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綾野剛×藤井道人『アバランチ』2話。千葉雄大の魅力爆発を振り返る

  • 2021.11.1
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綾野剛主演『アバランチ」。雪崩という意味を持つ、謎の集団「アバランチ」とは……?今回、山守(木村佳乃)がアバランチに依頼したミッションは、夏川(中島亜梨沙)の不審死。天才ハッカーマッキーこと、牧原(千葉雄大)は、この事件に特別な思いを抱いていて……。マッキーの魅力全開だった2話を振り返ります。

月10ドラマ『アバランチ』。
今回は何と言ってもマッキーこと牧原大志(千葉雄大)!!
第1話の時点ではマッキー、このドラマの癒し担当だと思っていた。が、その彼が早くも2話で怒り、悲しみ、そして清らかさ……、さまざまな顔を見せる。もちろん、あざとかわゆさも存分に。千葉雄大の魅力、大爆発の回でした。

ポンコツイケメンなのか?

今回、山守美智代(木村佳乃)がアバランチのメンバーに依頼したのは夏川洋子(中島亜梨沙)という女性の不審死について。
カンボジアの支援を精力的に行なっていた夏川は半年前にビルから転落死。警察は自殺と断定したが、山守は黒田外務副大臣(嶋田久作)が彼女の死に関わっているのではないかと疑っていた。
アバランチは早速調査を開始する。

さて今回のアクションシーン、羽生(綾野剛)とリナ(高橋メアリージュン)のかっこよさにも痺れたが、私が一番痺れたのは西城(福士蒼汰)の「えっ、ちょちょちょ」の声がひっくり返る瞬間だ。福士蒼汰の「ちょっとポンコツな普通の人」好きだなぁ、上手いなぁ。
羽生の超人的な勘の鋭さ、羽生の行動に即反応して加勢するリナ。それに対し、西城は「えっ、ちょちょちょ、どういうことですか」と戸惑うばかり。ポンコツイケメンか?西城はポンコツイケメンなのか?そうじゃない、他メンバーが凄すぎるのだ。西城の「普通の人」感はスーパーマンだらけのこのドラマで逆にリアリティを生んでいる(兼、癒し)。

朝日新聞telling,(テリング)

マッキーの涙、尊い!

牧原(千葉雄大)が見つけた監視映像から夏川洋子はやはり自殺じゃない可能性が高いことが分かった。
「それが分かっただけでも大きな進展」という山守に「それだけじゃダメなんだよ!」と牧原が声を荒げる。いつになく感情的だ。

「俺の姉ちゃんなんだ」「俺は姉ちゃんの無念を晴らすためにここにいる」
どんどん、目が潤んでいく。涙ってここまで目に留まれるのかと思うほどウルウルの表面張力。2021年この涙がすごい大賞確定。スマホとかで見ていた人はぜひもう一度大きい画面で見直してほしい。千葉雄大すごい!

朝日新聞telling,(テリング)

そして監視映像をきっかけに、真相がどんどん明らかになっていく。
ODAでカンボジアに使われる予算の一部が黒田外務副大臣のペーパーカンパニーに流れていた。便宜を図ったのはIMAAの小森理事長(信太昌之)。
その秘密を知ってしまったがために夏川洋子は殺されてしまったのだ(ペーパーカンパニー、パソコンを物理的に破壊して証拠隠滅。なーんかこういうニュース見たことあるぞ)。
アバランチは第1話と同様、この黒田と小森の悪事を全世界に生配信することで、制裁を下した(現実にも現れないかな、アバランチ)。

生配信を終えた後の牧原の表情も素晴らしかった。
これで姉ちゃんが帰ってくるわけでもないと思っていそうな悔しそうな涙、と同時に復讐を果たしてスッキリしたようにも見える笑み。もう一度言うが、千葉雄大すごい。

この後、姉が尽力していたカンボジアの学校のために数十億寄付した牧原。デイトレで稼ぐ天才ハッカーは予想以上に清らかな正義の人だった。

気になったのが最後、大山健吾(渡部篤郎)が牧原を目視、牧原もあざとかわいくニッコリするシーンだ。ふたりは面識があったのだろうか?
牧原を手がかりにアバランチの正体が大山にバレてしまう……なんてことにならなければ良いが。

■まつもとりえこのプロフィール
フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。

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