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“私”の定番のフラワーベースに、秋のピンクの花を投げ入れで

  • 2021.10.24
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お気に入りのフラワーベースを持ちましょう。空き瓶やマグカップなど、花瓶でなくても大丈夫。自信をもって活けられる定番のベースがあると、花活けがもっと楽しく、身近になります。ここでは、フラワー&フォトスタイリスト・海野美規さんが普段使いする定番のフラワーベースを3つご紹介します。

自信の持てるフラワーベース

フラワーベース

「これなら!」という自信のある定番のフラワーベースをお持ちですか? フラワーベースといっても、ちゃんとした花瓶でなくても構いません。空き瓶、マグカップ、ガラスカップ、ジャグなど、自分が自信を持って花を活けられるものならどんなものでもいいのです。

花に合わせてフラワーベースを選ぶことは、もちろん楽しいのですが、「この花を活けよう、あの器に」と定番の器を決めておけば、花を活けることが「特別なこと」ではなく「日々のこと」になると思うのです。

シュウメイギクのアレンジ

これならぜったいに可愛く活けられる自信のあるフラワーベース。

これならぜったいこの花を素敵に見せることができるフラワーベース。

これなら私らしく活けられる大好きなフラワーベース。

そういう器が自分の中で増えていけば、花活けのバリエーションが豊かになっていきます。

私の定番のフラワーベースは、この3つ

フラワーベース3種

私の定番のフラワーベース、ガラス製だったらこの3つです。

植木鉢型のベース、ジャムの空き瓶、アルファベットが描かれた小鉢。

どれもシンプルでどんな花も似合うし、とても活けやすいです。ガラス製でも、夏だけでなくオールシーズンに活躍。それも「わたし流」にして楽しみましょう。

それでは、それぞれご紹介します。

1.植木鉢型
植木鉢型のフラワーベース

ガラス製品で人気の「sghr スガハラ」のフラワーベースです。直径12.6cm×高さ10.5cm。

口径が広いタイプなので、活けるのが難しいそうに見えるかもしれませんが、広いということで、大きな花も小さな花も、結構なんでも活けられます。ベースに入れる水の量を調整して使います。

植木鉢型のベースとツバキ

一回り大きなサイズにはなりますが、こちらは椿をいけました。やや高さのあるタイプで、こちらも使い勝手のよいベースです。和のテイストの花も合います。ガラス器に椿を入れれば軽やかな印象に。

2.ジャムの空き瓶
ジャムの空き瓶

赤いチェック柄の蓋でお馴染みのジャム「ボンヌママン」の瓶です。この瓶はよく見かける225gの瓶より、一回り大きな370gのサイズです。

このサイズは小さすぎずに、とても使いやすいです。直径8cm×高さ9.5cm。

ジャムの瓶の縁の溝が気になる場合は、麻ひも、ラフィア、リボンなどを巻いてみてください。

ジャム瓶のアレンジ

ダリアなど中輪の花は、瓶の縁にもたれかけるように活けます。

3.アルファベットが描かれた小鉢
クランベリーのアレンジ
クランベリーのアレンジは、トレイにマツボックリ、シナモンなどを添えて、クリスマスらしく。

こちらはフラワーベースではなく、アイスクリームやフルーツをちょっと入れるような小鉢です。側面にアルファベットが描かれているところが気に入っています。直径8.5cm×高さ6cm。

浅い小鉢ですので、茎の短い花、小さな花をバランスよく活けられます。

クランベリーの実のついた小枝を入れたり、私は春の可愛い花を活けるのも好きです。

春の花のアレンジ

秋のピンクの花

今回は、秋に咲くピンクの花を集めました。

秋の花
  • 秋明菊 
  • コスモス 
  • アメジストセージ 
  • ワックスフラワー

秋明菊は、こっくりとした質感とピンク色がとても美しい花ですね。コスモスの透け感のある花びらとはまたひと味違います。どちらも秋に欠かせない花です。

ワックスフラワーはオーストラリア原産のネイティブフラワー。輸入物は秋にたくさん入ってきます。ろう細工のような小花が可愛らしいです。

アメジストセージは、シックな紫色の花穂とシルバーグリーンの葉のコントラストがきれいな花で、秋の庭にとても映えますね。ベルベットのような質感が、この時期らしいです。

どれも秋を彩る花。それぞれ質感が違うところも楽しいです。

活け方は同じ 3つのアレンジ

フラワーベースに活けるときはいつも投げ入れです。

私の活け方は2通りです。一つは、ベースの一部分に寄せて入れる方法。もう一つは、ベース全体に植物を入れる方法です。

植木鉢型のベースのアレンジ
シュウメイギクのアレンジ

この秋明菊のアレンジは、ベースの半分に寄せて活けてあります。

まず、アメジストセージを片側に寄せて入れます。ベースの後方から手前に、斜めに対角に入れます。

シュウメイギクのアレンジの作り方

秋明菊も同じように対角に入れます。短い花は、ベースの縁にもたせかけるような感じにします。花の向きは、横向き、下向きがあったりと、揃えすぎないほうが楽しそうに見えます。

シュウメイギクのアレンジの作り方

秋明菊のひゅるひゅると伸びた茎を生かしてサイドに長めにいれて、自然な動きが感じられるようにします。

シュウメイギクのアレンジ

それほど大きなサイズではないので、サイドテーブルに置いてもちょうどいい大きさ。

アルファベットが描かれた小鉢のアレンジ
ワックスフラワーのアレンジ

小鉢に入れたワックスフラワーの小さなアレンジも同じ要領です。上から見ると、ベースの半分だけに花が入っている状態です。

ワックスフラワーのアレンジ
ジャム瓶のアレンジ
秋の花のアレンジ

ジャム瓶のアレンジは、ベース全体に入れる方法で入れてあります。使った花は秋明菊、コスモス、アメジストセージ、ワックスフラワー。1本ずつ長さを変えて入れます。難しいテクニックは必要ありません。そのまま入れるだけです。左右のどちらか一方に先端のスーッとした枝やつぼみを長めにして入れると、小さな器でも大きく、動きのあるアレンジになります。

秋の花のアレンジ

今回は、私の定番フラワーベースを3つご紹介しました。自分らしく活けられる定番のフラワーベースがあると、アレンジがもっと楽しくなりますよ。

Credit

写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。

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