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『ルパンの娘』シリーズ史上最高傑作。映画と異なるクライマックスに心奪われる!

  • 2021.10.15
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「あんたが犯した罪、悔い改めな!」

ドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ)で女優・深田恭子さんのセクシーな怪盗姿に釘付けになった方も多いのではないだろうか。2021年10月15日には、映画『劇場版 ルパンの娘』も公開される。監督は『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』の武内英樹さんが担当する。

封切りに先立ち、横関大さんの小説シリーズ最新刊『ルパンの絆』(講談社)が発売された。本書は『ルパンの星』(講談社)に次ぐシリーズ第5作目、完結編となる。

和馬が殺人犯に!? 娘も誘拐され、試される家族の絆

深田恭子さん演じる主人公・三雲華は、泥棒一家Lの一族の娘。一作目では華と後の夫となる刑事・桜庭和馬の恋の行方が描かれた。その後、二人は結婚し愛娘の杏とともに平和に暮らすことになる。シリーズ最新作である『ルパンの絆』では、殺人の濡れ衣を着せられ逃亡する和馬、誘拐される娘の杏の2つの事件が同時進行で描かれていく。

妖艶な美女・双葉美羽の見張りで西新宿にあるホテルの最上階のバーにいた和馬。しかし、突如意識を失い割れるような頭痛で目を覚ますと、そこはスイートルームの一室だった。そして、なんと浴室には美羽の死体が......。そのころ華の元には「娘を返してほしければ10億円を用意しろ」との脅迫電話が入る。2つの事件は交錯しながら、やがてLの一族の秘密が明らかに――。

前作『ルパンの星』では小学2年生だった華の娘・杏が9歳になり、すでに泥棒一家であるLの一族らしさを見せている。

また本シリーズには刑事一家、泥棒一家だけでなく、探偵一家も登場する。その名も「ホームズ一家」。京都の老舗探偵事務所の北条家は、祖父は「昭和のホームズ」、父は「平成のホームズ」、そして娘は「令和のホームズ」と呼ばれ活躍する。彼らはシリーズ第2作目『ルパンの帰還』で登場。第3作目では令和のホームズ・北条美雲の禁断の恋が描かれる。

シリーズ史上最高傑作との呼び声も高い本作。映画とは違うクライマックスを楽しんで。

■横関大さんプロフィール
1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒業。
2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。ほかの作品に『グッバイ・ヒーロー』『チェインギャングは忘れない』『沈黙のエール』『ルパンの帰還』『ホームズの娘』『スマイルメイカー』『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』『炎上チャンピオン』『ピエロがいる街』(いずれも講談社文庫)、『仮面の君に告ぐ』『誘拐屋のエチケット』『帰ってきたK2』(いずれも講談社)などがある。

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