旧正月の後にくる興味深い節日、「元宵節」のこと その⑨【週末アジア：台湾編】

連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

 

旧正月の後にやってくる元宵節。
その元宵節の台湾の4大行事についてお話させていただいていますが、
「北天燈、南蜂炮、東寒單、西乞龜」のうち、
今回からは「南蜂炮」についての体験記をお届けします！

 

台湾を探検することが大好きで、言葉も不自由がなくなってきて台湾人の友人もたくさんできて、
台湾についての本も何冊か出版してきて、どんどん台湾の文化や歴史や伝統を深く知りたいと思ってきた頃、
「北天燈、南蜂炮、東寒單、西乞龜」について聞き込みをしたり調べたりしていました。

前回までの「北天燈」こと天燈節は台湾の北部で行われるし、
楽しくて写真映えもするので軽い気持ちで参加できますが、
どうやら「南蜂炮」こと「鹽水蜂炮」は、そうはいかなそう…。

 

というのも、「鹽水蜂炮」の別名は「爆竹祭り」！
台湾で一番危険なお祭りとして有名なのです。

写真や動画を見るたびに恐怖が増すので、知識なしでは無謀そう。
でもどうしても参加して、私の本やブログを楽しみにしてくださっている貴重な読者の方に伝えたい！
ということを夏に台湾に行った際に友人の集まりで相談していたところ…

「え？俺の実家、台南の鹽水だよ。来年みんなで行っちゃう？（意訳）」

とのこと！！
やっぱり持つべきものは友人…と感謝して、
複数人での鹽水蜂炮体験が決まりました。

 

台北から高鐵（新幹線）で嘉義駅へ。
台南なのですが、高鐵だと鹽水へは嘉義駅からの方が近いんだそう。
嘉義駅から友人の車で30分で鹽水に到着しました。

 

 

到着。
ちなみに「鹽」は「塩」の繁体字。
つまり「鹽水」は「塩水」です。

 

 

まずは。廟に行って到着を報告。
ここに来られたことを感謝し、
取材の成功と無事と安全をお願いします。

 

 

この廟から行列をなして練り歩くイベントがあるので、
その準備中。
像を金網で囲ってあるあたりで、恐怖が駆り立てられます。

 

 

とにかく賑やかで煌びやか。
ここはテレビ局の作ったステージで、
イベントを中継するみたいです。

 

 

廟では鹽水蜂炮の歴史展みたいなものも催されていました。

 

 

これが鹽水区の大まかな地図で、
行進イベントは丸のついた場所を巡るようです。

そして行進イベントがスタート！

 

 

徒歩だとばかり思っていたら、小さなジープみたいなもので行進の模様。

 

 

太鼓を叩く青年たち。
この後に山車みたいなものが続くのですが…

 

 

まさかのバイクとミニジープで
やたらと頭の大きい人（!?）たちが出てきて仰天！
サービス精神が旺盛で、カメラを向けたらダブルピースしてくれるほどでした（笑）
表情がやたらとファニーですね。
（後ろのザ・中華人形なお顔も気になる）

 

イベントを一通り見たところでお昼時。
友人宅でご飯をご馳走してくれるということで向かいました。

次回は、台南の家庭料理をいただきます！

 

 

text：ayaco

台湾を第二の故郷として愛しているハンコ作家。行く時は旅のテーマを決めてちょっとロングステイをし、台湾の新しい魅力探しを楽しんでいる。
著書にはクラフト本として「ayacoのはんこノート」「ayacoの手帖のつくりかた」（共にワニブックス）があり、台湾旅行記として「台湾のたびしおり」「もっと！台湾のたびしおり」（共にワニブックス）「ayacoの台湾みやげ話」（幻冬舎）、「ayacoの台湾あいうえお」（朝日新聞出版）がある。

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