借金が多い企業ランキング、3位ホンダ、2位ソフトバンク、1位は？

借金が多いというと「お金がない」、一般的にはそう考えがちです。しかし企業の場合、借金が多いからといって必ずしも経営状況が悪いとは言えないようです。リスクモンスター株式会社が発表した「借金王ランキング」をもとに、上位3社をみていきます。

同社リサーチによる第１回「借金王ランキング」調査の結果は以下の通りです。

個々にみていきましょう。

同調査で3位となったのは本田技研でした。本田技研は2輪車・4輪車から、環境・安全・社会活動、ロボティクスなど幅広い取り組みを行っている会社です。浜松の小さな町工場から世界的な企業へと成長しました。

Red Bull Groupとの協力などモータースポーツ領域での新たな躍進が期待されます。

ソフトバンクというと通信事業が真っ先に浮かぶ方も多いと思いますが、実は事業内容は多岐にわたります。持株会社投資事業・ファンド事業・アーム事業などを手掛けています。21年度第一四半期の投資利益は1兆2,631億円。20年度第1四半期から2,802億円の増加となりました。

言わずと知れた世界的自動車メーカー。新型コロナウイルスの影響はあったものの、21年6月第一四半期も増収増益となっています。金融事業も増収増益であり、高い安定性を誇ります。歩行領域での新たなモビリティと言われる「C+walk T」など、次世代を感じさせる開発にも力を入れています。

借金ランキング上位はいずれも安定性が高いとみられる大企業でした。有利子負債は多いものの、いずれも手元資金もランキング上位に入っている安全性の高い企業です。借金を元手に稼ぐ、財務レバレッジを聞かせた効率的な事業展開が功を奏しているようです。

文・しらいはるか