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自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

  • 2021.11.7
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毎年紅葉の時期を迎えると多くの観光客で賑わう「京都」。お寺や神社、嵐山、舞妓さんのいる祇園などなど、見どころがたくさんありすぎて、どのように旅のプランを立てて良いのか迷ってしまいます。それに、せっかくなら効率良く巡って京都の魅力を余すところなく満喫したいところ。

そんな時は京都の街を知り尽くしたドライバーさんが京都を案内してくれる「貸切観光タクシー」がおすすめ。完全貸切だから荷物は車に乗せたまま手ぶらで観光できますし、観光地ではドライバーさんが同行してガイドまでしてくれます。しかも定額料金で観光プランを自由に組めるのも魅力です。

選択肢いろいろ「オリジナルの京都観光」を実現

今回はMKタクシー・ハイヤーの「貸切観光タクシー」を利用して、京都1日観光(10時〜18時の8時間)をコーディネートしてもらいました。行きは希望の場所まで迎えに来てくれ、帰りも希望の場所へと送り届けてくれます(出発場所や送り先によっては料金追加になる場合もあり)。

担当ドライバーの三木さんは兵庫県出身。京都の街の雰囲気や文化が好きで「絶対に京都に住みたい!」と思って京都の大学に進学し、その後タクシードライバーとして就職したというツワモノです。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

▲「京都観光の選択肢は本当にいっぱいあります。だから何度訪れても楽しめますよ」と三木さん。車両はメルセデスベンツのSクラス。三木さんの確かな運転技術で乗り心地もバツグン、時が経つのを忘れてしまうほどの快適さでした

事前に「龍安寺、銀閣寺、伏見稲荷、清水寺に行きたい」と伝えておいたところ、プラスしてドライバーの三木さんイチオシの場所にも案内してもらえることになりました。そして、龍安寺へ向かう車内で改めて1日の観光プランを相談しているうちに行きたい場所が増え「三十三間堂」を加えた計6箇所「龍安寺→大徳寺(三木さんイチオシ)→銀閣寺→三十三間堂→伏見稲荷→清水寺」の順にまわることに。参道が長く、他よりも所要時間がかかる清水寺以外は各所約1時間程度、少々かけ足ペースでの観光となります。

利用したのは11月ということもあり、紅葉目当てに1年の中で最も観光客が訪れる時期。利用者からは定番の紅葉スポットに連れて行って欲しいと言われることが多いそうですが、凄くマイナーな場所や、穴場スポットに連れて行って欲しいといったオーダーもありそう。また、ドライバーさん自身の好みによっても訪れる場所も変わるそうです。

朝一で訪れるのが◎ 龍安寺で「石庭」を堪能

「龍安寺」に到着すると、「ご一緒の写真を撮りたいという時にはお役に立てますし、簡単にガイドもできますので…」と三木さんも車から降りて同行。歩きながら龍安寺を観光するポイントを説明してもらえます。

「位の高い方が訪れた時に頭を上げて紅葉をみることがないよう、目線に葉っぱがくるように紅葉は剪定されているんです」と豆知識を教えてくれたり、「ここからの景色がキレイで有名なんです」と撮影スポットを教えてもらえたりと、とにかく至れり尽くせりです。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

▲目線の位置で剪定された紅葉

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

▲龍安寺の「石庭」へ続く階段はCMなどでも有名なスポット

そして、龍安寺といえば「石庭」(枯山水の庭)が有名。「お寺の庭というのは、部屋の中から座って見た時に1番美しく見えます。ぜひお座りになって見てみてください。ここには15個の石がありますが、15個すべてを1箇所から見ることはできないんです」と三木さん。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】
自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

▲木の高さや奥に見える塀の高さ、それぞれの位置まで完璧に整えられている「石庭」はとても美しく、眺めているだけで癒されます

満月の十五夜のように「15という数は完全を意味する」と考えられていて、この庭のように1つ石が見えない状態を「“完全ではないこと”を表しているのだ」とする解釈があるのだそうですが、「今でも真実は謎に包まれている」そうです。「完璧じゃなくても良いのだ。足りない部分も含めそのままの姿でも良いのだ」とそんな意味があるのかもしれません。

そして、奥の茶室の入口にあるという「つくばい」(ここにあるのはレプリカ)。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

水戸黄門が寄進したもので、真ん中に「口」、その周りに4つの漢字が書かれていて「吾唯足(ることを)知(る)」と読みます。

「もともとは限られた人しか見られなかった景色を見るのは贅沢で貴重な体験なので、できるだけ静かにゆっくりと味わってほしいです」と三木さん。なお、龍安寺のような禅宗のお寺には「比較的人の少ない早い時間に向かうのがおすすめ」とのことです。

三木さんイチオシの「大徳寺」へ

次は戦国武将にゆかりのある小さなお寺がたくさん集まっているという「大徳寺」へ。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

そのうち普段は見ることのできないお寺(2箇所)が秋の特別公開をしていました。今回はそのうちの1つ、三木さんイチオシの「黄梅院」に向かいます。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

「黄梅院」は織田信長が父・信秀の追善菩提のために小庵「黄梅庵」を建立したことに始まり、本能寺の変によって信長が急逝すると、豊臣秀吉がこれを徐々に増築し、天正17年(1589年)に「黄梅院」としました。「信長と秀吉が建物を、そして庭を作ったのが千利休。誰もが聞いたことのある有名どころがたくさん関わっているお寺なのですが、意外にも訪れる方が少ない穴場スポットなんですよ」と三木さん。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

門を入ってすぐの庭は紅葉と地面に生えた苔の美しいコントラストが印象的。残念ながら庭から先(黄梅院の内観や庭)は撮影NGなのですが、中にある庭の地面にも沢山の種類の苔が生えていたり、樹木の下にもみじがあえて集められていたりと、緑の中に映える赤い色がまたきれいです。

入口や庭に沿って設けられた通路部分の屋根の高さがとても低く、当時の人の身長に合わせて作られているそうですが、特に背の高い人は体を屈めて通らないと、頭がぶつかってしまいそうなほど。そして庭を眺めながら進んでいくと、至る所に茶室があります(合計8つも!)。「茶室には躙り口(にじりぐち)から入るのですが、刀などつけていたらつかえてしまって入れません。つまり茶室の中では身分の違いは関係ないという、誰しもが頭を下げて茶室の中に入っていくつくりになっているんです」と三木さん。

そして、見逃せないのが種類豊富な植物、軍旗瓢箪をかたどった池、不動三尊石、加藤清正が持ち帰ってきたと言われる朝鮮灯篭を配した「直中庭(じきちゅうてい)」です。植えられているそれぞれの植物に意味があるそうで、無造作に置かれているようで完璧に整えられているように感じます。

ここもできればゆっくりと過ごしたいお寺。少し時間を多めにとって美しい庭を眺めて穏やかに過ごしてみたい場所です。

庭を楽しむなら「金閣寺よりも銀閣寺」?!

次は、賑やかな参道を通って「慈照寺銀閣」へと向かいます。銀閣は建物自体が派手な金閣に比べると少し地味な印象かもしれませんが、「庭の美しさだったら圧倒的に銀閣だと思います」と三木さん。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

▲「銀閣と東求堂の2つは創建当初(室町時代)のまま残っているんです」

中に入ってまず目に入るのはこの白い砂の庭。いくつもの波のように砂が盛られた「銀沙灘」と、まるで山を表現しているかのような「向月台」です。創建当初にはなかったそうで、これらは江戸時代になってから作られたもの。一説によると、この白い砂に月明りを反射させて建物の中を照らしたのではないかと言われています。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

「銀沙灘」の向こうに山が見え、紅葉の赤、黄色、だいだい、松の木の緑など、様々な色が目に飛び込んできます。あいにくの曇り空ですが、それが逆に白いキャンバスの役割を果たしています。木々の並び方は計算されているのでしょうが、葉っぱの色づき方までまるで計算されているかのようです。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

そして銀閣寺は「金閣は金箔だから、銀閣は銀箔でしょう!」との思い込みがあったため、そのシックな佇まいにビックリ。もともと銀箔が貼られていたわけではなく、漆黒が塗られていて、今ではその色も落ち、とても落ち着いた印象。派手さはありませんが庭の真っ白な砂の色との対比が美しく、その味わい深い姿に魅了されます。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

▲月を洗うという意味の「洗月泉(せんげつせん)」。流れ落ちる水が一度岩に当たり、波紋が緩やかに伝わっていきます。「上から落ちてくる湧水で水面が揺れ、そこに月が映ると洗っているように見えるというオシャレな名前ですよね」と三木さん

階段を登って行くと、山の上にある展望所から銀閣や庭を見下ろす事もでき、それもまた美しい眺めなのだそうですが、残念ながら時間切れ。庭をぐるりとまわるような形で出口の方へと向かいます。

自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【秋の京都<龍安寺〜銀閣寺>】

色づいた葉っぱが充分に残っている木もあれば、ほとんど散ってしまっているところもあります。地面に落ちた葉っぱも、あえて落ちたまま残してあるところ、1箇所に集めているところと様々。1つの庭の中にいろいろな表情があって、どこを見ても美しく、飽きることなく眺めることができます。

午前中から午後早い時間にかけて訪れた3つのお寺。どこも完璧に整った美しい庭があり比較的静かで、ただぼーっと庭を眺めて過ごしたいと思うような心安らげる場所でした。紅葉と癒しを求めるなら最適なので、写真では伝わりにくい美しい景色を確かめに、ぜひ自分好みの京都旅がラクちんに叶う「貸切観光タクシー」を使って訪れてみてくださいね。<問・予約:MKタクシー・ハイヤー https://travel.mk-group.co.jp/kashikiri/ 075-757-6212>

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