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アナ・デ・アルマスについて総まとめ!「ラテン系女性」のステレオタイプと闘い続ける努力家

  • 2021.10.8
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10月1日に劇場公開となった映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に出演し注目を浴びているアナ・デ・アルマスとは一体どんな人物?「キューバ女性」の持つステレオタイプなイメージと闘い続ける努力家の魅力をご紹介。(フロントロウ編集部)

インターネットもDVDプレイヤーもなかった幼少期

アナ・デ・アルマスは、1988年にキューバで生まれた俳優。幼い頃は家にインターネットが通っておらず、携帯もDVDプレイヤーも持っていなかったため、海外の情報はおろかキューバ国内の情報もよく知らなかったという。アパートの隣人にハリウッド映画を見せてもらっていた彼女が小さい時に好きだった映画は『ジョーズ』。

画像: インターネットもDVDプレイヤーもなかった幼少期

アナは映画を見終えた後、おばあさんと一緒に鏡の前でその映画のセリフを練習するのにハマっていたらしく、12歳になった彼女は俳優を志すようになった。

行動力にあふれていたアナは14歳になると、キューバの国立演劇学校を受験し見事合格。学校に通うための手段がなかった彼女は、なんとヒッチハイクで毎日登校していたと米Vanity Fairのインタビューで語っている。

その後、約4年間演技を学んだ彼女は、キューバの大学を卒業した学生に課されている3年間の義務的奉仕を避けるため、卒業の数ヶ月前に退学し、母方の祖父母が住むスペインのマドリードへ移住。そこから俳優としてのキャリアをスタートさせた。彼女のスクリーンデビュー作は、2006年に参加したスペイン映画『カリブの白い薔薇』という作品。

18歳でスペインに出たアナは、キューバで知り合ったつてを利用し、『ストレンジャー・シングス』に似たスペインの人気ドラマ『El Internado』に出演。一気にその名が知られるようになり活動の幅を広げた彼女は、2014年の26歳でアメリカのロサンゼルスに渡った。

キャリアアップでアメリカに移住!しかし英語は全く話せなかったため猛勉強

今ではさまざまな映画で活躍しているアナだが、実は2014年までは全く英語を話せなかったという。そんなアナはなんと1日7時間、語学学校で英会話を学び、4カ月間必死に勉強。

画像: 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ヨーロッパプレミアにて(2019)
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ヨーロッパプレミアにて(2019)

とはいえ初期の頃は台詞を発音で覚えていたため、2016年に公開された映画『ウォー・ドッグス』撮影では、監督のトッド・フィリップスがセリフを変えるたびに会話が続けられなくなってしまい、大変な思いをしたそう。

「初めて役のために(脚本を)読んだとき、『I beg your pardon(失礼しました)』がどういう意味かもわからなかった」と振り返る彼女は、「私は知らずに、怒った感じで『失礼ですね!』と言うことなのかと思ってたの。その場にいた人たちはみんな『彼女、自分が何を言っているか全然わかってないね』という感じだった」と、渡米直後の苦い思い出を米Vanity Fairのインタビューで語っている。

画像: キャリアアップでアメリカに移住!しかし英語は全く話せなかったため猛勉強

そんな出来事にもめげず、彼女は2017年にライアン・ゴズリングが主演の映画『ブレードランナー 2049』に出演。国際的にその名を知られるようになり、2019年の『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ではダニエル・クレイグとともに主演級の活躍をし、2021年10月1日公開の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、主人公ジェームズ・ボンドをキューバで支援する新人CIAエージェントとして活躍している。

「官能的」、「情熱的」…ラテン系女性のステレオタイプと戦う

米Vanity Fairのインタビューで「キューバは私のルーツであり、故郷でもある」と話し、キューバを愛し続けている彼女は、「官能的」や「情熱的」とされるラテン系女性のステレオタイプ的な見方に疑問を抱いている。

画像: 「官能的」、「情熱的」…ラテン系女性のステレオタイプと戦う

「(官能的、情熱的)それとも『短気でセクシー』。確かにそれは私たちを表している。それは問題ではない。描かれるのがそれだけでなければ。それが問題なの。

また、セクハラやジェンダーに関して、はっきりと意見を述べるにはどうすれば良いかを教えてくれたのは両親だとするアナは、自身を「頭の回転が速くて有能で気にしない」人間だと語る。そして、「礼儀正しく、きちんとした人間」と仕事ができたことを幸運だと思うとコメントしている。

ハリウッドの大物俳優、ベン・アフレックと交際

そんな彼女は2020年の初頭、映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『ゴーン・ガール』といった名作に出演し、近年ではDCコミックス映画『ジャスティス・リーグ』などでバットマン役を演じたことも記憶に新しい俳優のベン・アフレックと交際していた。

画像: ハリウッドの大物俳優、ベン・アフレックと交際

2022年に日本公開予定のスリラー映画『ディープ・ウォーター』で夫婦を演じたことがきっかけで急接近したベンとアナは、新型コロナウイルスのロックダウンが始まる直前の2020年3月にアナの故郷であるキューバをそろって訪れたことで交際が発覚。16歳という年の差でファンを驚かせたビッグカップルとなったが、1年と経たずして破局した

現在アナはマッチングアプリTinderの幹部を務めるポール・ブカダキスと交際しており、すでに家族にも紹介済みであると米Page Sixが報じている。

今後演じる大役は、マリリン・モンロー!

今後もさまざまな作品への出演が決定しているアナだが、その中でも注目の作品は、1950年代に活躍した俳優のマリリン・モンローの伝記映画『Blonde(原題)』。

画像: 今後演じる大役は、マリリン・モンロー!

「マリリンを演じることは画期的なことだった。キューバ人がマリリン・モンローを演じるなんて。私はそれをとても望んでいた」と米Vanity Fairのインタビューで語ったアナ。なんと『Blonde(原題)』には、彼女の愛犬であるエルビスもマリリンの愛犬として出演しているそう。

映画『ナイブズ・アウト』でアナと共演した映画『ハロウィン』シリーズで知られるジェイミー・リー・カーティスは、「彼女が『Blonde(原題)』のオーディションのビデオを見せてくれたときのことを覚えている」と語り「私は床に突っ伏してしまった。信じられなかった。アナは完全に消えていた。彼女はマリリンだった」と、アナの演技力を絶賛。ちなみにジェイミーの父親は映画『お熱いのがお好き』でモンローと共演している。

画像: アナ・デ・アルマス(左)、ジェイミー・リー・カーティス(右)
アナ・デ・アルマス(左)、ジェイミー・リー・カーティス(右)

キューバに生まれ、今や世界中に知られるようになったアナ・デ・アルマス。彼女が出演している映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、日本全国の劇場で公開中。(フロントロウ編集部)

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