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ムーミンやスナフキンを生み出した作者の物語!映画『TOVE トーベ』

  • 2021.10.8
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「ムーミン」の生みの親として知られるトーベ・ヤンソンの半生と知られざるムーミン誕生の舞台裏を描く映画『TOVE トーベ』

本国フィンランドでは公開されるや大絶賛で迎えられ、2021年10月1日(金)に公開された日本でも大注目を浴びる情熱の物語『TOVE トーベ』を紹介します!

 

映画『TOVE トーベ』

 

 

公開日:2021年10月1日(金)全国ロードショー

制作:2020年製作/フィンランド・スウェーデン合作

上映時間:103分

タイトル:TOVE トーベ(原題:Tove)

配給:クロックワークス

 

日本を始め世界中で愛される「ムーミン」の物語を生み出したアーティスト、トーベ・ヤンソンの反省とムーミン誕生の秘話を描く映画『TOVE トーベ』

スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録し、公開から7週連続で興行収入ランキング第1位になるなどロングラン大ヒットとなった本作がついに日本でも2021年10月1日(金)全国ロードショーを迎えています。

数々の映画賞を席巻した「ムーミン」の生みの親の知られざるストーリー、『TOVE トーベ』を紹介します!

 

ストーリー/あらすじ

 

 

舞台は第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。

 

 

激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始めます。

 

 

やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借りて、本業である絵画制作に打ち込むのでしたが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢や、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていました。

それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いは「ムーミン」の物語とともに大きく膨らんでいき……。

 

 

そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い、激しい恋に落ちます。

それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だったのでした。

 

キャスト&スタッフ

 

 

キャスト:
トーベ・ヤンソン:アルマ・ポウスティ
ヴィヴィカ・バンドラー:クリスタ・コソネン
アトス・ヴィルタネン:シャンティ・ローニー
トゥーリッキ・ピエティラ:ヨアンナ・ハールッティ
ヴィクトル・ヤンソンロベルト・エンケル

スタッフ:
監督:ザイダ・バリルート
脚本:エーヴァ・プトロ
撮影:リンダ・ワシュベリ
音楽:マッティ・バイ
編集:サム・ヘイッキラ

文学、コミックス、舞台芸術、アニメーションなど、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして生み出されていったのかをトーベ自身の人生のあり方とともに、その創作の秘密に肉薄した本作。

本国フィンランドでは公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録!

公開から約2カ月にわたり週間観客動員数ランキングで連続1位を維持するなどロングラン大ヒットとなり、更に第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻しています。

 

映画『TOVE トーベ』にまつわるキーワード

 

 

同性愛が犯罪とされていたフィンランドで、自由な恋愛を縛られながら、多くの人々の心を動かす「ムーミントロール」の物語を生み出したとーべ・ヤンソン。

彼女の反省を生き生きと描く本作にまつわる重要なポイントをキーワードとともに紐解いていきます。

 

芸術村

 

 

トーベ・ヤンソンは戦時中、外部から切り離された落ち着ける場所を夢見ていました。

それは暖 かく色彩に満ちたモロッコに芸術家と文筆家のためのコミュニティを作ること。

彼女はそ んな場所を恋人のアトス・ヴィルタネンと計画し、長きに渡って貯金もしていたのですが、アトスはその貯金を北フィンランドのストライキ支援のための資金に充ててしまい、計画は頓挫してしまいます。

 

スウェーデン語系フィンランド人

 

1323年から 1809年までフィンランドはスウェーデンによって統治されていたため、現在においてもフィンランド語とスウェーデン語の両方が公用語とされています。

トーベ・ヤンソ ンはヘルシンキ生まれのスウェーデン語系フィンランド人であり、執筆はすべてスウェー デン語で書かれています。

現在のスウェーデン語系人口は 5 パーセントほど。

 

トフスランとビフスラン

 

 

コミックス『ムーミントロールと地球の終わり』で初登場した、常に一緒にいて離れることができない二人組。

自分たちだけに通じる秘密の言葉を話すため、多くの人は理解できません。

赤い帽子を被っているほうがトフスラン。

トーベとヴィヴィカ・バンドラー、それぞれの頭文字「To」と「Vi」を織り込んで名付けられました。

 

フィンランドにおける同性愛

 

フィンランドでは、1894年に制定された刑法において同性愛は精神疾患として指定されるだけでなく犯罪とされていて、最大で懲役2年の実刑が課されていました。

その後、1971 年に同性愛が非犯罪化され、1981 年に疾病分類リストから削除されました。

2017 年には同性婚が合法化されています。

 

モラン

 

『たのしいムーミン一家』で初登場したモラン。

ムーミン谷の住人から恐れられている女の魔物です。

彼女 が歩くと地面が凍りつき、草木は枯れてしまいます。

孤独ゆえに明るく温かいものに引き寄せられる習性が。

トーベがヴィヴィカ・バンドラーに宛てた手紙の中では、二人の愛を脅かすもの名前がモランでした。

 

リヴ・ゴーシュ

 

パリ・セーヌ川の左岸。

トーベとヴィヴィカ・バンドラーは同性愛が犯罪であったことから、 世間にばれないように交際しており、手紙で愛を伝え合うために隠語を用いるようになりました。

同性愛については「イヴ・ゴーシュ」や「オバケ」といった言葉を用いています。

 

「ムーミン」の生みの親として知られるトーベ・ヤンソンの半生と知られざるムーミン誕生の舞台裏を描く映画『TOVE トーベ』

公開されるや大絶賛で迎えられた「ムーミン」の生誕秘話『TOVE トーベ』は2021年10月1日(金)より絶賛全国ロードショー中です。

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