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【読書男子 vol.4】 俳優・鈴鹿央士さんが元気になれる「愛とサウナとマンガの本」

  • 2021.10.13
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現在21歳の注目俳優・鈴鹿央士さんの"愛"の概念を全く変えたという大切な一冊も。

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今回、好きな本を教えてくれた鈴鹿さんの新作は、『かそけきサンカヨウ(10月15日公開)』。父の再婚で揺れる高校生の陽が密かに恋する青年・陸を演じる。「僕が演じる陸君は身体のことなどいろんな壁があるのに、自分のことより周囲の気持ちを考えて行動する。そんな陸君をステキだなと思うし、彼のやさしさを大切に演じました」

『愛がなんだ』『his』などの作品で高い評価を得る今泉力哉監督とは初めてのタッグとなったが、「現場でぱっと考えたことを臨機応変にくみ取ってくれる方です。演じていてすごく心地よかった」と語る。陽が陸に思いを告白すシーンなど、鈴鹿さんの繊細な演技に魅せられるはず。

完成した映画を観た感想を尋ねると、「100人に聞いたら100人が全く違うシーンを好きになるような作品です」と、鈴鹿さん。「エル・ガールの読者には、友達と気軽に見てもらって、それぞれの想いを共有してもらえるといいなと思います」

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現在、大学4年生で21歳の鈴鹿さんが、出会って本当によかったというのがこの本。スイスの哲学者エーリック・フロムが愛の本質に迫るベストセラーだ。

「数年前に『ドラゴン桜』というドラマで藤井陸という人に嫌われる役をやっていたとき、“4、5話ぐらいからは『愛されキャラ』になってほしい”と言われたんです。じゃあ、愛ってどんなものなんだろう? っていろいろ考えて、パソコンで“愛、本”とか入力して調べたら、たどりいたのがこの本でした」(次ページに続く)

『愛するということ 新訳版』エーリッヒ・フロム著/紀伊國屋書店刊

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「愛は技術である」と語られている本書は、鈴鹿さんにとって愛についての考えが変わった本だという。

「SNSを見ているとよく『どうしたら愛されるか』について書かれていますよね。でもこの本を読んで、大切なのは愛されることより、自分から愛することだと学べたことは僕にとって収穫でした」確かに100年以上前にフロムが語った、“幼稚な愛は、人に愛されることで愛すること。成熟した愛は、人を愛することで愛されること”というメッセージは、今を生きる私たちの心に刺さる。

「僕はいま21歳ですが、恋愛で人から愛されても、自分から深く愛さないとそれは愛とはいえないんじゃないか? とか、人と人の間には“他人”という溝があるから、それを乗り越えるためには対話が必要なのでは? とか、いろいろ考えさせられました。今、この本に出合えてよかったと思うし、何年かしたらまた読む本だなと思います」

(写真:映画『かそけきサンカヨウ』)

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鈴鹿さんが選んだ2冊目は、サウナ初心者にむけて「ととのえ親方」と呼ばれる松尾大さんが書いた入門ガイドだ。

「コロナの自粛の前ぐらいに、ドラマで共演した倉勇樹とよく一緒にサウナに行くようになったんです。肌の調子もすごくよくなって、サウナっていいな~と思ったとき、マネージャーさんにすすめてもらって」。本書を読んで、サウナの効用や入り方のマナー、オススメの施設まで、この世界をわかりやすく知ることができたという。

「あと、サウナがひとつの文化なんだとわかって、新しい領域に足を踏み入れた感じも楽しかったです」と、鈴鹿さん。最近はすっかりサウナーのようだ。

「サウナは精神的にもすごくいいので、落ち込んだときはよくひとりで行きます。友達と行くとほぼしゃべらないんですが、ふたりで椅子に座っている時、幸せだな~って思います(笑)」

『サウナ―・ブック』松尾大著/A-Works刊

Ⓒ松本直也/集英社

最後に鈴鹿さんが推薦してくれたのは、話題の少年漫画「怪獣8号」だった。

「実は僕、物語系の小説を読むのがあまり得意じゃなくて、漫画もハマったことはないんです。でもこの本は美容室ですすめられて読んだらすごくおもしろかった」

舞台は怪獣が人々の生活を破壊する「怪獣大国」、日本。死んだ怪獣の清掃の仕事をしている32歳の日比野カフカは、ある日、謎の生物に浸食されて、怪獣化してしまう。

「まず絵がかっこいいし、狩る側だったカフカが怪獣になって狩られる側になるという設定がおもしろくて。ポケモンだったら、サトシがポケモンになっちゃうみたいな感じですから」

ダメなオジサンだけれど実は世界を救いたいという熱い思いを持つカフカ。そんな彼を最初は見下していた優秀な後輩が、最高のパートナーとして活躍する展開に惹かれたという。

「みんながみんな悪い人じゃないという世界が好きなんです。主人公と防衛隊の女の子との関係がどうなるのかも気になりますね。次の巻がでるのが待ち遠しいです!」

『怪獣8号』松本直也/集英社刊

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