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【読書男子vol.6】俳優・井之脇海「なにかに行き詰まったとき、背中を押してくれる本」

  • 2021.11.10
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現在25歳の井之脇海さん。俳優業という大きな夢や目標に向かう彼の背中をそっと押してくれた4冊とは?

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今回、好きな本を教えてくれた井之脇さんの新作映画『ミュジコフィリア』は、ひょんなことから大学の「現代音楽研究会」に入部して、音楽の秘めた才能を開花させる漆原朔(うるしばら・さく)を描いた爽やかな青春映画。「朔は子供のような無邪気さをもつ青年で、好きなものを好きと認識して突き進んでいく。そんな彼を、飾らずに演じたいと思いました」と、井之脇さんは語る。

京都の川べりで、朔がピアノで音楽の才能を開花させるシーンでは、自ら素晴らしい演奏も披露している。「子供の頃からピアノは弾いていましたが、現代音楽は初めて。撮影した京都のホテルにピアノを入れてもらって、猛特訓しました(笑)。 最初は構えていたのですが、実は現代音楽って身近に存在することがわかって、当日は楽しんで演奏できました」

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山崎育三郎さんは本当の兄のような存在

天才音楽家で朔の恋敵でもある異母兄・大成を、ミュージカルやドラマで活躍する山崎育三郎さんが演じることも話題の本作。

「彼は僕のお兄ちゃんのような存在で、撮影中は役の話よりお互いの身の上話をしていました。朔は、口ではお兄ちゃんは嫌いと言っていますが、心の底では好きなんです。僕自身も育三郎さんを好きになれたし、そういう魅力的な方で良かったなと」最後にこの映画のみどころをひとこと。

「学生時代の夢は簡単には叶えられないこともありますが、それを疑似体験できる映画です。現代音楽に触れるいいきっかけにもなると思いますので、映画を観るというより、新しい音楽を探しにいく感じで観にきてください!」

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「元気がでる本について考えた時、本棚を眺めながらこの本を思い出した」と語る井之脇さん。主人公は24歳の麻生人生(あそう・じんせい)。いじめが原因で引きこもりとなっていたが、突然、母がいなくなり、蓼科の祖母の家に行くことに。そこで始めたコメ作りが人生を変えていく。

「人生くんがおばあちゃんとコメを育てながら人に心を許していく描写が、コメの成長にたとえて描かれていて。読み終わった後、前を向ける作品だなと思いました」

山が好きなので、読みながら大好きな蓼科の風景も頭に浮かんだという。「農業には興味がなかったんですけど、この本を読んで、なんかいいよなって思いました。何かに挑戦することで自分の価値観を見直していく話なので、新しいことにチャレンジしたい人の後押しをしてくれると思います!」

『生きるぼくら』原田マハ・著/徳間文庫

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「1巻を読んだらもう止まらなくて。最近はこればっかり読んでいます」と、井之脇さんが興奮気味に語る本書。中世ヨーロッパで異端思想が弾圧された時代に、地動説に人生を捧げた人々を描いた話題作だ。「地動説って今では当たり前のことですけど、信じただけで処刑される時代に真実を追い求め、思いを受け継いでいく姿が美しくて。話に夢が詰まっているんです」

衝撃的だったのは、主人公がいないことだったという。「本の主人公は地動説で、登場する人たちはあくまでそれを継承していく存在なんです。人が物事を動かすのではなく、物事が人を動かす、というのがすごいなと思いました。題名の『チ』は『地』であり『知』でもあって……。漫画と言うより本を読んでいる感覚です。早く続きが読みたい(笑)!」

『チ。―地球の運動についてー』魚豊・著/小学館刊

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写真家で冒険家でもある石川直樹さんが、旅の原点ともいえるデナリ山について描いたエッセイ。「石川さんは一度お仕事で対談したことがあって、それを機会に何冊か読みました。旅の本っていっぱいありますけど、直樹さんの言葉を心に落とし込んでいくと、“圧倒的なものの前で自分はちっぽけな存在だけど、ちっぽけだからこそ進むしかないよね”、という気持ちにさせてくれるんです」

極寒で生きる人々の暮らしや圧倒的な自然との出会いが瑞々しい文章で綴られている。「ぼくはエッセイで涙が出そうになるということはあまりないんですけど、この本は飾らない文だからこそ、直樹さんの想いが入ってくる。これから息詰まったとき、また読みたいなと思わせてくれる本です」

『北極へ』石川直樹・著/毎日新聞出版

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