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アナタは何℃?夏のダルさ、夏太りの原因は「深部温度」にあった!

  • 2015.7.24
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汗によるメイク崩れ・服で隠せないぜい肉・紫外線対策……夏本番を迎え、女性にとってとにかく細かい悩みが増える時期ですね。そんな悩みに追いうちをかけるのが毎日の暑さ。

エアコンの効いた室内から一歩外に出た途端にふき出す汗を考えると外に出たくないと思ったり、休日に友達とBBQでワイワイ騒いでストレス解消したハズが家に帰った途端にグッタリ疲れてしまったり……。

「気持ちとは裏腹に体力がついていかない~」と感じているお疲れ女子もいるのではないでしょうか。

今回は予防医療のスペシャリストである筆者が、その“夏のダルさ”の意外な原因をお伝えします。

 

■意識していない「気温差5℃」

実は、室内と屋外の気温差が5℃以上あるとカラダにとっては大きなストレスとなります。

人間の体温調節をつかさどる自律神経は5℃以上の急激な気温変化に対処できません。そのため、気温変化が繰り返されると体温を下げる交感神経と体温を上げる副交感神経のバランスに異常をきたすようになり、疲労感、肩こり、頭痛、食欲不振、不眠など自律神経失調症に似た症状が表れるのです。

これが、気持ちとは裏腹に起こるカラダの“ダルさ”の原因に繋がります。

 

■自分の「深部温度」って何℃か知ってる?

数年前から話題となっている“酵素”。酵素ってよく耳にはするけど、イマイチどんな働きをしているか分からない人も多いのでは。

人間の体内には生命維持のために必要な酵素があり、食物の消化吸収にかかわる“消化酵素”と栄養素をカラダに必要なものに変換する“代謝酵素”の大きく2つに分かれます。

基本的な働きとして消化酵素から先に消費されるため、全体量が減ると消化酵素の割合が増え代謝酵素への配分が減ってしまいます。そのため、代謝酵素の働きが関係している代謝の低下が起こり、疲れやすくなったり痩せにくくなることに繋がるのです。

そして、酵素はカラダの中心部分の“深部体温”が低下していると正常な働きをしなくなります。深部体温は37℃~38℃が最も酵素が活発に働く温度とされていて、ワキの下で測った場合はプラス0.8℃、口腔体温であればプラス0.5℃足したものが深部体温になります。

 

夏は深部体温が下がりがち!?

なんと、この深部体温が1℃下がると酵素の働きが半分の50%程度に落ちるといわれているのです!

暑いからと言って冷たく冷やした飲みものや氷の入った飲みものばかり飲むと、深部体温が一気に下がります。

日頃から運動をしていてある程度の筋肉があり血行が良ければ、筋肉で作られた熱が血液によって体の深部に運ばれ20~30分程度で深部体温も元に戻りますが、そうでない場合はなかなか深部体温が上がらず、酵素も十分な働きをしなくなります。

そうなると酵素の働きによる消化吸収が悪くなるばかりでなく、エネルギー代謝も低下し“ダルさ”を感じるようになってしまうのです。

 

まずは、自身の深部体温を知ることが大事です。そして急激な温度変化を繰り返さない様に室内の温度を小まめにチェックしたり、上着などで体温調整し、飲みものは出来るだけ冷えていない常温のものを摂るといいでしょう。

元気な毎日を過ごすためには小さな行動から変えてみてくださいね。

【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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