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小栗旬×松山ケンイチ『日本沈没ー希望のひとー』4話。不憫すぎる小栗旬、そのケツを叩き続ける杏!

  • 2021.11.14
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小栗旬主演の TBS 系日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』。原作は 1974 年に刊行された小松左京の小説「日本沈没」。2023 年の東京を舞台に、沈没という見えない危機が迫るなかで「見出していく希望」をテーマに描かれます。東山総理(仲村トオル)が会見を行い、関東沈没説が確定的なものとなってひとびとの脱出が始まった4話。地方に避難する娘との別れの場で、離婚する妻の交際相手に出会ってしまった天海(小栗旬)。そこに大きな揺れが来る。ビルの倒壊、割れる地面! 全速力で逃げる天海と椎名(杏)。とうとう日本沈没が始まってしまった。

物語が動き出した『日本沈没ー希望のひとー』第4話。国民に沈没説が広まり、関東に緊張感が増していく。ラストではビル群の倒壊もあり、ついに始まった……といった感じだ。

これまでの政治劇も見応えがあったが、タイトルで宣言しているだけに視聴者が待っていたのはこの展開だろう。絶望的な状況を迎えて、小栗旬演じる天海啓示がどうやって「希望のひと」になっていくのだろうか。

天海はメンタルが強すぎてどうかしてる

天海と椎名(杏)のリークによって、「毎朝新聞」で関東沈没の可能性が報じられた。段階的に情報を開示していく予定だった政府は混乱し、天海の思惑通り東山総理(仲村トオル)は会見を開いてこれを認めた。

東山総理が「半年以内に70%の確率で沈没する」という具体的な数字に触れなかったことは誤算だったが、それでも十分なインパクトだったようで関東民は首都圏を脱出しようとパニックに陥った。里城副総理(石橋蓮司)の懸念していた通り、日経平均株価も連日大暴落し、震災前から日本は致命的な経済ダメージを負うことになった。

動きを止めない天海は、生島自動車の生島会長(風間杜夫)に避難のためのバスを無償で提供してもらう約束を取り付ける。財務大臣でもある里城には財界からの支援を求めるよう説き伏せた。吹っ切れたようにグイグイ攻める天海。これで何も起きなかったらドエライことだ。

椎名「天海さんは怖くないんですか?これだけ世の中を騒がせて、もし関東沈没が起きなかったら……」
天海「それはもう考えないことにしたよ。何も起きなかったら『壮大な避難訓練は終わりました』ってみんなで笑って乾杯すればいい」

もはやメンタルが強すぎてどうかしてる。だが、こうじゃなきゃ日本は救えない。さすが希望のひとだ。

どこまでケツを叩き続ける女

天海は、親友で未来推進会議の議長である常盤(松山ケンイチ)にリーク元の疑いを掛けられるも突っぱねていた。しかし、リークがバレてしまい、東山総理と常盤の信頼を失う。未来推進会議からも追放されてしまった。

だが、これは天海も予測していたことだった。災害対策の一歩目を踏み出すこと、それが天海にとっての使命、現場から退場となっても後悔はなかったのだ。だが、そんなやりきった天海のケツを椎名が叩く。

椎名「天海さんはそれでいいんですか? これから大きな災害が来るのに、総理まで動かして国民の命を守ろうとした人がそれでいいんですか?」

立場を失ってまで戦った天海に、まだ走れとムチを振るう。よくやったと労いの言葉なんかかけやしない。恐ろしい女だ。だが、日本を救うためにはこれくらいの強烈なサポートが必要なのかもしれない。

不倫の描写が地味にきつい

率直な感想なのだが、妻・香織(比嘉愛未)の不倫はあんまりじゃないだろうか。天海にはおそらく仕事の忙しさを理由に家庭を顧みない一面があったのだろう。離婚を突きつけられても仕方のない関係性だったのかもしれない。だが、天海は女遊びをしていたわけでもなく、離婚を承諾したわけでもなかった。

それなのに香織と娘・茜(宝辺花帆美)の避難を見送るシーンには、当たり前のようにお相手(瀧川鯉斗)の姿があった。香織は多少「やばっ」みたいな顔をしていたものの、特に触れることもなく離婚届を受け取る。身を粉にして家族のために、いや、日本国民のために戦っている天海が不憫でならない。それでも父親として茜との別れをやりきった天海が男前すぎた。

ラストで地震による地割れに足を取られてしまった天海と椎名。怪我の容体は定かではないが、今夜放送の第5話では天海の思いを受け継いだ常盤が活躍する回になりそうだ。

■さわだのプロフィール
企画、動画制作、ブサヘア、ライターなど活動はいろいろ。 趣味はいろいろあるけれど、子育てが一番面白い。

■たけだあやのプロフィール
イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。

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