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昆布を器にした海鮮丼も!「寿司ひらの」で極上の海の幸に酔いしれる<北海道浜中町の旅4>

  • 2021.10.16
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北海道釧路地方最東端に位置する浜中町。全国の水揚量の1割を占める昆布をはじめ、ウニ、毛ガニ、さんまなど多彩な海産物に恵まれた地として名を馳せます。そんな上質な海の幸を網羅するならぜひ「寿司ひらの」へ。今回は、さんま丼や昆布を器にした海鮮丼など、ほかではなかなか出合えない逸品をご紹介!

豊かな海を育む霧多布湿原

(C) Shutterstock.com

北海道東部、釧路と根室のほぼ真ん中にある浜中町。太平洋に面し、約3,000平方メートルにわたって広がる霧多布湿原は町の象徴。湿原で蓄積されたミネラルが海に流れ込み、豊かな漁場を育みます。湿原は浜中町の漁業へ恵みを与える、かけがえのない存在なのです。

国内生産量の1割を占める天然昆布や、鮭、毛ガニ、タコ、さんまなど、水揚げされる海産物は実に豊富。昆布のみで育てた養殖エゾバフンウニは全国的にも評価が高く、築地でも高値で取引されているそう。

お手頃価格でとびきりの魚を食べるなら

そんな豊かな海の幸を知ることができるのが「寿司ひらの」。地元仲買人から毎日直接買い付けるため、上質な鮮魚を使ったお寿司をリーズナブルに提供。とびきりのネタを気軽に味わえるスポットとして、地元の人、観光客問わず人気を博しています。

1階はカウンター席と小上がり席。カウンターにはアクリル板が備えられるなど、感染対策も万全です。2階には60名まで入れる宴会場も用意。

魚介と昆布の心躍るマリアージュ

地元の海の幸をまるごと食すなら「旬の豪華海鮮」(1,980円)がイチオシ。なんと、昆布が器となった唯一無二のビジュアル!日本各地、星の数ほどある海鮮丼ですが、昆布に巻かれているものはそうお目にかかれないのではないでしょうか。

ネタは浜中町産のバフンウニをはじめ、イクラ、甘海老、つぶ貝など。良質な昆布で育つというバウンウニは濃厚で奥行きある旨味。ふわりととろける繊細な口溶けもたまりません。プチッと弾けるような弾力のイクラ、上品でクリーミーな甘味を湛えた甘海老など、地元の美味が勢ぞろい。

じっくり煮込まれた昆布は柔らかく、さっくりと噛み切れるほど。昆布のコクがほのかに染み込んだ酢飯も深みがあり、格別のハーモニーを奏でます。

使用されるのは長昆布。浜中町で水揚げされる代表的な昆布のひとつです。

「浜中の昆布本来のおいしさを知ってもらいたく、考えて行き着いたのが昆布丸ごと味わえる海鮮丼でした。酢飯を支えられるように柔らかすぎず硬すぎず、昆布の煮込み時間の調整に苦労しましたが・・・(笑)。おかけさまで多くのお客さんにオーダーいただけてうれしい限りです」と話すのは店主・平野さん。

ほかにも新メニューを考案中という店主。次はどのようなサプライズ感あるお寿司が登場するのか楽しみですね!

期待を裏切らない絶品の生サンマ

8月から10月まで期間限定で登場する「サンマ丼」(1,980円)。足が早いと言われるサンマだけに、生でいただけるのは産地ならではの特権です。軽く炙ったさんまは表面の香ばしさと中のしっとり感のコントラストがお見事。脂がたっぷり乗った身は柔らかく、舌の上でとろけるかのよう。黄身に絡めればまろやかさがプラス。食べ進めるごとに多彩なおいしさに出合えます。

キラキラ輝く海の宝石箱

マグロ、バフンウニ、甘海老、タコ、ホッキ貝など地元の「海鮮丼」(2,420円)は魚介の宝庫、浜中町の恵みがひしめく逸品です。コシヒカリを使用した酢飯は一粒一粒の硬さや温度が絶妙で、ネタとも好相性。シンプルでありながら丁寧な手仕事が光ります。

ネタのおいしさはもちろん、ユニークな海鮮丼など新鮮な驚きに満ちた「寿司ひらの」。お寿司の未知なる可能性に出合えること請け負いです!

寿司ひらの

住所:北海道厚岸郡浜中町霧多布東2条2丁目29

電話:0153-62-2002

営業時間:11:00~21:00

定休日:不定休

[Photos by Nao]

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