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川栄李奈のマイルール「自分が楽しいと思うものをやる」頑張れる“原動力”を明かす<インタビュー>

  • 2021.10.26
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川栄李奈 撮影:永田正雄
川栄李奈 撮影:永田正雄

【写真を見る】幽霊の役を演じる上での苦労を語った川栄李奈

イラストレーター・loundraw(ラウンドロー)初監督作品の短編アニメーション映画「サマーゴースト」が、11月12日(金)から全国で公開。女優・川栄李奈が“サマーゴースト”と呼ばれる女性の幽霊の声を担当する。

本作は、ネットを通じて知り合った高校生たちが、花火をすると姿を現すという若い女性の幽霊“サマーゴースト”と出会うことで成長していく姿を描いた青春群像劇。

監督は、小説「君の膵臓をたべたい」「君は月夜に光り輝く」などの装画から劇場版「名探偵コナン」をはじめとするアニメーション作品へのクリエーター参加も行うなど、マルチな活躍をみせるloundraw。脚本は、作家としても活動している安達寛高(乙一)が務める。

物語は、主人公の高校生・杉崎友也の誘いで集まった高校生たちが“サマーゴースト”と呼ばれる女性の幽霊・佐藤絢音を探すところから始まる。その絢音を演じるのが、アニメーション作品への出演が約2年ぶりとなる川栄。

今回、サマーゴーストという重要な役どころを演じた川栄にインタビューを実施し、作品の印象や演じる役柄、現場でのエピソードなどを語ってもらった。

川栄李奈 撮影:永田正雄
川栄李奈 撮影:永田正雄

初めての経験…座りながらアフレコ

――まずは、脚本を読んだ感想から聞かせてください。

すごく現代の若い子に刺さる内容だと思いました。本当の自分を隠しながら、言われたとおりに生きている友也や、学校でいじめられているあおいの悩みって、形は違えどみんな持っている悩みなんじゃないかなと思って、すごくリアルでメッセージ性が強いなって。私は幽霊の少女の役ですが、これを見てくださる方の背中を少しでも押せたらいいなと思いました。

――役に対する印象や演じる上で苦労したことを教えてください。

監督が絢音についていろいろ教えてくださったんですけど、本当に普通の女の子なんです。ただ、幽霊だけどすごくかわいらしい女の子という役柄が自分の中では難しかったので、監督が参考素材として、ご自身のアフレコで仮の声を入れてくださっていたことは、テンション感を知る上ですごく分かりやすかったです。

あとは、全体を通して力を抜いてほしいということを監督がお話されていたんですけど、私は語尾を上げてしまうくせがあるみたいで、語尾を上げないようにするのが大変でした(笑)。

――アフレコ現場で印象に残っていることはありますか?

普通アフレコは立って行うんですけど、椅子に座りながら収録したのは初めての経験だったので印象深かったです。今まではおなかから声を出してくださいと言われることが多かったんですけど、監督からはもっとボソボソ話すリアルな感じで演じてほしいと言われたので、これまでとは真逆な感じがして、しかもリラックスするために椅子に座るように指示されたので、新鮮だなと思いました。

――監督の印象はいかがでしたか?

監督の描く絵はすごく繊細ではかないイメージがあるんですけど、まさにその絵を描かれている方なんだろうなという感じでした。オーラがすごく温かくて包まれている感じがする方だなという印象が強かったですね。

――作品の中で出てくるゴーストとはいったいどんな存在だと感じましたか?

絢音を通して改めて生きていることに気付かされるというか、そのゴーストを通して自分が一歩踏み出せるような作品になっているので、今回の絢音というのは自分の生き写しじゃないですけど、それを見て自分が強く生きなきゃとか、それを通して勇気をもらえる存在になっているのかなと思いました。

川栄李奈 撮影:永田正雄
川栄李奈 撮影:永田正雄

川栄李奈が振り返る高校時代

――作品自体は高校生たちが主役ですが、ご自身の高校時代を振り返って「私ってこうだったな」と思い出すことはありますか?

私に限らず10代や20代の人って自分の意志を割りと押し殺しているイメージがあって、もめごとが好きじゃないし、こうなったら面倒くさいなとか、自分がここででしゃばったらこうなるだろうなというのを考えて生きている子が多いと思うんです。

友也たちの考え方は見ていてすごく共感したし、現状に納得していないけど大ごとになるのも面倒くさいからこのままでいいみたいな感じとか、すごく今の若い人に刺さるんだろうなって。この作品は現実世界で言いにくい部分がリアルに描かれているので、作品を通して感じたものを自身の中で生かしてもらいたいなと思います。

――映画のテーマをどのように感じていますか?

何かを伝えたり、一歩踏み出したりするのはすごく勇気がいることで、割りと先のことを考えてしまって諦めてしまう人が多いと思うんです。

でも、この作品は「頑張れ!!」っていう感じではなく、一歩ずつ踏み出すことで出会った友達の大切さに気付いたり、周りの人の大切さに気付いたりする過程が描かれています。そういうささいな日常や、少しずつ殻を破って困難を乗り越えていく大切さが伝わる作品だと思いました。

――本作では幽霊を演じられましたが、これまでに幽霊を見たことはありますか?

見たことはないです。でも、このゴーストはかわいいし、すごくしっかり見えているので、そこもアニメの良さというか、現実の映像だと不思議な感じがしちゃいますけど、アニメだと成立するので、アニメならではの良さがすごく詰まっていると思います。

――もし、物語の設定通り花火をすることで幽霊に会えるとしたら、どうされますか?

やるかもしれないです(笑)。幽霊ってこの世に未練を残しているっていうじゃないですか。怖いイメージはあるんですけど、何か伝えようとしているんだなと思ったら聞いてみたいなって。作品に携わって少し見方が変わりましたね。

川栄李奈 撮影:永田正雄
川栄李奈 撮影:永田正雄

川栄李奈が頑張れる“原動力”

――仕事をする上で、決めているルールなどがあれば教えてください。

私は、お仕事をする上で楽しいと思うことはすごく大切なことだと思っているので、自分が楽しいと思うものをやると決めています。

ただ演じて楽しいお芝居かどうかということだけではなくて、例えばアフレコで言えば、声優のお仕事をさせていただいているときは、不安というか大丈夫かなという気持ちの方が大きくて、声優さんの中で自分だけ浮かないか心配なんです。

でも、出来上がったものをファンの方や見てくださった方から「すごく良かったよ」と言っていただくことが一番うれしい瞬間だったりするんです。だから、そういう瞬間をまた味わいたくて、それを原動力に頑張るようにしています。

――最後に、声のお仕事について今後の目標を教えてください。

マスコット的なキャラクターものはかわいらしいのでやりたいです。以前、ディズニーのキャラクターの声をやらせていただいたことがあるんですけど、それがすごく新鮮だったので、普段のお芝居では絶対できないような役がいいですね。

◆取材・文=永田正雄

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