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熱中症だけじゃナイ? 夏の水分不足で起こる「尿路結石」の症状と対策

  • 2015.7.23
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【女性からのご相談】

最近、わき腹というか腰の右側の後ろが時々痛みます。冷えるような職場ではありません。特に腰をひねったような覚えもないし、ずっとひどい痛みが続くわけではないのですが、なんとなく気になります。

●A. 尿の量が減る夏場は尿路結石に要注意!

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

私は医師ではないので診断することはできませんが、可能性として尿路結石が考えられます。

夏は暑さによって汗をかくことで尿の量が減り、尿が濃くなるので尿路結石が発症しやすくなります。このことから尿路結石は夏の典型的な病気だとも言われています。また、近年増加傾向にある病気で、20人に1人は生涯のうちに経験するとも言われています。

●気温と尿路結石の関係

結石とは尿中の成分が結晶化してできるものです。

気温が高くなると、私たちの体は体の表面から水分を蒸発させて体温を下げているのですが、この調節によって体内の水分が奪われ水分不足になります。すると、腎臓は尿の量を減らして、体内の水分量を維持しようとします。その結果、尿が濃くなりカルシウムやシュウ酸、尿酸などの物質が尿中に多くなり結石が作られやすくなってしまいます。

●尿路結石の症状

尿路結石の症状は背中やわき腹、下腹部の激しい痛みが挙げられます。ただし、鈍痛である場合もあり、長くても2〜3時間で治まることが多いようです。また痛みのほかにも、発熱や血尿、吐き気や膀胱炎のような症状を起こす場合もあります。

尿路結石とは腎臓から尿が通る尿管や膀胱、尿道といった尿路に結石ができる病気で、結石が尿道より小さいと自然に尿と一緒に排せつされるため、症状が出ません。腎臓にたまっている間も症状はありませんが、結石が尿管の大きさ以上になったり、尿管に移動したりすると詰まります。すると、尿の逆流によって腎臓は膨張するため、腎臓のあるわき腹の後ろ側が圧迫されて痛みを感じるようになります。

●熱中症対策だけではない! 十分な水分補給を!

もう一般的に知れ渡っていることですが、喉が渇いたときにはすでに体の水分は不足状態にあります。手元にいつでも飲めるように水や麦茶、スポーツドリンクなどを置いて、こまめに水分補給をするようにしましょう。水や市販のスポーツドリンクが苦手だという人は、手作りドリンクがおすすめです。大手レシピサイトでは、手作りのスポーツドリンクのレシピが多く掲載されています。

水分はまとめて大量に摂取するより、こまめに補給した方がきちんと吸収されることを頭において、尿の色が濃くならないように必ずチェックしましょう!

もし、痛みが続いたり激しくなったりするようであれば、早急に病院に行った方がいいでしょう。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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