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江の島の路地裏で見つけた古民家カフェ―アジアンランチと雑貨の「みちくさ食堂」

  • 2015.7.24
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神奈川県の江の島で、ランチタイムのみオープンする隠れ家的なお店を見つけました。古民家をリフォームした「みちくさ食堂」では、アジア料理がワンプレートに盛りつけられた日替わりランチが楽しめます。

築90年の古民家でのんびりくつろぐ

小田急江ノ島線の終点、片瀬江ノ島駅から歩くこと約10分。江島神社へ向かう参道から脇道にそれた路地の先に、築90年の古民家をリフォームした「江の島 みちくさ食堂」があります。

手作りの看板が出ていなければ、そこがお店とは気がつかないほどの質素な佇まい。以前は民宿だった建物で、玄関の引き戸を開けると真っ先に目に入るのが、広々とした土間と備え付けのロッカーです。ピカピカに磨かれた板の間には、使い込まれたテーブルや座り心地のいいソファーが置かれ、ゆったりくつろげる空間が演出されています。

オーナーの松井智里さん一家がこの物件に一目惚れし、江の島に越してきたのは今から約10年前のこと。リフォームしたら予想以上に素敵になったので、と食堂をオープンしたのは2011年の秋でした。

アジア好きのオーナーが作る本場の味

ランチの「日替わりみちくさごはん」は、おかず数種類がワンプレートに盛られ、ごはんと汁物が付きます。

江の島といえばしらすが有名ですが「みちくさ食堂」で出されるのは、地元で採れた新鮮な野菜や国産の肉・魚などを、タイやベトナム、台湾、ネパール風に味付けしたアジアンテイストのごはんです。

取材当日のメニューは、ベトナムのお好み焼き、春雨サラダ、空心菜のオイスターソース炒め、レンコンと春夏野菜のマリネに、黒紫米入り玄米のごはんと大根スープという献立(1100円)。いろいろな味が楽しめ、ボリュームも満点でした。

なぜ江の島でアジア料理を?と尋ねたところ「私がアジア好きなので」と松井さん。子どもが小さいこともあり、お料理教室からスタートしたのが「みちくさ食堂」のルーツだそう。お料理教室「Cucai(クーカイ)」は現在も不定期開催中で、スーパーで手に入る一般的な食材をアジア風にアレンジするコツなど、とっておきのレシピを教えてもらえると評判です。もちろん、作った料理は参加者全員で楽しくおいしくいただきます。 月1、2回の出張販売の時だけ食べられるのが、葉山在住パティシエ・浅井里美子さんが作る「おやつ屋」ブランドのスイーツ。厳選した素材とバターを使わないやさしい味が人気です。ちょうど出張販売日だったこの日は、「黒豆と抹茶のロールケーキ」(350円)と「チーズケーキ」(400円)がメニューに並びました。

雑貨販売やワークショップも開催

スイーツをのせるお皿やフォークは、真鍮アーティスト・河口ゆきこさんの作品。「コナヤ」という屋号で作家活動をしている河口さんは「みちくさ食堂」でかんざしやアクセサリーなどの作品の展示販売も行っています。

ほかにも作家もののかわいい雑貨がさりげなく飾られ、販売されているのが「みちくさ食堂」の特徴です。そんな居心地いいスペースでは、作家さんと一緒にものづくりするワークショップも開催されています。 ランチ食堂、「おやつ屋」のスイーツカフェ、雑貨の展示販売、お料理教室やものづくりのワークショップと、多彩な顔を持つ「みちくさ食堂」。江の島を訪れたら、ぜひ足を運びたい場所です。

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