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プチプラ派orデパコス派? 若者の「最新スキンケア事情」を調査してみた

  • 2021.11.5
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ファッションやヘア、メイクと並んで関心の高い「スキンケア」。今どきの若者はスキンケアにどのくらいのお金をかけているのでしょうか。東京在住・在学の女子大生ライターが、今どき事情をまとめて紹介します。

首都圏の若者、使える額は月5万円前後

ファッションやヘア、メイクと並んで関心の高い「スキンケア」。今どきの若者はスキンケアにどのくらいのお金をかけているのでしょうか。東京在住・在学の女子大生ライターが、今どき事情をまとめて紹介します。(構成:ULM編集部)

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まず、今どきの若者は毎月どのくらいのお小遣いを持っているのでしょう。

SHIBUYA109エンタテイメント(渋谷区道玄坂)が運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」が2021年3月に発表した調査結果によると、東京など1都3県に住む18~24歳の1か月当たりの平均収入は5万8575円。

男性平均は6万7375円、女性平均は4万9775円で、8割超の人が収入源を「アルバイト」と答えています。

支出として最も多いのは交際費(1万5125円)、次いでファッション・アクセサリー(1万388円)。スキンケアやヘアケアは6488円でした。ちなみに貯金は1万7075円と、かなり堅実な側面もうかがえます。

若い世代がスキンケアにかけるお金がどのくらい?(画像:写真AC)

続いて、今どきの若者はスキンケアアイテムをどんな視点で選び、購入しているのでしょう。質・価格・香り・好きなブランドなど、重点を置きたいポイントはさまざまです。

特に大学生から社会人に当たる10代後半から20代は、アルバイトをすることで自由に使えるお金もある程度持っているため、百貨店の化粧品コーナーに並ぶような高級アイテム(デパコス)を選んでいるイメージもあります。

しかし、実際に友人たちに話を聞いてみると、意外にも価格をシビアに絞って選んでいる人が多い印象。期待できるとされる効果や質とのバランスを見ながらも、いわゆるプチプラなアイテムを探し出しているようでした。

1アイテム1000~2000円が相場

では、具体的にどのぐらいのお金をスキンケアコスメに費やしているのでしょうか。

筆者やその友人の年代――10代後半から20代前半では、1アイテム1000~2000円の物を選んでいる人がほとんどでした。ただ中には、ファッションやメイクアイテム、飲食などよりもスキンケアに力を入れているという人もいて、その場合は4000円ほどのものを購入しているようです。

1アイテム当たりの価格は1000~2000円が相場のよう(画像:写真AC)

こうした傾向は20代全般に共通していて、1アイテム1000~2000円という相場感を持つ人が大多数。20代後半でスキンケアに集中投資している人では5000円程度との回答が見られました。

一方、高校生をはじめとする10代半ばから後半の世代は、月々のお小遣いやアルバイト代が決して多くはなく、スキンケアに掛けられる予算も限られているので、20代よりもさらにシビアに価格を重視している様子がうかがえます。

そのため、ひとつ1000円前後のスキンケア商品を使用している人が多数派。とはいえ10代はそもそも素肌が健康的に整っているため、そんなにお金をかける必要がないのかもしれません。

いくつのアイテムを使ってる?

さて、スキンケアコスメと一口にいっても、化粧水や乳液、クリームなどその種類は多岐にわたります。若い世代はいくつくらいのスキンケアアイテムを使用しているのでしょうか。

前述の通り10~20代は予算を重視する傾向があるため、いくつも併用する人は少なく、およそ2種使いが平均的と言えます。

化粧水と乳液の組み合わせ。もしくは化粧水とクリームの組み合わせが中心。また、乳液やクリームのベタベタが苦手な人やニキビが気になる人は、化粧水だけを使用しているとのことでした。

30代以上になると化粧水や美容液、乳液、さらには導入化粧水など何種類もそろえているイメージがありますが、20代の中にも「美肌こそ自分の財産」といくつものアイテムを使いこなしている人もいます。

自分に合うアイテム選びの方法

続いて、アイテムを選ぶ際に「質の良し悪し」をどう判断しているのかを聞きました。価格は誰でもすぐに調べられますが、質が良いのか、自分の肌に本当に合うのかを判断するのは、なかなか簡単ではありません。

そのため値の張る商品は手を出しにくかったり、安さに釣られて買っても本当に効果があるのか不安になったりします。

最近はコスメの口コミを集めたアプリやSNSがいくつも登場していて、どのスキンケアコスメが良いかチェックするのが定番になっています。

アプリやSNSで購入前に評判をチェック(画像:写真AC)

筆者の友人のほとんどがそうしたアプリやSNSで情報収集し、自身のスキンケアコスメを購入するのに役立てています。

自分と同じ肌質(脂性肌、乾燥肌、混合肌など)のユーザーの投稿を確認したり、予算を設定して商品を絞り込んだりと便利な機能が多く、商品を試用しなくても、使用したときの「思ってたのと違った」というガッカリを減らせるメリットがあります。

どこで購入する?

自分に合ったものを見つけたところで、実際にスキンケアコスメを購入する場所はどこでしょうか。

筆者の友人たちの多くは、自宅近くのドラッグストア、または東京都内のLOFTやPLAZAといった雑貨ショップで購入しています。

実物を手に取って確認でき、隣の商品とも気軽に比較ができるので、やはり実店舗は人気のよう。

次に多いのはネットでの購入。先ほど紹介したアプリやSNSからそのまま購入画面に飛ぶことも可能です。手軽さの観点ではネット購入が一番と言えるでしょう。

「やっぱり無印」説を検証

ところで、周囲の友人知人にヒアリングをする中で、自分より一回り上の世代の女性に「今どきの若い子たちは『無印良品』を選ぶ人が多いんでしょう?」と尋ねられました。

その女性いわく、何年か前に20代前半の後輩たちとスキンケアコスメの話になったとき、4人中3人が無印良品の名前を挙げたというのです。

無印良品は、Cafe&Meal MUJIを合わせて2021年10月現在、東京に95店舗があります。駅ビルなどに入っていることも多く、仕事帰りや学校帰りに立ち寄る人も多いのではないでしょうか。

世代を超えた支持層を擁する無印良品のスキンケアシリーズ(画像:良品計画)

若者世代における「無印良品スキンケア」の支持率はどのくらいなのか。同世代の友人たちを中心にあらためて聞き込みをしてみたところ、実際に今使っているという人は筆者周辺に限ってはほとんどいませんでした。

無印良品のスキンケア用品は無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリーなどを掲げているため、肌に優しいものを求める人に選ばれる傾向があるようです。

一方、無印良品を使っていない人にその理由を尋ねたところ、決して効果がないわけでも価格が高いわけでもないけれど、ドラックストアなどで手に入る商品の方がより身近に感じるとのことでした。

また、SNS上で数えきれないほど多くの商品情報に接するため、無印のようなベーシックなブランドは「いずれ試してみればいいかな」と後回しにしてしまうと話す人もいました。

良し悪しをはっきり知りたい

先述の女性が20代前半の後輩たちに「無印推し」の話を聞いたのは2017年頃とのこと。

それからわずか4年で、アプリやSNSなどを介したコスメ情報がより数多く若者の目にとまるようになり、韓国をはじめとする海外ブランドの数も増えました。「値段が安くて肌にも良い」アイテムの選択肢が、この数年でさらに広がったと言えるかもしれません。

加えて2020年からのコロナ禍では、外出自粛が呼び掛けられたことにより、アプリ・SNSルートでの商品選びをさらに加速したと考えられそうです。

スキンケアに求める効果は、人によってまちまちです。ブランドや商品も山ほどあるので、なかなか決められないと迷う人も多いでしょう。特に価格が高いアイテムは「肌に合わなかったらどうしよう」とさらに手を出しにくくなってしまうもの。

自分に合うアイテムをシビアに見極めている若者たちは、「良いものは良い、悪いものは悪いと言ってくれるSNSインフルエンサーを探している」と話していました。特に同世代の生の声はとても参考になるようです。

つぁーの(ライター)

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