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『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ファンに捧げる! 思わず手紙を書きたくなる「都内おしゃれ文具店」3選

  • 2021.11.13
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大人気アニメ作品『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。主人公の少女は手紙を代筆する「自動手記人形」という職業に就いていました。同作を観賞して誰かに手紙を書きたいと思った人もいるのでは。そんな人におすすめしたい、東京都内の文具店を3軒、紹介します。

手紙を代筆する少女の物語

京都アニメーションが手がけたアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。深夜アニメとして放送された作品が2021年秋、金曜ロードショーにも登場し、SNSなどで話題となりました。

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』Blu-ray&DVD (C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会(画像:ポニーキャニオン)

10月29日(金)に放送されたアニメ特別編集版の視聴率は6.7%。ツイッターでは作品のタイトルが世界トレンド1位にランクインし、視聴者から感想を述べるコメントが数多く寄せられたりしました。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は暁佳奈さんによるライトノベルが原作。「第5回京都アニメーション大賞 小説部門」で大賞を受賞した作品です。なお、これまでに京都アニメーション大賞で大賞を受賞したのは、本作のみ。

アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、孤児だったところを拾われ、「道具」として扱われ戦争に参加していた少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンが主人公の物語です。

戦後、感情を知らない少女が出合ったのは、手紙を代筆する「自動手記人形」という職業。

最後の戦地で行方不明になってしまったギルベルト少佐から「愛してる」と告げられたヴァイオレット。彼女はその言葉の意味を知るため自動手記人形となり、さまざまな依頼人の心に触れていきます。

2018年にテレビアニメ化、2019年に『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ―永遠と自動手記人形―』、2020年には本作完結となる『劇場ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がそれぞれ劇場公開されました。

感情を知らないヴァイオレットが代筆業を通して少しずつ感情を知っていき、ひとりの女性として成長していく姿に、本当に大切なものは何かを考えさせられます。

また、京都アニメーションが手がける、本物の風景を見ているかのような感覚になる美しい情景描写にも注目です。

コロナ禍で感じた手紙の大切さ

新型コロナウイルス感染拡大により、気軽に人と会えなくなってしまった今。ひとりの時間が増えたことで、あらためて家族や恋人、友人の大切さに気づかされた人が多いはずです。

もちろん、スマホですぐに連絡を取ることはできますが、何だか気持ちが伝わりにくい……。

そこで活躍するのが、手紙です。手書きには、その人の温もりが感じられます。手紙を書く機会が減った今だからこそ、新鮮さもあり、思いがより伝わるのではないでしょうか。

手紙のイメージ(画像:写真AC)

ここからは、あまり手紙を書いたことがない人が「これで手紙を書きたい!」と思えるような道具を取りそろえる東京都内の文具店を三つ紹介します。

1. 吉祥寺「Giovanni」

まずひとつ目に紹介するのは、吉祥寺にある「Giovanni(ジョヴァンニ)」(武蔵野市吉祥寺本町)。アンティークなムードをたたえるイタリア製の文房具がそろえられています。

武蔵野市吉祥寺本町の「Giovanni」(画像:(C)Google)

駅前から続く「中道通り」を真っ直ぐ進んでいくと右側に現れるのが同店です。お店に一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界。ガラスペンや羽ペン、羊皮紙などがずらっと並んでいて、イタリアの雑貨店に来たような気分になれます。

このお店で絶対に見てほしいのがシーリングスタンプ。

シーリングスタンプとは手紙に封をするため、溶かした蝋(ろう)を垂らして押すスタンプのことです。かつて手紙が偽造されるのを防ぎ、手紙が正式なものであることの証明として使われていました。

店内には、さまざまなデザインのシーリングスタンプが、宝石のように並べられています。飾るだけでもインテリアになりそうなものばかりですので、まずはひとつ手に入れてはどうでしょうか。

2. 日本橋「榛原」

ふたつ目に紹介するのは、日本橋にある「榛原(はいばら)」(中央区日本橋)。

中央区日本橋の「榛原」(画像:(C)Google)

1806(文化3)年に創業された200年以上続く老舗の和紙店で、文豪たちから「文字が上手に書けて使いやすい」と重宝されてきました。

「木版摺り(もくはんずり)」という伝統技術で作られた便箋や封筒は、榛原の代表的な商品です。

1枚1枚、職人の手で色をのせられた「色ふちレターセット」は、一見シンプルに見えますが、ふちに塗られた鮮やかな色彩が印象的。

巻紙をヒントに作られた「蛇腹便箋(じゃばらびんせん)」は、折り目にミシン目が付いており、好きな長さに切って使えて便利、と人気を集めています。

和をメインに据えつつも、その時代に合わせた新しいものを取り入れている榛原。懐かしさもあり新しさもあるので、どの年代にも親しまれるはずです。

3. 蔵前「カキモリ」

最後に紹介するのは、都営地下鉄の蔵前駅から徒歩約6分のところにある「カキモリ」(台東区三筋)。

台東区三筋の「カキモリ」(画像:(C)Google)

「たのしく、書く人。」をコンセプトに、2010年蔵前にオープンしたカキモリ。同店でぜひ体験してほしいのが、オーダーインクです。

自身のイメージする色に近づけるように、いくつもの色を1滴ずつ組み合わせ完成させます。

自分好みの色を作るのもアリですが、相手をイメージした色を作ってそのインクで手紙を書くというのはいかがでしょうか。きっと相手も「自分はこんなイメージカラーなんだ」と喜んでくれるはず。

また、こちらのお店ではオーダーノートの作成も可能。サイズ選びから始まり、表紙や紙、リング、留め具を選択し、最終的にスタッフが製本してくれます。

お店でのオーダーをおすすめしますが、自宅からのオーダーもできるので、まずはひとつ作ってみてはどうでしょうか。

会いたい人に、手紙をつづろう

いざ手紙を書こうと思っても、何を書けばいいのかと悩んでしまうかもしれません。でも、何も堅苦しいことを書く必要はないのです。

実際に会っているときのように親しげに語りかけて、あなたの気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

松本あるこ(司書、ライター)

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