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なぜ?コロナ禍でラーメン店が多数倒産!その理由を解説

  • 2021.10.9
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2020年、ラーメン店の倒産が過去20年間で最多を記録しています。コロナ禍で飲食店が苦境に立たされているのは周知の事実ですが、そのなかでもなぜラーメン店に悪影響が及んでいるのでしょうか。その理由を解説していきます。

■2020年はラーメン店の倒産が過去20年間で最多!

2020年に倒産したラーメン店は46件と、20年間で最多記録を更新したことが、帝国データバンクの調査で明らかになりました。小さなお店だけでなく、多数の店舗を持つ大手ラーメン店も倒産しており、厳しい状況が垣間見えます。

ラーメン店の経営が厳しいとなると、当然中華麺製造会社やその他の食材卸売業者にも影響があることは明白で、倒産の波が拡大していくことも考えられるでしょう。

■ラーメン店倒産増加の理由は

他の飲食業も苦戦を強いられるなか、なぜラーメン店の倒産が目立っているのでしょうか。それは、ラーメンの単価はどんなに高くても1,000円前後という、薄利多売型のビジネスモデルが関係しています。密の回避が叫ばれるなか、狹小な店舗が多いラーメン店は不利な状況にあったと言わざるを得ません。

また近年外国人観光客の増加によりラーメンの価格も上昇させる傾向がありましたが、コロナ禍で外国人観光客が減少したことにより状況が一転しました。

「1日のうちにどれだけたくさんラーメンを売るか」が勝負だったラーメン店は、コロナ禍で勝負場所が完全に縮小されてしまったため、倒産が増えるのもうなずけます。

■潜在ニーズを取り込む新たな販売チャネルが今後を左右する

今後も飲食店の経営は厳しい状況が続くと予想されます。しかし、幅広い層から支持の厚いラーメンの人気は高く、外食を自粛している層からの潜在ニーズはあると考えられます。密を避ける店作りに加え、通販事業やデリバリーなど新たな販売チャネルを開拓することが大きな課題になるでしょう。

店舗だけに頼らないラーメン店の在り方を確立できるかどうかが、今後のラーメン店の行方を左右しそうです。

■店舗だけに頼っていては生き残りは難しい

コロナ禍で外出が制限されるなか、店舗ありきの事業では生き残るのが難しくなっています。薄利多売型ビジネスでありテイクアウトが難しいラーメン店は、まさにその筆頭ともいえるでしょう。販売チャネルの増やし方が、急ピッチで求められる課題です。

文・佐々木佐奈

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