1. トップ
  2. 【EXITりんたろー。】本番前の555呼吸で集中力アップ!呼吸で美肌育成にもアプローチ【連載53回】

【EXITりんたろー。】本番前の555呼吸で集中力アップ!呼吸で美肌育成にもアプローチ【連載53回】

  • 2021.10.6
  • 539 views

本番で力を発揮する、集中力を上げる555呼吸

りんたろー。さん(以下、敬称略)「先生、448呼吸のおかげなのか、もっと眠くなってきたような気がします。この呼吸でリラックスしすぎることはないんですか?」

EXITりんたろー。

根来先生(以下、敬称略)「眠いのはりんたろー。さんの睡眠時間が足りてないからですね。448呼吸でリラックスしすぎることはありません。適度なリラックスになります。でもリラックスしすぎてはいけない場面だったら、555呼吸がおすすめです」

りんたろー。「555?」

根来「448と同じように、5秒吸って、5秒止めて、5秒で吐きます。これをくり返す呼吸法です。集中力が高まるのでアメリカの軍隊や警察でもとり入れています」

りんたろー。「軍隊も! すごっ!」

根来「どんな危機に面しても心身をコントロールするための呼吸法で、交感神経を保ちつつ副交感神経をアップさせることで、緊張を保ちつつ、緊張のし過ぎを抑えることができます。そのため、不安や興奮、恐怖をその場で抑える効果があるんです。ちょっと練習してみましょう」

EXITりんたろー。

根来鼻から息を吐ききってお腹をへこませまたら、5秒間息を止めます。お腹をふくらませながら5秒で鼻から息を吸ったら5秒間息を止めて。お腹をへこませながら5秒間で鼻から息を吐きます。これをくり返します」

りんたろー。「やっぱり鼻から吐くのは苦しいです」

EXITりんたろー。

根来「鼻から吐くのがつらければ、口からでもいいですよ。できるだけゆっくり行ってください」

(5回くり返す)

りんたろー。「なんか目が覚めてきたかも!?」

EXITりんたろー。

根来働いている方なら、例えばプレゼン前などテンションを上げたいときに行うのがおすすめです」

事前に448呼吸でリラックス、直前で555呼吸を行って実力発揮!

りんたろー。「448呼吸法と555呼吸法、僕の場合はどっちをやったほうがいいんですか?」

根来「448呼吸と555呼吸を組み合わせるのがおすすめです」

りんたろー。「どうやって? 交互にやるとかですか?」

根来「私は力士の方にもアドバイスしているんですが……」

りんたろー。「先生、大リーガーだけじゃなくて、お相撲さんまで!」

根来「はい。力士の方には、基本のパターンとして、花道にいるときは448呼吸をして、土俵前にきたときには555呼吸をしてくださいと伝えています。この2つを組み合わせると緊張をほぐしつつ取組直前に集中力が上がるので、実力通りの力を発揮できます」

根来先生

りんたろー。「へえー」

根来「前回お話をした大リーグの選手も、例えば8回から登板予定の場合、5回くらいから448呼吸を行ってリラックスしてもらって、投げる直前に555呼吸法に変えてもらいました」

りんたろー。「なんで2つの呼吸法を組み合わせたほうが集中力は上がるんですか? 仕事中はずっと555呼吸だとダメなんですか?」

EXITりんたろー。

根来448呼吸は前回もご説明したように副交感神経を上げてリラックスを促す呼吸法です。集中力を上げるためには、はじめにリラックスさせておいたほうがより効果が高いことがわかっています。ですから、力士も野球選手も先に448呼吸でリラックスをしておいてから直前で555呼吸を行うことで、より実力を発揮するために集中力を高めていたんです」

りんたろー。「じゃあ、僕の場合は楽屋で448呼吸。ひな壇ではずっと555呼吸をやればいいんだ」

根来「そうかもしれないですね(笑)」

りんたろー。「でも5つ数えるのに夢中になっちゃって、話を振られても何の話ですかってなって、すべっちゃうかもしれない(笑)」

EXITりんたろー。

大好きなサウナも、448呼吸でよりいっそう「ととのう」

りんたろー。「先生、僕はサウナに入るのが好きなんですが、サウナで448呼吸をやって、出たら555呼吸をやったら最強じゃないですか?」

根来「サウナで温まったときには副交感神経が上がり、サウナ後に冷水に入ると一気に交感神経が上がります。サウナに入ると自律神経は上がったり下がったりしているので、自律神経のトレーニングにはとてもいいですね」

りんたろー。「サウナで汗をかいて、水風呂に入って、その後イスに座ってぼーっとして整うのが、めちゃくちゃ気持ちいいんです。そのときに448呼吸をやったらえぐいことになるかも。飛んじゃうくらい気持ちよくなっちゃいそう。これはいいこと聞いた!」

EXITりんたろー。

根来「ぜひやってみてください。もっとリラックス効果が高まると思いますよ」

呼吸で肌の隅々まで栄養を巡らせて美肌になる♪

根来「ところでりんたろー。さんは美容にも興味がありますか?」

りんたろー。「めちゃくちゃ興味があります。VOCEの連載でいろいろな方に美容の知識を教えていただいて、肌の調子もすごくよくなりました」

根来「呼吸法は肌にもとてもいい効果があることがわかっています」

りんたろー。「呼吸法で肌もキレイになるんですか?」

根来肌にも毛細血管が張りめぐされているんですが、そこに栄養と酸素が行き届くことで美しい肌が保たれます

りんたろー。「毛細血管って普通の血管とは働きが違うんですか?」

根来「血管には太い動脈があり、その先に細い動脈があって、さらに細くて細かい毛細血管に枝分かれして、血液によって全身の隅々にまで栄養と酸素を届けています。毛細血管の手前に蛇口のような栓(括約筋)があるんですが、交感神経が高いとその栓がギュッと閉まり、副交感神経が高いと開くんです。つまり、交感神経が高いままだと毛細血管の栓が閉まってしまい、肌にまで酸素や栄養が届きにくくなるんです」

EXITりんたろー。

りんたろー。「じゃあ、交感神経が上がりやすい僕の場合は、毛細血管の栓が閉まって肌に栄養が届いていなかったことですか?」

根来「そうなります。そこで役立つのが呼吸法です。呼吸法を行って副交感神経を上げると毛細血管の栓が開いて血流が促進。特に寝る前はこの栓を全開、つまり副交感神経を優位にしておくと、睡眠中に肌に栄養と酸素が届けられて肌が健康になります。肌は上から化粧品を塗ることも大事なんですが、毛細血管の流れをよくして肌の内部を健康な状態に保つことのほうがより重要です」

りんたろー。「美肌にも呼吸法か。これはやるしかない!」

根来「私はこの毛細血管の仕組みを活用して化粧品開発のアドバイスもしているんですよ」

りんたろー。「化粧品の開発まで! すでに先生にはお世話になってたのかも」

編集部「私が知っているかぎり、りんたろー。さん、愛用されたことのあるコスメですよ」

りんたろー。「あ、やっぱり! 先生すごい! それにしても、呼吸法のポテンシャル、計り知れないですね」

EXITりんたろー。

根来私たちは1分間で15回、1日で2万回、1週間で14万回、一生にすると数億回もの呼吸をしています。この呼吸が自律神経やホルモン、毛細血管の働きに密接に関わっているんです。毎日自然に行っている呼吸を深くしたり、シーンに合った呼吸法をとり入れて、自分の心や体のコントロールに役立ててほしいと思います」

りんたろー。「僕もここぞ!というときにもっと実力を発揮できるように、448呼吸法と555呼吸法を活用します」

根来「ぜひ、毎日の生活にとり入れてみてください。その2つの呼吸法をマスターできたら、もっと眠れる呼吸法や脳の形が変わるというエビデンスがある呼吸法もありますから」

りんたろー。「呼吸法で脳の形が変わる!? 呼吸の底力、本当にやばいですね!」

【今日の一句】
出番前 555で いざ出陣!

EXITりんたろー。

さぁて、来週のりんたろー。さんは?

448呼吸法と555呼吸法をマスターして、いつでもどこでも最高のパフォーマンスを披露できる準備が整ったりんたろー。さん。次回はさらにハリウッドセレブをはじめ意識高い系な人たちがこぞってとり入れているという、最先端の呼吸法を根来先生から教えてもらうことに。

ですが、ここで、一時中断。来週からは、VOCE12月号の誌面に登場するりんたろー。さんに密着。その様子をお届けします。お楽しみに!

次週、「りんたろー。『VOCE for MEN』の顔となる!?」
『VOCE for MEN』はVOCE12月号の別冊付録です。

デジタルシングル『なぁ人類』
©️Sony Music Labels

【NEWS】
ソニーミュージックよりメジャーデビュー。ニューミニアルバム『GENESIS』好評発売中。

【プロフィール】
りんたろー。
1986年生まれ。2008年4月、東京NSCに14期生として入学。2017年末に兼近大樹を誘い、お笑いコンビ「EXIT」を結成。ネオ渋谷系チャラ男漫才と称するしゃべくり漫才のツッコミを担当。ネタ作りも担う。
【Twitter】@rinnxofficial
【Instagram】@Rin_the_Sky
【note】https://note.com/rin_official
【YouTube】EXIT Charannel
【TikTok】@exit_official
【りんたろー。個人YouTube】EXITりんたろー。のYouTubeチャンネル

根来秀行
医師、医学博士。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。著書は「病まないための細胞呼吸レッスン』(集英社)、『新しい免疫力の教科書』(朝日新聞出版)、『ハーバード&ソルボンヌ大学 根来教授の超呼吸法』(KADOKAWA)など多数。

撮影/目黒智子 ヘア&メイク/小松胡桃(ROI) 取材・文/山本美和

元記事で読む
の記事をもっとみる