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『007』フクナガ監督、クリストファー・ノーランのせいで「諦めなきゃいけなかったこと」が納得すぎて笑ってしまう

  • 2021.10.11
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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャリー・ジョージ・フクナガ監督は、クリストファー・ノーラン監督が理由で、あることを諦めたという。(フロントロウ編集部)

『007』最新作は映像がすごい!

9月30日にイギリスで公開され、その後世界各国で続々と公開されている映画『007』シリーズの25作目『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。キャリー・ジョージ・フクナガ監督がアメリカ人として初めて『007』シリーズの監督となり、6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグの最終作となった本作は、ファンから高い評価を得ている。

そんな本作では、IMAXによって撮影された映像が40分間分使用されている。『007』シリーズがIMAXで撮影されたのは、本作が初。

「IMAXは映画がより美しくなる」と話し、「このカメラで撮影できたのは最高だった」と、その感激を明かしていたフクナガ監督は、可能であれば全編をIMAXで撮影したかったそう。しかしそこには、ある問題があったと米Colliderのインタビューで明かした。

「すべてをIMAXで撮影したかったよ。そうしたかった、本当に。IMAXの問題は、世界に6台しかそのカメラがないことだね。だからノーランが『TENET テネット』を撮影し始めた時、彼はほとんどの…分かるだろう…。彼は全部(のカメラを)持ってった」

2020年に公開された映画『TENET テネット』のクリストファー・ノーラン監督といえば、SF映画の超人気監督であり、作品の映像の美しさや勢い、世界観は他に類を見ない。

そしてIMAXカメラは高額なうえに巨大で、アクション映画の撮影に使用されることは非常にレアだが、ノーラン監督は2008年公開の『ダークナイト』で当時世界に4台しかなかったIMAXカメラをアクションの撮影に使用し、しかも1台を破壊! もはやさすがとしか言えないノーラン監督のこの逸話は映画ファンの間では有名で、フクナガ監督も、そんなノーラン監督を前にはIMAXカメラを諦めるほかなかったよう。

画像: 『007』最新作は映像がすごい!

フクナガ監督の話を聞いたインタビュアーも、「彼(ノーラン監督)はそういったことについては所有権がありますよね(笑)」と笑いをこらえられなかった。それに対して「そうなんだよ…」と答えたフクナガ監督の態度からは、仕方ないとは思いながらも、残念に思っている様子が見て取れた。

とはいえ、40分間のIMAXの映像はある『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ぜひ劇場で見たい。

(フロントロウ編集部)

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