなにラーメンを食べるんだろう……と不思議でしょうがなくて(笑)。でも、そこから現場で会うたびに『昨日は食べた? 何味食べたの?』って聞くのが密かな楽しみになりました」

永野「(笑)。小さい頃からラーメン好きなんです。現場だと消費するエネルギーも多いから大丈夫かな!と思って食べちゃっています。ラーメン屋さんから、カップ麺まで」

──(笑)。逆に、永野さんは何か気づいたことはありますか? 変わった癖とか。

永野芽衣_田中圭

永野「みんなを笑わせるために、本当なのか嘘なのかわからない冗談を言うときはありますね。例えば、『俺、家が2つあってさ』って本気のテンションで言われたとしたら、『えっ、そうなんですか!?』ってなるじゃないですか。でも『いや、あるわけないじゃん!』って真顔で言われるから、最初はびっくりしました。田中さんのことをよく知っていれば『嘘でしょ!』って突っ込めるけど、今回が初めましてだったので(笑)」

田中「リアクションがすごく可愛らしいから(笑)。『え! 嘘だ〜!』って、イタズラしがいのあるリアクションをちゃんとしてくるんです。だからそれはもう、見たくなっちゃいますよね!」

──そこはもうお父さん心……おじさん心みたいな?

田中「いや、なんで言い直したんですか! そこはお父さん心でいいじゃないですか!」

永野「(笑)。私は逆に、引っ掛けるのが苦手なんですよ。どういうストロークで冗談を言えばいいかわからないから、後でレクチャーしてください!」

田中「いやいや、俺はそんなに人をだましてないからね!? やめて〜っ(笑)」

「お芝居に対する感覚が、お互いに似ている気がするんです」

永野芽衣_田中圭

──今、お互いに伝えたいことを教えてください!

永野「撮影の合間、少し田中さんとお話しする時間があったときに『あまり自分とお芝居に対する感じが似ている人とお会いしたことないけど、芽郁ちゃんは似ている』とおっしゃってくださったことがあったんです。少なくともこの撮影期間は、私が一番近くで、田中さんの現場での佇まいやお芝居に対する向き合い方を見てきて、すごいなと尊敬していたので、その言葉がすごく嬉しくて。そのときは伝えられなかったけど、今改めて。すごく嬉しかったです!!!!」

田中「良かった! そういうタイプの女優さんなのかなって思っていたんだよね。ちょっと僕と似ているなって」

永野芽衣_田中圭

──どういう部分が似ていると思われたんですか?

田中「できないことはできないっていうか、もちろんやれるんですが、自分の中のちょっと引っかかっているところがきちんと出てきてしまうという感じ。感覚の問題だから絶対に同じっていうことはないし、似ているだけだと思いますが、スイッチを入れるとこと、現場の入り方がすごく自然で、ずっと芽郁ちゃんでいられる。それはもう技術や見せ方でゼロにできるし、僕らはしなくちゃいけない瞬間もありますが、それをしきれないタイプなんだなっていうのが手にとるようにわかって、そこがすごく素敵だなって思って。もちろん“自分はお芝居が上手いんだ! 上手くなりたい!”って、自分を貪欲に見せていくのも決して悪いことではないですが、そういう方たちとの芝居の質が明らかに違かったので、なんかいいなぁと思ったんです」

永野芽衣_田中圭

永野「すごく嬉しい! ありがとうございます」

田中「じゃあ僕も最後に、芽郁ちゃんに伝えたいこと言うね。あんまりラーメン食べすぎるなよ」

永野「う〜ん……、でも、もうちょっとだけ! 25歳まで許してください」

田中「長いよ!(笑)」

永野芽郁(ながの・めい)

永野芽衣_田中圭

PROFILE:1999年9月24日、東京都出身。2009年女優デビュー。2017年、映画『ひるなかの流星』で初主演を果たすと、翌年のNHK連続テレビ小説「半分、青い」でヒロインに抜擢され、注目を浴びる。その後はドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(’19)、『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(’21/主演)などに出演。

田中圭(たなか・けい)

永野芽衣_田中圭

PROFILE:1984年7月10日生まれ、東京都出身。2003年、ドラマ『ウォーターボーイズ』で注目を集め、ドラマ『おっさんずラブ』(’16/主演)で大ブレーク。『東京タラレバ娘』(’17)、『あなたの番です』(’19/主演)、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(’20)、映画『総理の夫』(’21/主演)など多くの作品に出演。映画『あなたの番です 劇場版』が12月10日(金)に公開を控えている。

映画『そして、バトンは渡された』
永野芽衣_田中圭
永野芽衣_田中圭

4回苗字が変わっても前向きに生きる優子(永野芽郁)と義理の父森宮さん(田中圭)。そして、シングルマザーの梨花(石原さとみ)と義理の娘・みぃたん(稲垣来泉)。ある日、優子の元に届いた母からの手紙をきっかけに、2つの家族が紐解かれていくー。優子が初めて家族の《命をかけた嘘》を知り、想像を超える愛に気付く物語。映画のラスト、驚きと感動であなたの幸せな涙があふれ出す。

出演/永野芽郁 田中圭 岡田健史 稲垣来泉/石原さとみ/大森南朋 市村正親

【永野さん衣装】
ニットベスト ¥47300、ニット ¥51700、パンツ ¥51700 すべてトリー バーチ(トリー バーチ ジャパン)、その他スタイリスト私物
問い合わせ先:トリー バーチ ジャパン 0120-705-710

【田中さん衣装】
トップス ¥26000 、パンツ ¥27000 ブランドともにsemoh メガネ ¥37000 O.J. GLOBE SPECS OPTICAL Co.

撮影/大靏円(昭和基地 ¥50 management) 取材・文/高橋夏実

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