【第15回】「ブランドマウンティング女子の対処法を教えて」辛酸なめ子さんが解決!!【美人からの生相談】

漫画家・コラムニストとして大活躍中の辛酸なめ子さんのWEB限定連載！ 美人たちから寄せられたリアルなお悩みに独自の視点でお答えします。→ 第14回もチェック♡

【第15回】

ブランドマウンティング女子の対処法を教えてください

「ハイブランドを着ていないと馬鹿にしてくるマウンディングする人に困っています。それぞれ金銭感覚や貯蓄の仕方などバラバラでいいと思うのですが、ハイブランドのものを着ていないことで見下してくる人が苦手です。個人的にはブランドに拘らず良いものを身につけたいと思っていますが、そうでない方もいるようで……。『プチプラとかあり得ないでしょ？』と言ってくる方、そう思うのは自由ですが傷つくので言わないで欲しいなと思います。それとなく離れる方法、自分が傷つかない方法はないでしょうか？」（ひつじさん・専門職・29歳）

辛酸なめ子さんのアンサー

「ハイブランドはたしかに品質もデザインも素晴らしいですが、それを判断基準にされると厳しいですよね。大人になると、あまりにも安っぽい素材の服ばかり着ていると老けて見えがちですが、相談者さんはまだ20代。肌のハリがあればプチプラ服でも着こなせます。そのマウンディングする人は、もしかしたら親御さんがバブル世代とかでブランド信仰の影響を受けているのかもしれません。ハイブランドが好きでも、ファッションの知識があるとは限らないので、そのような知識を披露してみてはいかがでしょう。頻繁に変わるハイブランドのデザイナーの名前を覚えているだけでも、相手に一目置かれそうです。先日も表参道で、KENZOのデザイナーがNIGOになったと若い男子たちが話していて、さすが表参道だと思いました。プチプラ服を着ていたとしても、時々ハイブランドの店舗に入って、高級アイテムのオーラを吸収するだけでもブランドのフィロソフィーを少しまとえそうです。ハイブランドは文化事業を重視していて、都内の店舗ではギャラリーがあるところも多いです。例えば銀座のエルメス、表参道のルイ・ヴィトン、青山のプラダなどでは、海外の芸術家の展示などを開催。そちらに赴いて、快適な空間で芸術観賞するだけでもかなり優雅な気分に浸れます。ブランドマウンティング女子に何か言われたら『そういえばエルメスでやっている展示に行ったんだけけど……』とハイブランドのギャラリーの話を出してみるのもおすすめです。ハイブランドは外側を飾るだけでなく内側からも吸収できます」

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