まさに絵になる「不滅カップル」。ユン・シユンとチン・セヨンの華やかさ

BSテレ東で9月28日から平日に連続して『不滅の恋人』が放送されている。このドラマは『王女の男』で高い評価を受けたキム・ジョンミン監督が制作に情熱を傾けた。

彼は時代劇を壮大なスケールで描くことに定評がある演出家であり、『不滅の恋人』でも15世紀に起こった王位強奪事件をモチーフにして壮麗な王朝絵巻を作り出した。

特に魅力的なのが主役カップルだ。

2人の王子に求愛されるソン・ジャヒョンを演じたのが、『オクニョ 運命の女（ひと）』で大ブレークしたチン・セヨンである。彼女は今や「時代劇のヒロイン」と呼ばれるほど朝鮮王朝時代の韓服が似合う女優であり、『不滅の恋人』でも熱情的な演技で一途に王子を愛する主人公を魅惑的に演じていた。

相手役となったのが、王子イ・フィに扮したユン・シユンだ。彼は『製パン王キム・タック』で主役俳優として頭角を現し、以後も時代劇で活躍している。

独特の華やかさ

物語は、王位継承騒動の中で2人の王子と良家の令嬢の三者三様の恋愛劇を描いており、イ・フィの兄として敵対するイ・ガンには強烈な凄みを持ったチュ・サンウクが扮していた。

このドラマで今も語り草になっているのが、2018年3月29日、ロケ現場公開会見で出演者たちの絢爛豪華な韓服姿が存分に披露されたことだ。特に、チン・セヨンは朝鮮王朝の貴族階級の花嫁衣装を華麗に着こなしていて、報道陣からも感嘆の声が挙がっていた。

10年前であれば、出演者がそれぞれの韓服を着て新しい時代劇のロケ現場を公開して盛り上げるということが多かったのだが、最近では派手な仕掛けのプロモーションはあまり見られなくなった。それだけに、なおさら『不滅の恋人』のロケ現場を公開したときは、主役級の俳優から脇役陣に至るまで、独特の華やかさが際立っていた。

そして、チン・セヨンとユン・シユンは、本当に絵になる朝鮮王朝時代の素敵なカップルそのものだった。まさに『不滅の恋人』という邦題にピッタリであり、そのイメージがドラマを最後まで華麗に飾っていた。

文＝康 熙奉（カン・ヒボン）