1. トップ
  2. おでかけ
  3. 自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

  • 2021.11.14
  • 4102 views

毎年紅葉の時期を迎えると多くの観光客で賑わう「京都」。お寺や神社、嵐山、舞妓さんのいる祇園などなど、見どころがたくさんありすぎて、どのように旅のプランを立てて良いのか迷ってしまいます。それに、せっかくなら効率良く巡って京都の魅力を余すところなく満喫したいところ。そこでおすすめなのが、京都の街を知り尽くしたドライバーさんが京都を案内してくれる「貸切観光タクシー」です。

それでは、午前中から午後の早い時間にかけて訪れた「龍安寺→大徳寺→銀閣寺」に引き続き、夕方にかけては一転して観光客で賑やかな「三十三間堂→伏見稲荷大社→清水寺」を「貸切観光タクシー」のドライバー・三木さんの案内で巡ります。

1001体もの千手観音像がまつられる「蓮華王院 三十三間堂」

修学旅行などで訪れることも多い「蓮華王院 三十三間堂」は、横に長い本堂に1001体ものご本尊「十一面千手千眼観世音」がまつられています。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲「蓮華王院 三十三間堂」は後白河法皇の住まいの一部として建てられたもので、一度火災にあって建て替えられているそう。建てられた当時の仏様も一部残っていますが、ほとんどが鎌倉時代に作り直されたものとのことです(堂内は撮影禁止)

中央に安置される3メートルほどの坐像「中尊」(国宝 千手観音坐像)を中心に、左右に500体ずつ計1000体の観音立像(国宝 千体千手観音立像)が前後10列の階段状の壇上に等身大の立像が整然と並んでいる様子は圧巻! 1体1体が手作りで、中尊は大仏師・湛慶によるものです。

三木さんによると、「当時はたくさん作れば作るほど、仏様のご加護が受けられるという考えがあったと言い伝えられています」とのこと。また、「千手観音が手に持つものは1つ1つ違い、それぞれの手で悩みごとを解決したり、願いを叶えたりしてくれる」(例:薬のツボを持っている手で病気を治す)といわれています。

そして、堂内を進み裏側へ回ると資料の展示室。中でも必見がお堂の外の渡り廊下で「通し矢」という競技についての資料です。120m離れた廊下の端に的を置き、そこを目がけて座ったまま矢を射るというもので、天井ギリギリに矢を通さないと的まで届かなかったようで、打ち損じた矢がたくさん天井に刺さっている様子や、通し矢の種目の1つで午後6時から翌日の同時刻まで24時間、1人で矢を打ち続けて何本的に当たるかという過酷な競技についての記録(13,053本のうち8,133本の矢が的に当たった)が展示されています。

そんな圧巻の「三十三間堂」を出ると、次は「京都タワー」を横目に「伏見稲荷大社」へと向かいます。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲「京都タワーの高さは131m。建設当時(1965年)の京都市の人口が131万人だったため同じ高さにしたそうです」と三木さん。

建設当時は「京都の街に似つかわしくない」という反対の声が強かったようですが、今では京都のシンボルの1つとして定着。上の部分が展望台になっていて街を見渡せます。タワーの形はロウソクのように見えますが、実は「海にある灯台のイメージで、京都の瓦屋根を波に見立てているんですよ」と三木さんが教えてくれました。

人気の映えスポット「伏見稲荷大社」へ

日本人にとって、最も身近な神社といえば「お稲荷さん」。稲荷神社は全国に3万社あるともいわれ、日本全土で老若男女を問わず親しまれていますが、その総本宮が「伏見稲荷大社」です。たくさん立ち並ぶ朱色の「千本鳥居」が有名で、SNSの影響で訪れる人が増えたと言われています。ちなみに三木さんによると「特に海外からの観光客に大人気の観光スポット」なのだそうです。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲「伏見稲荷大社」の入口には、稲荷大神様のお使いのキツネの姿が

写真映えするとして人気の「千本鳥居」は、願い事が「通る」或いは「通った」御礼の意味から、鳥居を感謝のしるしとして奉納することが江戸時代以降に広がった結果なのだそうです。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲赤と黒のコントラストが目にも鮮やかな「千本鳥居」

現在は約1万基の鳥居がお山の参道全体に立っているそうです。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲「上まで行くと1時間半から2時間ぐらいかかるので、この案内図の辺りから引き返すという方が多いですね」と三木さん。鳥居を建てられるスペースはまだまだあるそうで、これからもどんどん増え続けるのでしょう

先ほど訪れた「三十三間堂」と同じように「伏見稲荷大社」は修学旅行の定番観光地のためかとても賑わっている印象ですが、「24時間いつでも出入りできるので、早朝や夜など訪問車の少ない静かな状態で見ると、また違った印象になると思います」と三木さん。ただし、「ライトアップなどはされていないので、夜は真っ暗でとても怖いらしいです」とのことなので、興味のある方は夜に訪れてみるのもアリかも知れません。

三木さんおすすめ「京菓匠 笹屋伊織」の本店でひと休み

「伏見稲荷大社」の後、時間を節約するためランチを省略していたせいか、そろそろひと休みしたい気分に。「人気のカフェに連れて行ってください!」と三木さんにお願いすると、「“人気”の方が良いですか?」との返事が。なんでも“人気”と“おすすめ”は違うそうで、特に紅葉シーズンなど観光客の多いシーズンはガイドブックなどに載っているような“人気”のお店はすぐに入れず時間のロスになってしまうと言います。

そこで連れて行ってもらったのは、1716年創業の老舗の和菓子屋「京菓匠 笹屋伊織」の本店。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲ 「京菓匠 笹屋伊織」本店

一見するとショッピングがメインのお店のような印象のせいか、すぐに席へと案内してもらえます。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

いただいたのは、一番人気という「宇治抹茶パフェ」と「丹波産大納言小豆のぜんざい」。いずれも優しい甘さで、大満足の味でした。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲「宇治抹茶パフェ」 ¥1,210

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲「丹波産大納言小豆のぜんざい」 ¥880

ぜひ今度は昨年夏にオープンしたという、アフタヌーンティーや限定メニューを用意している「笹屋伊織別邸」にも足を運んでみたくなりました。

京都観光では絶対ハズせない「清水寺」へ

ひと休みの後は最終目的地の「清水寺」へ。少し離れたところに車を止め、「石塀小路(いしべこうじ)」を案内してもらいながら徒歩で向かいます。「こちらには昭和の大スターがお忍びで通っていたようなお店もあるんです。残念ながら撮影禁止ですが…」と三木さん。

美しく整えられた街並みは立派な門構えの建物、道を照らす街灯のデザインも素敵でついついシャッターを切りたくなってしまいます。表通りから離れているためか、すれ違う人の姿はあまりなくひっそりとしていました。

少し歩くと、お土産屋さんなどが立ち並ぶ参道へ。多くの人で賑わいを見せています。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

それでも「以前は外国人観光客が多く、この3倍の人で賑わっていましたから…」と三木さんは言います。そして、「清水寺」に到着したのは、ちょうど夕暮れ時。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

「ここから見る景色が最高に綺麗な時間なんです」と三木さん。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲拝観受付を過ぎて“清水寺の舞台”と逆方向へ進むと京都の街を一望できます

そして“清水の舞台”へ。「江戸時代にはこの舞台から沢山の人が飛び降りたと言われています」と三木さん。「実際234人もの人が飛び降りたという記録が残っている」そうです。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲有名な“清水の舞台”。残念ながら基礎部分の工事中でした

ちなみに、こんな高いところから飛び降りたら死んでしまうのではないかと思いますが、なんと85%ぐらいは生き残ったと言われています。すっかり日が暮れてきて、観光はここで終了に。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

ホテルへと戻る途中に、夜の祇園界隈などを少しだけ通ってもらいました。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲「舞妓さんたちが仕事で外に出ている可能性が高いので、運が良ければ見られるかも知れません」と三木さん。祇園の灯りは赤の提灯と決まっていて、昼の京都とは違う独特の雰囲気があります

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲「建仁寺」は「大徳寺」と同じく禅宗系のお寺。静かな雰囲気を味わえるお寺です

1箇所1箇所の滞在時間はそれほど長くなくても、車中や見学中に三木さんのお話が聞けたことや、ストレスのないスムーズな移動も心地良く、期待以上の満足度。限られた時間で観光するなら「貸切観光タクシー」はかなりおすすめです。

選択肢いろいろ。貸切観光タクシーで「オリジナルの京都観光」を

今回利用したのはMKトラベルの「貸切観光タクシー」。行きは希望の場所まで迎えに来てくれ、帰りも希望の場所へと送り届けてくれます。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<三十三間堂〜清水寺>】

▲京都の街の雰囲気や文化が好きで「絶対に京都に住みたい!」と思って京都の大学に進学し、その後タクシードライバーとして就職したという担当ドライバーの三木さん(兵庫県出身)。「京都観光の選択肢は本当にいっぱいあるので、何度訪れても楽しめますよ」とのこと。確かな運転技術で乗り心地も快適でした

完全貸切だから荷物は車に乗せたまま手ぶらで観光できますし、観光地ではドライバーさんが同行してガイド。しかも定額料金(出発場所や送り先によっては料金追加になる場合もあり)で観光プランを自由に組めるので、ぜひ自分好みの京都旅を叶えてくださいね。<問・予約:MKタクシー・ハイヤー https://travel.mk-group.co.jp/kashikiri/ 075-757-6212>

元記事で読む
の記事をもっとみる