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「会見には短髪で登場するはず」小室圭さんはなぜポニーテールで成田空港に降り立ったのか

  • 2021.10.4
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秋篠宮家の長女、眞子さまと小室圭さんが今月26日に結婚し、記者会見を行うと宮内庁が発表した。小室さんについて、テレビやSNSでは、3年前と様変わりした髪型が話題になっている。武蔵大学社会学部教授の千田有紀さんは「メディアや一般の反応はどれも少しずれているように感じる。おそらく小室さんは、記者会見には髪型を短く整えて出てくるだろう」という――。

9月27日、アメリカから帰国し、成田空港に到着した小室圭さん
9月27日、アメリカから帰国し、成田空港に到着した小室圭さん
ニューヨークの日本人ヘアカット事情

眞子さまと結婚することになっている小室圭さんが、ニューヨークの街を歩く映像が流れてきたときには、さすがに驚いた。よく言えばアイドルスター、悪く言うと容疑者扱いで、これはいったい何なんだろうと思ったものだ。そして、SNSなどでひときわ関心を集めたのは、小室さんの髪型だったようである。

日本を出発するときとは違い、髪が長く伸びて後ろで一つにしばっている。「格好つけている」「武士のつもり?」「これだから信用がならない」から、「ひとを見かけで判断するルッキズムはいけない」まで、さまざまな反応が出揃ったようだ。

個人的には、どれも少しずれているように感じる。おそらく小室さんは、記者会見には髪型を短く整えて出てくるだろう。

私はかつて、文部省(現在の文部科学省)の在外研修制度で、ニューヨークに暮らしていたことがあり、現地のヘアスタイル事情はよくわかる。東洋人のストレートの髪の毛を扱える美容師は、ニューヨークの中心部、マンハッタンでもそれほどいないのだ。

周りの日本人みながヘアサロンに悩み、「有名サロンのあそこもダメだった」とか、「日本人のスタイリストのいるサロンに行ったのに違う人に切られてがっかりした」とか、「スタイリストが日本人だからといって好みの髪型にしてくれるとも限らない」とか、さまざまな情報交換をしていた。とにかくヘアサロンには苦労するのだ。私も、困った友達のヘアカットをしてあげたことすらある(その結果、美容師さんは、とてつもない技術をもっているのだと実感した)。

おそらく小室さんは、日本に帰国してから髪型を整えようと、ニューヨークでは中途半端なヘアカットはせず、伸ばしたままにしていたのだろう。まさか日本からテレビクルーが自分を追いかけてくるとは思わなかっただろうと思う。

マスコミからは逃れられない

それが今では、勤務先の法律事務所の映像までテレビに映し出されているほどだ。テレビでは事務所名までは出ていなかったが、ネットではすぐに特定されていた。

小室さんについて外野が勝手にあれこれ語ることと、メディアが本人のところに取材しに行って追いまわすことはまた意味が違う。一昔前とは異なり、結婚後に日本を離れてニューヨークに住んだとしても、マスコミから追いかけまわされない保証はないようだ。

マンハッタンでの新婚生活

気になるのは、眞子さまと小室さんの結婚後のマンハッタン暮らしである。小室さんは法律事務所で働くようだが、ただでさえ競争の厳しいアメリカのローファーム、さらにマンハッタンの事務所となれば、想像を超える激務であることは簡単に予想される。しかも小室さんがいくら英語に堪能とはいえ、英語のネイティヴに伍してやっていくのは簡単なことではない。眞子さまとの新婚生活に時間を割き、妻のニューヨーク生活開始を丁寧に支援したりするほどの余裕はなさそうである。

そういう状態で、眞子さまはどうするのだろうか。実に大きなお世話だということは承知のうえで、それでも気になってしまう。現地で学芸員として働くのではないかという報道もある。ニューヨークにはたくさんの博物館や美術館があるが、学芸員の職を得るのは狭き門で、少ないポストに、世界中から希望者が殺到する。そう簡単に職を得ることはできない。それでももし学芸員として働くことができたとしたら、眞子さまは相当恵まれているといえるだろう。

しかしそうやって職を得たとしても、眞子さまは孤独に陥らないだろうかと心配である。皇室から出て、民間人として暮らすだけでも大きな変化であるが、結婚し、しかも言葉も文化も異なるアメリカに行くわけである。カルチャーショックもあり、多くの人は混乱するが、フランクに胸の内を打ち明けられる知り合いはいるのだろうか。そういう存在なしに、海外暮らしを乗り切ることは難しい。

アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館
アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館
海外の日本人コミュニティーにどうかかわるか

眞子さまの交友関係など想像はつかないが、実は海外に住むと、日本人コミュニティーのネットワークが非常に密なことに驚く。日本にいるときとは異なり、趣味も階層も違うひとたちが結び付けられ、生活に必要な情報交換をしながら、身を寄せ合うようにサバイブしていくものだからだ。

そこに直接参加しなかったとしても、そのネットワークは密で狭く、友達の友達をたどると、ほとんどの日本人に行きついてしまうほど。日本人や、日本人でなくても何らのかかわりをもった、日本語が堪能なアメリカ人から、思いもかけない聞きたくもない噂話を耳にすることも多くある。

眞子さまはこうしたネットワークに直接は参加されることはないと思うが、SNS全盛の時代に、プライバシーを守ったまま、友人を作って親密な関係を作ることができるのか心配になってしまう。

静かな生活を手に入れられるか

なによりも、皇族としての儀式や結婚式、支払われる一時金などのすべてを捨てて、多くの国民にバッシングされ、反対を振り切るかたちで眞子さまは結婚される。ご両親と、口を聞かない期間も長く続いたようだ。それはすべて結婚して「幸せになるため」である。

当たり前だがひとはみな、いまよりも幸せになろうとして結婚するのだ。結婚の失望は、「独身時代に比べて、幸せ感が増加していない」ということであることも多い。

結婚生活を振り返ったときに、犠牲にしたものの大きさを思い出し、「この結婚は正解だったのか」と天秤にかける日は、どれだけ結婚生活が順調であったとしても、必ず訪れる。皇室を離れ、日本を離れて結婚生活を始める眞子さまなら、なおさらだろう。また、眞子さまのお陰で、ニューヨークで弁護士になれた(なれるであろう)小室さん本人も、バッシングにさらされたうえに、追いかけまわされるとしたら、いずれ自分が失ったものにも思いをはせるようになるのは当然のことだ。

若い2人の生活がスムーズにソフトランディング(軟着陸)し、新しいネットワークをつくられることをお祈りするばかりだ。できれば静かな生活を、手に入れられますように。

千田 有紀(せんだ・ゆき)
武蔵大学社会学部教授
1968年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京外国語大学外国語学部准教授、コロンビア大学の客員研究員などを経て、武蔵大学社会学部教授。専門は現代社会学。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、格差、サブカルチャーなど対象は多岐にわたる。著作は『日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか』、『女性学/男性学』、共著に『ジェンダー論をつかむ』など多数。ヤフー個人

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