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声優アーティスト・岡咲美保、ニューシングル「ペタルズ」に込めた思い「自信を持ってステキな曲だと言えます」<インタビュー>

  • 2021.11.5
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11月3日に2ndシングル「ペタルズ」をリリースした岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY
11月3日に2ndシングル「ペタルズ」をリリースした岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY

【写真を見る】ウィンクがばっちり決まってる!岡咲美保

アニメ「転生したらスライムだった件」のリムル=テンペスト役で初主演を務め、以降も声優として活躍を続ける岡咲美保。2021年9月には1stシングル「ハピネス」でアーティストデビューを果たし、早くも11月3日には2ndシングル「ペタルズ」をリリース。さらなる飛躍を遂げる彼女に、楽曲の魅力や、今の心境などを聞いた。

――2ndシングル「ペタルズ」がリリースとなりますが、まずは今の心境を教えてください。

7月1日にアーティストデビューの発表を公式Twitterなどでさせていただいたのですが、それまではアーティストとしてスタートを切ることにとても緊張していました。いざ、発表してみると皆さんからお手紙やSNSを通して温かいお言葉をたくさんいただけて、応援してくださる皆さんと一緒に進んでいきたいと思いました。そんな気持ちでデビューシングル「ハピネス」に臨んで、より気合いが入って。その勢いのまま「ペタルズ」に足を踏み入れられたので、短いスパンでリリースをさせていただけることは本当にありがたいなという気持ちです。アニメ「ジャヒー様はくじけない!」第2クールエンディング主題歌という初のタイアップもいただけて、アニメソングを岡咲美保として歌わせていただけるんだという喜びもあるので、全力で取り組ませていただきました。

――リリースのスパンが短めなので、この先も精力的に活動していくんだなと感じました。

準備することや自分で考えることはたくさんありましたけど、振り返ってみると「ハピネス」から「ペタルズ」にかけての日々は日付が曖昧になるくらい充実していました。そんなことって人生ではなかなか味わえないことだと思うので本当に幸せです。おばあちゃんになったときに「こういうことがあったなぁ」って振り返ることができるくらいの、大きな思い出。ものすごく濃い時間を過ごさせていただきました。

岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY
岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY

「ジャヒー様―」の世界観と私らしさを込めました

――「ペタルズ」にはこだわりもたくさん詰まっていそうですね。

はい。初のタイアップをいただけたからには全力で「ジャヒー様はくじけない!」の世界観に寄り添おうと思いました。ただ、私が歌わせていただくことの意味も意識したかったですし、音だけでも楽曲の世界観がしっかりと伝わる楽曲として表現できたらいいなとも考えていて。頂いた「ペタルズ」という素晴らしい楽曲に、ジャヒー様の世界観と私らしさを歌声で込めることにはとてもこだわりましたし、作曲家の本多友紀さんをはじめとしたスタッフさんみんなでディスカッションもしながら制作しました。

――具体的にそのこだわりをお伺いできますか?

「ジャヒー様はくじけない!」には魔王役で出演しているんですが、「ペタルズ」の出だしの〈今日、今から私が世界の中心です〉の部分を言い切る感じにしたりと、役のイメージを込めています。あと曲自体はすごく華やかなんですけど、エンディングなので切なさのようなものも表現しようと思いました。

「ペタルズ」は人との出会いだったり、バイト終わりの感情だったり、意識しないと忘れてしまいそうな日常の中で感じる気持ちを舞い散る花びらに例えています。「ジャヒー様はくじけない!」でも第2クールに入ってから、主人公のジャヒー様が一瞬一瞬の大切さに気付き始めたんですよね。そのリンクは大切にして、楽曲の中でうれしいことも悲しいことも儚く過ぎ去ってしまう切なさをどう表現するかにはすごくこだわりました。

具体的に言うと1サビ。〈瞳 揺らす色彩は〉の〈揺らす〉はテストでは地声で歌っていたんですが、あえて裏声に変更しまして。その後に出てくる〈移り変わる〉は同じキーですが、地声で出しているんです。儚さやエモさを出したくて、エッセンスを入れました。「揺らす」という単語もファルセットボイスに合うので、響き的にもマッチしたと思います。アニメのエンディングでも聴けるところなので、チェックしてみてほしいです。

――細かな部分まで考え抜かれているんですね。「私が歌わせていただくということの意味も意識したかった」とおっしゃいましたが、ご自身で感じる“岡咲美保らしさ”とは何だと思いますか?

お手紙やSNS、YouTubeのコメントで「明るい声色が素敵」、「美保ちゃんの歌声を聞いて毎日仕事を頑張っています」、「背中を押してもらいました」と言っていただけて…パワーやエネルギッシュな明るい部分は自分らしさの一つかなと思います。実際2ndシングルまでの6曲を俯瞰的に捉えると、「明るさ」はキーワードになると思います。ただ「明るさ」に固執するのではなく、曲に寄り添いたいという気持ちのほうが強いです。1曲1曲に寄り添うことで、細かな違いを含めていろんな顔を見せられるようになりたいですね。

岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY
岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY

いろんな感情を感じやすいタイプかもしれません

―― 2ndシングルの3曲も、全く歌い方が違っていて驚きました。

楽曲はもちろんなんですが、私は歌詞に心を震わされることが多いんです。それによって歌い方や表現が自ずと変わっているんだと思います。

――ニュアンスを付けるという作業は岡咲さんご自身が考えてやっていらっしゃるんですか?

自分で考えることも多いですが、現場で方向性が変わることも多々あります。プロデューサーさんや作曲家さんとのディスカッションで良くなっていくので、柔軟に対応できるように意識しています。「こう歌いたいな」というのは毎回考えつつ、余白も残して、レコーディングに臨んでいます。

――表情づくりや声の表情の付け方などは、意識して勉強を?

特に意識はしていないんですが、音楽を聴かない日はないですし、家でもメーク中でもずっと歌っています。カラオケも大好きですし。あとは美しいものがすごく好きですね。天然石とか宝石とか、見ているだけで癒やされます。他にも動物を見てかわいいと思ったり、割といろんな感情を感じやすいタイプかもしれません。晴れの国・岡山出身なので、天気によって気分も変わりますしね(笑)。

そういう部分があるから、歌詞を見て共感できることが多いのかもしれません。表現に正解はないですが、「こっちのほうがいいな」と思う表現をアウトプットできる術を持っていたいな、と。

――そんな岡咲さんだからこそ、2ndシングルにもいろんな表情の楽曲が詰まっているんですね。岡咲さんの思う、それぞれの楽曲の魅力を教えていただけますか?

まず「ペタルズ」は、ものすごく笑顔になれる曲。毎日を大切に生きようと思えるんです。そしてMVもすごくかわいいので、ぜひMV付きでも聴いていただきたいです! さらに今回はタイアップ曲になっていますので、アニメのエンディング映像と合わさるとより一層素晴らしいので、そちらも併せてお楽しみいただきたいですね。

「好きじゃないよ」は、あざとい曲ではないということを前提で聴いていただきたいです。本当に好きなのか、いや好きじゃないかもしれない、いや好きでしょ、いや好きじゃないかもしれないっていう、花占いの「好き・嫌い」みたいな。この曲には主人公がいて、おそらく中学生くらいで初めて恋愛をした子。好きって気持ちを認めたくないんだろうな、でももう好きなんだろうなっていうすごくかわいい世界観で、私の表現としても無垢なかわいらしさを大切に歌っています。ぜひ、本当に好きなのかってところに翻弄(ほんろう)されながら聴いていただきたいな、と。

そして「魔法の言葉」。生きていればいろんなことがあると思うんですけど、全て〈ラルラリルラ〉で吹き飛ばしていただきたい! うれしいことはラルラリルラで喜んでいただいて、嫌なことはラルラリルラで吹き飛ばしていただいて。ポジティブで前向きな気持ちで生きている方がいいことが寄ってくると思うので、応援歌として歌っています。皆さんの背中を押せるように気持ちを込めて歌ったので、いろんな場面で聴いてください!

岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY
岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY

声優の経験がなければ気付かなかったことも

――岡咲さんはキャラクターソングも多々歌われていますが、アーティスト・岡咲美保として歌うときとの違いはどこにありますか?

楽曲の良さを今できる最大限で表現する、というのは変わらないのですが、岡咲美保として表現するか、キャラクターとして表現するかはやっぱり大きく違いますね。キャラソンの場合はそのキャラクターを自分に降ろして歌っているので、感覚としては自分じゃないんです。ただ、岡咲美保として歌うときも楽曲に合わせたキャラクターを意識する部分はあって。そのバランスを特にデビューシングルのときはすごく悩みました。

――一方で、アーティスト活動に活かせることも多いと思います。

本当にたくさんあります。アニメソングが好きで歌っていた学生時代は歌詞の意味もあまり意識できていなかったですし、音楽が作りだしている流れに乗って歌っているだけだったんですよね。今はビートやメロディを感じつつ、歌詞を表現できるようになったと思います。その表現っていうのは、声優の経験がなければ培えなかったもの。

例えば、「ペタルズ」の2番のAメロに〈マグカップに映る表情 初めての顔だった〉という歌詞があるんですが、声優をやっていなければ何も考えずサラッと歌っていたと思うんです。でも、そこにマグカップがなければ気付かなかった表情や、それに気付いたときの気持ちを声にして表現するのも声優という仕事の一つなんですよね。だからその気持ちを歌声に乗せられたのも、声優をやっていたからこそ。このお仕事をやっていなければ、こういう考えにすら至っていなかったかもしれません。

――さまざまなことを吸収しようとするお気持ちが強いですね。そんな岡咲さんのプライベートも気になるのですが、仲のいいお友達や先輩はいらっしゃいますか。

同じレーベルの先輩でいうと、水瀬いのりさんはものすごーくお世話になっています。お互いコスメが好きだったり、音楽の趣味が似ていたり、話が合ったりしていて、レーベルメイトになる前から仲良くしてもらっています。お洋服を頂いたりもしていました。レーベルメイトになってからは、私のささいな相談にも真剣に乗ってくださって、毎日連絡をとっています(笑)。すごく大好きな先輩です。

岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY
岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY

いろんなジャンルの曲に挑戦したい

――そして岡咲さんといえば、水樹奈々さんをリスペクトされているんですよね。10月18日、19日の「岡咲美保サツアイ番組『おみほと!!』」にはゲスト出演されていました。

そうなんです。昔とある番組でお会いしたことがあったんですけど、当時はお姿が見えただけで自然と涙が出てしまったんです。今回、自分もプロになってお会いするということでしっかりしなきゃと思っていました。はじめは興奮を抑えつつもMCを頑張っていたんですが、途中で昔のお話をさせていただく時間があって。「久しぶりだね」と言ってくださったときに感極まって泣いてしまったんです(笑)。しかも7年前と同じように涙が勝手に出てきて、自分でも驚きました。今回レーベルメイトとしてごあいさつをさせていただいて本当にうれしく、誇らしいです。改めて奈々さんの大きな背中を追いつつも、自分の色をしっかり探してエネルギッシュに冒険していきたいと思いました。

――エネルギッシュな冒険とありましたが、今後具体的にやってみたいことなどはありますか。

聴いて下さる方の背中を元気に押していきたいというのは前提に、かっこいい曲にもチャレンジしてみたいです。ロック、ゲームサウンド感が強い曲、デジタル感のある曲、バラード、ミュージカル曲、ラップ……いろんなジャンルの曲に挑戦してみたい。そんな野望を抱きつつも、まずは今いただいている6曲を全力で愛して一緒に成長していきたいですね。

――では最後に「ペタルズ」を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

「ペタルズ」、自分でも自信を持ってステキな曲だと言えます。そして何より私の大きな夢の1つでもあった、アニメソングを歌うという夢をかなえてくれた曲です。今、人生の中でも一番充実した日々を送っていますが、この曲を聴くと一瞬一瞬を大切にしたいと思えます。

皆さんの一瞬一瞬にも寄り添いつつ、ジャヒー様とも仲良く、魔王様とも仲良く、手をつないだ楽曲になっていると思います。移動中やお家など、好きなときに好きなように聴いていただいて、日々を一緒に振り返っていただければな、と。よろしくお願いします!

取材・文=高橋梓

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