「老」と「毛」で出来たこの漢字！【耄耄】大事にしてあげたいです…

同じ漢字が連続した「耄耄」という漢字。 違う言葉であらわされることが多く、「耄耄」であらわすことは珍しいです。 この状況の人がまわりにいたら、大事にしてあげてくださいね。

（1）「耄耄」の読み方

「老」に「毛」という漢字でできた、「耄」が並んだ「耄耄」。 誰のことをさしているのかは漢字から想像できそうですが、読み方はピンときません。 この漢字は「もうもう」と読みます。 読み方だけ見ると牛の鳴き声のようですが、実際は切ないもの……。 なぜ切ないのか、それはあとでわかりますよ。 これは読めるとカッコいいので、ぜひ覚えてまわりの人に教えてあげてください。 （『広辞苑』より）

（2）「耄耄」は“ヨボヨボ”のこと

なぜ切ないのか、それは「耄耄」の意味にあります。 「耄耄」とは、「耄碌しているさま。ヨボヨボ」という意味です。 より意味を詳しく見ると、「耄碌」は「老いぼれること」という意味があります。 老いてヨボヨボという状況なのです。 年齢による老いのヨボヨボは、見ていて辛く、切ないもの。 若いころはしっかりしていた人が耄耄であれば、より悲しさはふくらみます。 順番からいけば、祖父・祖母、父・母です。 ぜひ大切に、そしてたくさん協力してあげてくださいね。 （『広辞苑』より）

（3）「耄耄」の語源

ヨボヨボの状態をあらわす「耄耄」ですが、なぜ老いというのでしょうか。 それには語源があり、言葉の元となる「耄」という漢字を知るとわかりますよ。 「耄」は見たとおり、「老」と「毛」から構成されています。 そして、老の下に毛という漢字があることから、「老いることで毛のように細くなる」という意味になるそうです。 その意味から、江戸時代では老人（主に80歳や90歳）を「耄」とあらわしていました。 非常にわかりやすいといえばわかりやすいです。 その意味をもつ「耄」が連続すれば、はっきり“老い”とわかりますね。 （『広辞苑』より） 年老いて、ヨボヨボな状態をあらわす「耄耄」。 いつまでも元気に過ごしたいですが、いずれ通らなければならないかもしれません。 一日でも多く、元気で過ごせるよう日々の生活を見直してみるのもいいでしょう。 （恋愛jp編集部）