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夏本番! 旬の花で人気のアメリカンヴィンテージのエッセンスを♪~ヒマワリ&モカラの大人な楽しみ方~

  • 2015.7.24
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太陽がジリジリ! 梅雨明けとともに真夏に一足飛びな暑さですね。
花屋さんも夏本番! 様々な種類のヒマワリ、トロピカルな花々や熱帯のグリーンの熱気で溢れています。
夏のウィークエンドには、天然色の陽気な花々をチョイスして、お家を楽しく彩りましょう!

今回ご紹介する花飾りは、昨今日本でも人気急上昇なインテリアテイスト、「アメリカンヴィンテージ」風!
ちょっと無骨で男前なスタイルが、こだわりライフスタイルの男性たちに支持されて、そのトレンドの影響で多肉植物やエアプランツといった個性的なグリーンが一大ブームとなっています。ハンバーガーやパンケーキといった伝統的なアメリカンフードやメイソンジャーの流行、ハワイ人気や今夏のレタードTシャツなどなど、食やファッションのトレンドとも総じてリンクしていると思います。

アメリカンヴィンテージのどこか懐かしい雰囲気は女性も大好き♪ でもお部屋のテイストをがらっと変えるのはちょっと......という方にオススメなのが、花やグリーンをちょい足しするだけでトレンド感を楽しむ方法です。

そこで、夏の元気印「ヒマワリ」の登場! 夏の季語であり、その一輪で夏を語る花、こよなく愛される太陽の花。圧倒的な存在感のヒマワリは、それだけを無造作に束ねて、わっと活けるだけで絵になる花ですね。まさにゴッホの代表作「ひまわり」そのものです。また、1本ずついろいろな瓶に挿して並べても明るくポップな魅力が引き立ちますし、鮮やかな黄色には鮮やかなブルーのデルフィニウムを重ねるのも、夏色のガーデンから摘んできたようで素敵です。

今回は他の花々ともあわせやすい八重咲きタイプのヒマワリを使っています。最近は珍しいヒマワリをたくさん見るようになりましたが、写真の「東北八重」という品種は手に入りやすいポピュラーなヒマワリです。名前はシブいですが、ぽってりした八重咲きのヒマワリは、ゴッホの「ひまわり」を彷彿させ、素朴な中にどこかヨーロピアンな香りも漂い人気があります(実際、「ゴッホのヒマワリ」「モネのヒマワリ」という素敵なネーミングの品種もあるのですが、それらはまた8月にご紹介させていただきますね)。

そもそもヒマワリの原産地は北アメリカ。アメリカンヴィンテージなテイストに似合う花なわけです。
アレンジのポイントは、ヒマワリにごちゃっといろいろな夏の花を合わせてざっくり活けた感じ......ということなのですが、この感じを説明するのが、うーんなかなか難しい......そうですねえ、緻密に計算して花の相性を考える、というよりは、花屋さんの軒先で自分の気持ちがおもむくまま好きな花を選ぶようなイメージ。そんなほどほどな感じが今の気分......といいましょうか、頑張りすぎない、肩の力を抜いたリラックス感が素敵なのだと思います。

今回あわせた花は、くすんだピンクに中央の緑色が目をひく品種の「ジニア・クイーンレッドライム」。このくすんだピンクが、シャビーな雰囲気作りに一役買ってくれています。プラス、純白の星型の花「オーニソガラム・サンデルシー」を合わせることでヒマワリの黄色が引き立ち、硬質なグリーンの花「リュウカデンドロン」のちょっと無骨な感じがトレンド感を醸し出し、さらにもうひとつのくすんだピンクの草花「アスクレピアス」がリラックスした抜け感を作ってくれます......って、私、相当緻密に計算しまくってますよね(笑)。

そして、ヴィンテージ風にするためには器選びがかなり重要。画像のメイソンジャーやカジュアルなデキャンタなどガラス系のキッチンツール、もしくはブリキの小さなバケツやジョウロなどでも良いですね。それだけでかなりヴィンテージ度はアップすると思います。

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【ヒマワリのアメリカンヴィンテージ風アレンジ】

<材料>
ヒマワリ(東北八重)2~3本 ※マグカップ分はのぞく
ヒメヒマワリ1本
ジニア・クィーンレッドライム 2本
オーニソガラム・サンデルシー 2本
リュウカデンドロン1本
アスクレピアス1~2本

花器 1点(画像は、ボール・メイソンジャーワイドマウス 64オンス)
切花栄養剤(最近は小袋をつけてくれる花屋さんが増えています)

<作り方>
1.ガラスの花器の5分目ぐらいまで水を入れ、切花栄養剤を分量通り入れます。
(ヒマワリは茎が水で痛みやすいので、少な目の水のほうが良いのです)

2.全ての花の下葉は手で取り除き、水に葉が浸からないようにし、茎は斜めにカットします。ヒメヒマワリは1本に複数の小さな花がついていますので、茎の途中をカットして2~3本に小分けにします。

3.ヒマワリとアスクレピアスを挿し、全体のアウトラインを作ります。八重咲きのヒマワリはどうしても頭が重たいので、器の縁に花をのせるようにしながら安定させます。ヒマワリの1本は、器のやや正面、口元にくるように活けます。(真正面よりちょっとだけ左右どちらかに振ってあげることがポイントです)

4.ジニア、オーニソガラム・サンデルシー、リュウカデンドロンを凹凸をつけながら活けます。

5.最後に、小分けにしたヒメヒマワリを長めに挿して完成!

◆ケアの方法◆
夏場はどうしても水がにごりやすいので、水は毎日替えて......と言いたいところですがそれも大変ですので、2~3日に1回ぐらいは替えてください(ガラスの器はにごりが目立ちます)。花は乾燥が苦手ですので、なるべく直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所の方がベターです。
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ヒマワリはキク科の植物で、属名「ヘリアンツス」はギリシャ語で「太陽」と「花」という意味を持つふたつの言葉から成り、英名も「Sunflower」、ずばり太陽の花です。古代インカ帝国では、ヒマワリは太陽の象徴として愛でられ、神殿にヒマワリが飾られた記録が残っているそうです。北アメリカのカリフォルニアやテキサスが原産地で、コロンブスのアメリカ大陸発見後、16世紀半ばにスペインに持ち込まれ、さらに100年後にフランスやロシア、そしてヨーロッパ各地へと伝わったそうです。フランスでは、ヒマワリに魅せられたルイ14世が「太陽王」を名乗ってヒマワリを紋章とし、ロシアではその種が栄養価の高い食料として重宝されました。植物油の原料として今現在もロシアやウクライナ地方では大量に生産されています。ヒマワリはロシアの国花でもあるのです。

日本では、千葉県の南房総や北海道が産地として有名ですが、全国各地で様々な品種が生産されています。
花言葉は、「私はあなただけを見つめる」。ギリシャ神話の悲話に由来するとされます。また、「崇拝」「憧れ」といった花言葉から、ヒマワリは「父の日」の贈り物の定番にもなっています。

さて次は、ヒマワリに合わせても素敵な夏の花、「モカラ」をご紹介しましょう。
「モカラ」は、主にタイやマレーシアなどの熱帯地域で栽培されているランの花のひとつですが、濃いピンクや紫、オレンジ、黄色などカラフルな色合いが魅力! 色とりどりに合わせて飾れば、南国でのバカンス気分が味わえてお得かも!?
ランと言いますとちょっと高価なイメージですが、この「モカラ」はリーズナブル、熱帯育ちのため暑さに強く日持ちも良い花なので、ご家庭に気軽に飾って夏を楽しんでいただくのにぴったりですね!

今回は、アメリカンヴィンテージのテーマにあわせて、1色の「モカラ」を使用して少し大人っぽく。
こげ茶色に艶めく葉、「ドラセナ・パープルコンパクタ」をあわせれば、何だかちょっとセクシーな印象にも! 黄色のモカラ2本だけでも、インパクトの強いグリーンをあわせるだけでちょっとおしゃれな雰囲気が漂うから不思議。グリーンの威力を感じますね。

そして、こげ茶色を繰り返すように、ヒマワリのなかでもちょっと珍しい品種「エクレア」をあわせれば、カジュアルな花の組み合わせでも落ち着いた雰囲気に。鮮やかすぎないややさめた黄色と深いこげ茶のツートーンが思いのほか素敵です。個性的な夏の花は、色数をおさえることで暑苦しくならず、クールにまとまりますね。

今回の撮影には、行きつけの素敵なカフェ「JADE5」さんにご協力いただきました。
「JADE5」さんご自慢メニュー、チョコレートソースをあしらった「ダークチェリーパンケーキ」にもぴったりで、スイーツと花のコーディネートって楽しいなあ、と改めて♪

例えばですが、真夏のホームパーティで、ビールのおつまみはメキシカン! みたいな時、コロナビールやジンジャーエールの空き瓶などにいろいろな種類のヒマワリをランダムにリズミカルに活けるだけでも、ラテンっぽい楽しい雰囲気が倍増!! そこに南米が故郷のサボテンや多肉植物などあしらえば、さらにメキシカンな感じになります。

また、ラン全般そうですが、花弁が肉厚なので、水から離しても水に浸かっていても、ある程度花持ちします。お料理やドリンクにちょこっと添えたり、テーブルに散らしたり、キャンドルと一緒に水に浮かべたり......などなどちょっとした工夫や遊び心で、夕暮れ時のバリにいるようなテーブルコーディネートに。

花やグリーンがテーブルにあるだけで、パーティやお料理のテーマが一層いきいきしますね。
旅をするように楽しむ、ウィークエンドならではの素敵な演出♪ ぜひお試しください。

<テーブルコーディネートアイデア>


次号では、南国のハートの花「アンスリウム」と、今大人気の「エアプランツ」をご紹介。簡単テラリウムをはじめ、夏の思い出をインテリアにして飾るWeekend Flowerをご紹介します。お楽しみに!

●撮影協力

「Breakfast&Brunch Jade5」(ジェイドファイブ)

ニューヨークスタイルのブレックファースト&ブランチをお楽しみいただけます! ワンちゃん同伴OKです。

東京都渋谷区広尾5-17-6
Tel.03-6409-6335
営)火~日 7:30~18:30
休)月(祝日の場合は営業)
https://www.facebook.com/pages/BreakfastBrunch-Jade5/211662002351489


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