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片づけが苦手で捨てられない。"ステラレネーゼ"が1ヵ月「断捨離」した話。

  • 2021.10.13
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「靴ズレしてしまう靴、1年読んでない雑誌、3年着てないシャツ、10年見てない写真......でも、なぜか捨てられない!!」。

『ばあさんとの愛しき日々』など、自ら体験した日常のほんわか生活を発信しているイラストレーター・なとみみわさん。

本書『コミックエッセイ 1ヵ月でいらないモノ8割捨てられた! 私の断捨離』(講談社)は、なとみさんの「試行錯誤の断捨離・体当たり物語」。「断捨離」提唱者・やましたひでこさんが監修を務めている。発売10日で重版が決定したそうだ。

仕事がうまくいかない! 私生活もイライラモヤモヤしっぱなし! そんな生活から抜け出せたというなとみさん。やましたさんから教わった「断捨離の極意」とは。

人生第2章の始まり

とにかく面倒くさがり屋で、使うものは手の届く範囲に置いておきたいし、1度座ったら2度と立ち上がりたくない。なとみさんはそれでいいんだと思っていた。

ところが、24年ぶりにひとり暮らしを始めることになり、心境の変化が。

「50歳手前でおひとりさまになって、人生第2章は絶対に自分を幸せにするんだ! と、ついに重い腰をあげ、『断捨離の扉』をそ~っと開いたのがこの本です」

ピカピカの新居で人生第2章をスタートさせた、なとみさん(50歳)&愛犬・りく(10歳)。しかし、「妖怪モノかくし」「妖怪思い出語り」「双子妖怪めんどくせぇ~&まぁいっか~」「妖怪もったいない坊や」がたびたび現れ、あっという間に「お城」が「汚城」に......。

そこで、やましたさんの登場である。片づけが苦手で捨てられない"ステラレネーゼ"のなとみさんは、やましたさんのレクチャーを受け、脱・"ステラレネーゼ"できるのか。

「モノ軸」から「自分軸」に

「断捨離の極意」として、「部屋をキレイに保つことは自分を大切にしていること」「『収納』は増やさない」「断捨離は筋トレと一緒。『選択力』と『決断力』を鍛える」......などが出てくる。

ここでは「モノは『自分軸』で見る」を紹介しよう。

そもそも、なぜ私たちはモノを捨てるときに悩むのか。それは「使える」「使えない」の「モノ軸」で見ていて、まだ使えるモノを捨てるのは「もったいない」「後ろめたい」「忍びない」と思ってしまうから。

そこで、「モノ軸」から「自分軸」に変えて物事を見てみる。すると「これは今の自分に」→「必要か?」「ふさわしいか?」「心地いいか?」と、「自分中心」に考えられるようになるという。

■やましたさんの教え(抜粋)

「断捨離はただ捨てればいいってことじゃなくて 今の自分に必要か必要じゃないか 見極める力を育てるということなのよ」

「『好きなモノ』と『ないと困るモノ』だけを残すのよ! 素敵空間で幸せにしている自分を想像して わくわくしながらやってみて!」

「今すぐ断捨離したくなってきたーー!!」と奮起するも、根が「とにかく面倒くさがり屋」のなとみさん。「毎日ちょこちょこちょこっと断捨離」を、まずはデスク周りから始めてみた。その結果がタイトルの「1ヵ月でいらないモノ8割捨てられた!」である。

「ひと部屋全部断捨離する! って思ったら、ハードル高すぎて途中でうんざりしてフリーズしそう(笑)でも1日1ヵ所のちょこっと断捨離ならできそうな気がしませんか?」

本書は、なとみさんの「断捨離」奮闘記をベースに、やましたさん直伝「断捨離」のコツや「ちょこっと断捨離」のヒントを盛り込んだ1冊。

足元に落ちているモノを1つでも拾い上げたら、「断捨離」のスタートだという。現状維持かやってみるか。どちらを選ぶかで、人生第2章が違ったものになるかもしれない。

■目次

第1話 人生の断捨離! ひとり(+1匹)暮らし始めました
第2話 いつのまにか散らかるわが家
第3話 いざ、片づけ! やってみたはいいものの......
第4話 部屋が汚いと心も病んでしまうよ
第5話 断捨離の極意 教えてください
第6話 まずは目の前からスタート!
第7話 「空間」を取り戻そう!
第8話 「探さない生活」でわかったこと
第9話 見つけた! 自分の「散らかしのクセ」
第10話 私の断捨離は続くよどこまでも
番外編

■なとみみわさんプロフィール
イラストレーター。雑誌・広告・webでマンガやイラストを中心に幅広く制作。義母と家族、離れて暮らす実母とのエピソードをブログ「あっけらかん」で連載。著書に『まいにちが、あっけらかん。』(つちや書店)、ブログが書籍化された『ばあさんとの愛しき日々』(イースト・プレス)などがある。

■やましたひでこさんプロフィール
一般財団法人 「断捨離」代表。東京都出身。早稲田大学文学部卒。学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片付け」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪のメソッドを構築。断捨離は、思考の新陳代謝をうながす発想の転換法でもある。処女作『断捨離』に続く、『俯瞰力』『自在力』(いずれもマガジンハウス)の3部作をはじめ、著作・監修含めた関連書籍は国内外累計600万部となる。『モノが減ると心は潤う 簡単「断捨離」生活』『モノが減ると、家事も減る 家事の断捨離』『定年後の断捨離 モノを減らして、愉快に生きる』(いずれも大和書房)はロングセラーに。近著に『1日5分からの断捨離 モノが減ると、時間が増える』(大和書房)がある。著書はヨーロッパ諸国をはじめ21言語に翻訳されている。

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