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「中年太り」はウソ!? 体重が増えやすかった意外な年代とは…? 海外研究が報告

  • 2021.11.3
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ストレッチをする女性

200万人以上の体重の変化を分析

ランニングの女性

太りやすさというと、短期的な体重の増減に目が行きがちかもしれません。一般的には中年太りという言葉があるように、年代を重ねるとなかなか体重が減らないという嘆きの声もよく聞きます。その一方で、過去の研究からは若い年代のほうが太るリスクが高いという結果が出ているそうなのです。

そこで今回、ロンドン大学など英国の研究グループは大量の医療データを使って年齢や性別、人種や民族、貧富の差などと太るリスクの関係を詳しく調べてみました。1998〜2016年までの間で400か所・200万人以上のデータから、10年間の体重変化などを調べたのです。

太りやすいのは意外にも若い年代

スクワットをする男女

ここからわかったのが、1〜10年後に太るリスクが最も高いのは若い成人(18〜24歳)だということ。これまでにも指摘されたことがありましたが、たしかにリスクは年齢とともにしだいに低くなっていたのです。

最高齢グループ(65〜74歳)に比べると、若い成人グループが10年後に正常体重から過体重または肥満になるリスクは4.2倍、過体重から肥満になるリスクは4.6倍、肥満から極度の肥満になるリスクは5.9倍と、どの年齢グループよりも高い結果でした。

貧富の差や人種民族などほかの要素の影響はこれほど大きくなく、重要なのは年代だったのです。

研究グループは肥満リスクを調べられるウェブサイトを開設。コロナ禍で自分のリスクを知ることは大切だと強調しています。中年太りという言葉に惑わされそうですが、若いときこそ体重が増えないように注意するのが大切といえるかもしれません。

<参考文献>

Young adults at highest risk of weight gain
https://www.ucl.ac.uk/news/2021/sep/young-adults-highest-risk-weight-gain

Katsoulis M, Lai AG, Diaz-Ordaz K, Gomes M, Pasea L, Banerjee A, Denaxas S, Tsilidis K, Lagiou P, Misirli G, Bhaskaran K, Wannamethee G, Dobson R, Batterham RL, Kipourou DK, Lumbers RT, Wen L, Wareham N, Langenberg C, Hemingway H. Identifying adults at high-risk for change in weight and BMI in England: a longitudinal, large-scale, population-based cohort study using electronic health records. Lancet Diabetes Endocrinol. 2021 Sep 2:S2213-8587(21)00207-2. doi: 10.1016/S2213-8587(21)00207-2. Epub ahead of print. PMID: 34481555.
https://www.thelancet.com/journals/landia/article/PIIS2213-8587(21)00207-2/fulltext
http://bmi.caliberresearch.org

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