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中川翼×長澤樹『光を追いかけて』 夜の撮影で起きた“信じられない出来事”

  • 2021.10.4
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過疎化の進む秋田県の架空の街を舞台に、思春期の少年少女の心の揺れを描く映画『光を追いかけて』。両親の離婚により父の故郷に引っ越してきたが周囲に馴染めず鬱屈とした日々を送る主人公の中学2年生・彰を演じた中川翼さん。同じクラスの不登校の少女・真希を演じる長澤樹さん。共に2005年生まれで今作が初主演、初ヒロインとなる。

中川翼:SF要素もあると聞いて、僕SFがすごく好きなので、中学生の間にそういう作品に出られるのはすごく嬉しかったですし、演じた中島彰は内気で人見知りなところが自分のままだと思ったので、その役を表現できるのも嬉しかったですね。

長澤樹:私は真希ちゃんみたいに何かを抱えてるようなタイプではなくて、細かいことも気にしないんです(笑)。自分と正反対の役をどう演じればいいのか最初は不安だらけでしたね。悩んだんですが、真希ちゃんはいろいろ抱えてるけど、感情をちゃんと出す子なんだなと気付いてからは難しさを感じなくなりました。

――自然に囲まれた秋田の風景と登場人物が溶け合う映像がとても美しい。

長澤:トンボがすごかったんですよ。私、虫が苦手で(笑)。お芝居の最中、目を閉じたら両方の親指にトンボが止まった感触があったんですけど、目を開けちゃいけないので我慢してたら意外と平気でした(笑)。

中川:自然が豊かだったから虫は多かったよね(笑)。夜の撮影では信じられない量の虫が照明に集まって。僕も虫が苦手なんですけど、自然と触れ合う機会が減ってるので、いい経験になりました(笑)。

――様々な受け取り方ができる作品だが、辛い現実に立ち向かう彰と真希の成長物語としての見応えもある。

中川:彰は大人に対する怒りや寂しさを感じながらもだんだん心を開いていく。1か月間の撮影の中で、彰自身も僕自身も本当に成長できたと思ってます。人見知りが少し解消されて、大きな声が出せるようになったんですよね。

長澤:映画に出ることがほぼ初めてだったんですが、この作品がきっかけでひとつの台詞にどんな気持ちが込められてるかをすごく考えて台本を読むようになりました。そうすると、“こういう感情もありだな”って思ったり。本当に全部が勉強になりましたし、演じることも含めてとにかく楽しかったです。

『光を追いかけて』 監督・脚本/成田洋一 出演/中川翼、長澤樹、生駒里奈、柳葉敏郎、中島セナ、駿河太郎、小野塚勇人 秋田・ALVE(アルヴェシアター)にて先行公開中。10月1日より全国順次公開。©2021「光を追いかけて」製作委員会

なかがわ・つばさ 2005年12月6日生まれ、神奈川県出身。4歳の時にモデルとしてデビュー。’21年、『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』(関西テレビ系)、『ひきこもり先生』(NHK総合)などに出演。
シャツ¥27,500 パンツ¥33,000(共にネサーンス/エリオット TEL:03・5708・5757)

ながさわ・いつき 2005年10月24日生まれ、静岡県出身。’20年『破壊の日』で映画初出演。同年、『INSPIRE 陰陽師』で初舞台を経験。’21年、『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』などに出演。
トップス¥39,600 スカート¥36,300(共にEBONY info@ebony00.com)

※『anan』2021年10月6日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・小林美月(中川さん) 上田リサ(長澤さん) ヘア&メイク・Emiy(中川さん) 山口朋子(長澤さん) インタビュー、文・小松香里

(by anan編集部)

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