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DCもマルチバースへ バットマンも登場の『ザ・フラッシュ』予告編を解説

  • 2021.10.19
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『ジャスティス・リーグ』 (c)JUSTICE LEAGUE and all related characters and elements are trademarks of and (c)DC Comics. (c)2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

DC初の世界最大級のオンライン・コンベンション「DCファンドーム」。『THE BATMAN-ザ・バットマン-』や『ブラックアダム(原題)』など、期待のDC映画の初出し映像や最新予告編がお披露目となり、アメコミ映画好きにとっては至福の時間でした。

その中で僕が個人的にうなったのは、2022年11月4日全米公開予定の『ザ・フラッシュ(原題)』の予告編(というかティザー映像)。本作はDCが誇る超高速ヒーロー、フラッシュことバリー・アレンを描きます。主人公を演じるのはエズラ・ミラー。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』『ジャスティス・リーグ』に続き、ついに彼を主役にした映画です。

今回の映画は原作コミックにおける“フラッシュポイント”という名エピソードをベースにしていると言われています。バリー・アレンは幼少の頃、母親を謎の怪人に殺されています。一方フラッシュは超光速で走ることができるため時空を超えることができる。その力を使って過去に戻り、母親を救います。しかしそれにより歴史が変わり世界が変わってしまうのです。マーベルのドラマ『ロキ』を観ていた人なら「分岐イベント」が発生し、“助かってしまう母親”が「変異体」というわけです(笑)。こういうマーベル的な設定はDCにもあるのです。

“フラッシュポイント”の面白さは世界が変わってしまうことにあります。それも悪い方に変わってしまう。したがってバリーはもう一度世界を元に戻さなければなりません。今回、お披露目になった映像で、バリーがリビングにいる母親らしき人物に背後から近づくシーンがあります。やはり母を救うのでしょう。しかし衝撃だったのはバリーが2人いる、ということです。髪形を変えて、エズラ・ミラー演じるバリーがある屋敷を訪れるところからこの映像は始まるのですが、つまり時間を遡ったバリーが、“過去(ないし別次元)のバリー”と会うというわけですね。そしてこの屋敷は、明らかにブルース・ウェイン邸。つまりバリーは自分が変えてしまった世界を元に戻すため、“過去(ないし別次元)のバリー”とともにバットマンに協力を求めるというわけです。

しかし本来のバリーの世界でのバットマンはベン・アフレック版のバットマンですが、変わってしまった世界では違う。そのバットマンの後ろ姿のシルエットが映りますが、この耳の形。これはなんと『バットマン』『バットマン・リターンズ』に登場したバットマンです。

そう! この映画には、あの時バットマンを演じたマイケル・キートンが、再びこの役で登場するわけです(恐らく最後に出てくるカバーのかかった謎の車もこの時のバットモービルでしょう)。ここまで書くとおわかりのように、DCは今までのDC映画、ドラマなどの世界がすべてマルチバース(多元宇宙、まあパラレルワールドみたいなことです)の関係で共存しているという設定に踏み切りました。したがって『バットマン』『バットマン・リターンズ』で描かれた世界と『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』から『ジャスティス・リーグ』に至るまでの世界は宇宙的視点でみればお互いマルチバースの形で存在しているわけです。バリーがこれをひっかきまわしちゃったんですね。

あれ? こういうのってどっかで聞いたことありますよね? そう、MCUの『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、やっぱりマルチバース間のトラブルが起こり、トム・ホランド演じるスパイダーマンが、本来MCUではない過去のスパイダーマン映画のキャラ=ドック・オクなどと対峙する、という流れです。MCUはスパイダーマン、DCはフラッシュがマルチバース系のトラブルに巻き込まれる(ないし引き起こす)わけです。この手の物語は事件が終了した後、マルチバース間の統廃合が起こり、新たなユニバースが生まれるというパターンが多い。したがってMCUはスパイダーマン以降、DCはフラッシュ以降の世界観に注目です。

なお、『ザ・フラッシュ』の予告編にはショートカットの女性が出てきますが、彼女はサッシャ・カーレという俳優さんで、なんとスーパーガール役を演じます! 彼女の活躍も楽しみです! 『ザ・フラッシュ』の監督・製作は『IT/イット』2部作のアンディ・ムスキエティ。ということはちょっと怖い映画になるかもですね。 (杉山すぴ豊)

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