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いよいよ立冬。身体を温めて、冷え対策に効く!冬の薬膳メソッドとは?

  • 2021.10.28
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身体の調子を整える、薬膳。国際中医専門員・ライフアンドファッションスタイリスト®として活躍する、やくぜんもとこさん。薬膳を気軽に楽しめるようにと、日々さまざまな提案をしています。

一気に涼しくなってきたと思ったら、中医学的には11月上旬から立冬。やくぜんもとこさんに、この時期のおすすめの食材や食事のポイントを教えていただきました。

中医学から見た「冬」の特徴

「冬は一年の中で最も寒く、自然の草木は枯れ、動物たちは冬眠する“貯蔵”の季節です。 生まれた時に両親から受け継ぐ生命エネルギーの源、「精」を貯蔵する『腎』の機能が活発となります 特徴は寒さで、冷えが身体の内側まで入ると悪寒・震え・下痢・冷えが、寒さで気血の流れが停滞すると頭痛・胃痛・腹痛・関節痛などの症状が起こります。中医学では冬に次の春からの1年間分のエネルギーを蓄える、とされています」


冬の食事作りのポイント

「立冬から立春までは身体を温めながら気・血・水を補う食事を心がけ、睡眠時間を長めにしてゆったりと身体を休ませることが大切となります。今月は身体の気・血・水分を補う食材を取り入れるようにしてください。」

1.気を補う→もち米・米・かぼちゃ・いんげん・長芋・じゃがいも・キャベツ・カリフラワー・ブロッコリー・キノコ類・ 栗・鶏肉・牛肉・豚肉・鰻・鰯・鱈・鱸・鯖・蜂蜜・麦芽糖

2.血と水分を補う →豚レバー・赤貝・イカ・にんじん・ほうれん草・タコ・落花生・ぶどう・小松菜・黒ごま・白ごま・松の実・クコの実・鴨肉・豚肉・卵・牡蠣・ホタテ・アワビ・ムール貝・スッポン・卵・乳製品

3.身体を温める →唐辛子・山椒・ニラ・フェンネル・マス・鯵・黒砂糖・シナモン・クルミ・羊肉・鹿肉・海老・ナマコ

4.気血の巡りを促す→そば・玉ねぎ・らっきょう・青梗菜・グリーンピース・みかん・金柑・オレンジ・酢・青梗菜・ターメリック

次回の記事では、こちらのおすすめの季節の食材の中から、「薬膳おつまみ」のレシピを教えていただきます!お楽しみに。


やくぜんもとこさん今月の暮らしのトピックス

水月ホテル鷗外荘を訪ねて】

「上野にある『水月ホテル鷗外荘』が 10月15 日で閉館すると知り、 先日伺ってきました。鷗外荘は釘を一本も使わない伝統的な工法の木造建築で、戦時中の空襲も幾多の震災も乗り越えた貴重な建造物。鷗外が「舞姫」を書き上げた場所としても有名です。繊細な細工の欄間や見事な調度品で、束の間のタイムトリップ。 また、帰り際にホテルで使用されていたという素敵な器をお譲りいただきました。これから大切に使い続けていきたいと思います」

取材・文/阿部里歩

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