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羽生結弦が16歳から抱え続けた葛藤。10年間の軌跡

  • 2021.11.1
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羽生結弦は何を見て、何を考えたのか。

書籍『共に、前へ 羽生結弦 東日本大震災10年の記憶』(祥伝社)が、11月1日に発売される。

同書は、フィギュアスケートの羽生選手と東日本大震災との関わりをまとめたもの。日本テレビの夕方の報道番組「news every.」取材班が10年間にわたって取材し続けてきた記録を、一冊の単行本にまとめた。

恐怖とともに感じた後ろめたさ

震災当時、羽生選手は16歳。甚大な被害を受けた仙台で被災し、惨状を目の当たりにした。

同書によると、羽生選手は恐怖を感じるとともに、自らの幸運に後ろめたさも抱いたという。そのため、震災後しばらくは、当事者であるからこそ、震災について語りたくないと思っていたそうだ。

けれども、ある時からその思いが変わっていった。自らがあの日の記憶を伝えていかなければならない、と思うようになったという。

羽生選手のなかで、いったいどのような変化があったのか――。同書ではその過程を、取材班の丹念な取材のもとに明らかにしている。

同書の「はじめに」で、羽生選手はこう語っている。

「震災を知っている年代がいなくなって、ここら辺とか普通の街になっていたとしても、もし他のところに地震が起きた時の答えを探すきっかけになればいいなって思います」

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