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バラの花びらを味わう~簡単おもてなしレシピ

  • 2021.11.6
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口に入れれば華やかな香りや味わいが楽しめるバラの花びらを使ったスイーツや料理。見た目にも美しく、ここ数年人気が急上昇しています。今回は、秋バラの季節が到来して、お世話で忙しいロザリアンでも簡単にホームメイドで作れるバラの花びらを使ったお菓子を2種、「日本ローズライフコーディネーター協会」の代表を務める元木はるみさんに教えていただきます。

バラの花びらを味わうおもてなしゼリー

バラのゼリー

摘みたての花弁をゼリー液に後から加えて、寒天プリンとの2層を楽しむおもてなしゼリーです。自宅で育てているからこそ作れるレシピです。ぜひ、バラが咲いたら挑戦してみてください。

今回花びらを使った主な品種
バラ‘ザ・ダークレディ’

‘ザ・ダークレディ’(S)
イギリス、デビッド・オースチン社が1991年に作出したイングリッシュローズです。ソフトなダマスク香が漂う、大輪ロゼット咲きの美しい花を咲かせます。

バラ'ワイフ・オブ・バース’

‘ワイフ・オブ・バース’(S)
イギリス、デビッド・オースチン社が1969年に作出したイングリッシュローズです。四季咲き性で花付きがよく、中央が色濃く優しいピンクのロゼット咲きの花をたくさん咲かせます。香りはミルラ香。

バラ'アジュール’

‘アジュール’(F)
日本の河本バラ園が2020年に作出したこの品種は、四季咲き性があり樹形はコンパクト。中央が尖った鳥の羽のような花弁がたくさん詰まって、優しいソフトピンクの花を咲かせます。ダマスク香にフルーティー香が混ざり合う強香品種です。

バラ'唐バラ

‘唐華’
2020年秋、中国平陰県のバラの村から日本へ初めて導入された’唐華’は、先に日本へ紹介された‘豊華(ほうか)’、’紫枝(ずず)’と共に、「食香バラ」として現在人気を博しています。スパイシー香が混ざったダマスク香が強く香ります。

材料(直径18.5㎝、高さ約5.5㎝のドーナツ型容器 1個分)
バラの花弁
庭で朝摘んだ花弁。’ザ・ダークレディ’、’ワイフ・オブ・バース’、’アジュール’、食香バラの’唐華’。

<1層目 ゼリーの部分>

  • バラの花弁 大輪ロゼット咲き3輪分(中輪や花弁が少ない品種は約4~5輪分)
    水洗いし、外側の硬くなった花弁や、傷んだ花弁、虫食いの花弁は取り除きます。
    花弁は、無農薬で栽培したバラ、または、食べても安全な方法で育てられたものに限ります。
    ゴワゴワとした分厚く堅い花弁のバラより、なるべく花弁がしなやかなで、香りのよいバラを選びましょう。おすすめの品種は、’イングランズ・ローズ’(S)、’ウィリアム・シェイクスピア2000’(S)、’ハーロウ・カー’(S)、’エグランタイン(マサコ)’(S)、’ガートルード・ジェキル’(S)、’コンテ・ド・シャンボール’(P)、`ジャック・カルティエ‘(P)、食香バラの’紫枝’。
    春の一季咲き種なら、’エンプレス・ジョゼフィーヌ’(G)、’カザンリク’(D)、’セルシアーナ’(D)、`ブラッシュ・ダマスク‘(D)、’ローズ・ド・メイ’(C)、’ファンタン・ラ・トゥール(C)’、ロサ・マイカイ(Ch)、食香バラの’豊華’など。
  • 粉ゼラチン 10g 
  • 水 500ml 
  • 砂糖 大さじ5 
  • レモン汁 小さじ1

<2層目 プリンの部分>

プリンのもと
  • プリンの素 ここでは「とみざわ寒天シリーズ プリンの素」(富澤商店)を使用
  • 90℃以上の熱湯 300ml
おもてなしゼリーの作り方

<1層目 ゼリーの部分>

バラのゼリーの作り方
  1. 鍋に水500mlと砂糖大さじ5を入れ、中火にかけ、透明になるまで砂糖を溶かす。 
  2. 80℃以上になったら、粉ゼラチンを入れよく溶かす。 
  3. レモン汁小さじ1を加えてよく混ぜる。 
  4. ドーナツ型容器に、鍋のゼリー液を流し込む。 
  5. バラの花弁をまんべんなく入れて、冷蔵庫や冷凍庫で冷やし固める。

<2層目 プリンの部分>

バラのゼリーの作り方
  1. 「とみざわ寒天シリーズ プリンの素」1袋(65g)をボールに入れ、90℃以上の熱湯300mlを入れ、泡立て器で1分間攪拌してよく溶かす。 
  2. 先に作り冷やしておいた1層目のゼリーが固まったことを確認したら、その上に、粗熱を取ったプリン液を注ぐ。 
  3. 冷蔵庫や冷凍庫で冷やし固める。 
  4. しっかり固まったら、熱湯を入れたボールに型ごと10秒間入れて、中身を皿に取り出す。そして、皿ごと冷蔵庫で冷やし落ち着かせて出来上がり。
バラのゼリー
周囲にヤロウの葉とレモンバームの緑を添えてテーブルへ。

シャインマスカットとバラのマリアージュ・ムース

シャインマスカットとバラのムース

もう一品、バラのローズカラーが引き立つ、季節のシャインマスカットとバラの花弁をムースにあしらった簡単おもてなしレシピもご紹介します。

材料(フルート型ワイングラス 5個分)

<ミルクムースの部分>

ムースの素
  • ムースの素 ここでは「とみざわ寒天シリーズ ムースの素 ミルク」(富澤商店)を使用
  • 冷たい牛乳 300ml

<クラッシュゼリーの部分>

  • 粉ゼラチン 5g
  • 水 250ml
  • 砂糖 大さじ2と1/2
  • レモン汁 小さじ1/2
シャインマスカットとバラのマリアージュ・ムースの作り方

<ミルクムースの部分>

  1. ボールに、冷たい牛乳300mlと、ムースの素1袋(75グラム)を入れて、泡立器でとろみが付くまでよく混ぜ合わせ、グラスに分け、冷蔵庫で冷やす。

<クラッシュゼリーの部分>

  1. 鍋に水250mlと砂糖大さじ2と1/2を入れ、中火にかけ、透明になるまで砂糖を溶かす。
  2. 80℃以上になったら、粉ゼラチン5gを入れよく溶かす。
  3. レモン汁小さじ1/2を加えてよく混ぜる。
  4. タッパーなどに薄く広げるようにゼリー液を入れ、冷蔵庫や冷凍庫で冷やし固める。
  5. 固まったら、フォークでクラッシュする。
  6. 固まったムースの上に、クラッシュゼリーと半分にカットしたシャインマスカットを乗せ、仕上げにバラの花弁を入れて出来上がり。
シャインマスカットとバラのムース

クラッシュゼリーがキラキラと秋の陽に輝く、秋の味覚シャインマスカットと秋バラ‘ウィリアム・シェイクスピア2000’のマリアージュはいかがでしょうか。

目で楽しみ、香りや味も楽しめるバラの花弁のお菓子は、心まで潤してくれる、まるで魔法のお菓子です。ぜひ、秋のバラを眺めながらのティータイムにお試しください。

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