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高野洸「ソロツアーを乗り越え自信につながった」と語る24歳の素顔

  • 2021.10.1
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【音楽通信】第91回目に登場するのは、数多くの舞台やドラマ出演などで知られ、ソロアーティストとしても活躍し、甘い歌声とカッコいいパフォーマンスで魅了している、高野洸さん!

小6からグループで活躍しソロ活動へ

【音楽通信】vol. 91

2009年11月、小学校6年生のときに、ボーカル&ダンスユニット「Dream5」のメンバーに抜擢されてCDデビューした、高野洸(たかの あきら)さん。2014年、レコード大賞や紅白歌合戦に出演後、2016年にDream5としての活動を終了。同年、俳優として、映画への出演やミュージカルの主演を務めるなど、個人での活動をスタートしました。

2019年1月には、1stシングルCD「LOVE STORY」でソロデビューし、アーティストとしても音楽活動に励んでいます。そしてこの度、2021年8月18日に5thシングル「Vacances(ヴァカンス)」を発表し、10月27日にライブ映像作品「高野洸 1 st Live Tour “ENTER”」のDVD&Blu-rayも発売されるということで、お話をうかがいました。

ーーそもそも高野さんが音楽にふれたきっかけから教えてください。

4歳からヒップホップダンスを習っていて、ダンスをやりながらいろいろな音楽に触れていました。小6からDream5としてグループ活動をやらせていただき、徐々に俳優業にも興味を持ち始めて、グループ活動を終了したときに、俳優一本でやっていくと決めました。

ただ、ミュージカルをやらせていただくと歌う機会も多く、結局は歌もダンスもできるステージはすごく楽しくて、好きなんだと実感しました。その頃からいまもずっと向上心は高く持って、歌もうまくなりたいと思っていて、ソロでアーティスト活動を始めたんです。

――では普段、高野さんがよく聴いていたアーティストはいますか。

小学生のときは、親が運転する車のなかでよく流れていた、Mr.Childrenさんが好きでしたね。コード進行もメロディも好きです。いまは、いろいろなジャンルの音楽を聴くようになりました。

――以前、ananwebにはミュージカル『刀剣乱舞』の膝丸役の高野さんとして登場いただきましたが、役での歌唱とご自身名義での歌ですと、意識の違いはありますか。

膝丸として、ミュージカル『刀剣乱舞』の世界観を背負って歌うときは、ステージでパフォーマンスすることが前提となりますね。膝丸のキャラクターというのは、武士で力強いものなので、勢いを持って歌うことを心がけています。

僕自身で歌う、ソロアーティストとしての作品は、レコーディングのときから自分の良さを出せるのはどれなのかと手探りしながら、時間をかけて進めていくんです。なので、意識は自然と切り替わっていると思いますね。きっと歌のニュアンスや語尾の表現の仕方などに、その違いがけっこう出ているかもしれません。

初のソロツアーを経てアーティストとして成長

――2021年8月18日にニューシングル「Vacances」をリリースされました。1曲目「サマービーツ」は爽快でキャッチーなナンバーで、高野さんご自身で作詞されていますね。

シングル曲に「サマービーツ」を選んだのは、野外ステージで歌っている姿を想像して、明るく元気をもらえるサウンドだったから。それから曲を聴き込んで、突き抜けて爽やかなサビをいかして夏の暑さをエネルギーに変えよう、新しい世界を見てみたいという設定で主人公を描くと決めて、歌詞を作っていきました。

――歌詞を書かれるときは、どんなふうに作っていかれるのですか。

面白い言葉を見つけたら、メモをとるようにしています。今作は夏をテーマにしたので、夏らしい言葉などをある程度メモしておいて、そのなかでも異彩を放つような面白い単語を選んで、曲にあてはまるか試していきました。そんなふうにして、何段階かにわけて、構成していく感じですね。

作詞の作業は、本当に楽しいです。ときどき僕の歌詞は独特だと言われるのですが、それは面白い言葉を集めているからなのかなと思いながら、曲を聴いたみなさんはどう捉えてくださるのか、気になりますね。

――2曲目「tiny lady」も高野さんが作詞を担当されていますが、この曲はどのようにして生まれた曲ですか。

今回、「Vacances」に収録している3曲は夏をテーマにしていて、「tiny lady」はテーマを決めるのにすごく時間がかかりました。この曲を聴いていると、4つ打ちのリズムが曲調的にも少し若い感じもして、イキイキとした、心が浮かれている様子を描いたほうが良いなと。さらに、ドライブしているときにもこの曲を聴きたいと思ったので、ドライブデートというテーマで、歌詞を仕上げていきました。

――歌詞に「ドライブの時くらい 君が俺見てよ」とあって、少し大人っぽい印象の曲です。

そうですね。歌詞には英語のフレーズを多く入れたのですが、けっこう苦心しましたね。良いメロディとリズム感だからこそ、中途半端な言葉にするとハマりが良くないので、英語詞にはすごく時間がかかりました。

――3曲目「Memory of Sunset」は共作されていますね。

デモのときに、すでにある程度テーマが決まっていたので、そのデモに惹かれて選んだ曲です。1番の歌詞のみできていたものを引き継いで、その世界を僕なりにいろいろと解釈しつつ、2番からはオリジナルで作りました。この曲に関しては、歌詞の景色が見えてすごく描きやすく、スラスラといきましたね。

ラストのサビ終わりにはラップを入れたら面白いなと思って、「Where we going」というメロディが続くところにラップパートも盛り込みました。そういう意味では、最後の歌詞のブロックではメロディも作っているということになります。そのラップのところにも、注目して聴いてほしいですね。

――10月27日には、今年の4月と5月、振替公演が9月に行われた「高野洸 1 st Live Tour “ENTER”」のDVD&Blu-rayが発売されるそうですね。初のソロワンマンライブツアーを振り返って、手応えはいかがでしたか。

本当にすごく手応えもありましたし、来ていただいたお客さんのおかげで、達成感がありますね。各公演やりきれた、という経験が自分のなかではとても大きいです。ツアーが始まる前は、ひとりで歌って踊ってステージをやりきることが、例えば足がつったり声を枯らして裏返ったりという、アクシデントの不安もありましたが、そういったこともなく。乗り越えられたことが、自信につながりました。

――各公演の様子はいかがでしたか。

各会場、熱気がすごかったです。トークでは、各地のご当地ネタをやりました(笑)。福岡公演の場合は地元なので、地元で人気のファミレスの話をしましたし、埼玉の大宮だったら、事前に地元の名物を調べてナポリタンの話をしました。

――特典映像には、リハーサルやバックステージなどのドキュメント映像が収録されているそうですね。

メイキング映像ですが、かっこよく仕上げていただいています。今回、ライブのリハーサルの日数がそれほど多くはなかったのですが、短い時間の中で急ピッチで仕上げていったところを撮ってくれていますし、悩んでいる姿も入っています。

――初のツアーが映像作品として発売されるのは、率直にどんなお気持ちでしょうか。

ライブの様子が映像作品となって発売されたものを購入した方が、また家でライブを観ていただけるというのは、ひとつの憧れでした。実際のライブでもめちゃくちゃ良い音質だったのですが、その音源がほぼそのまま収録されていて。きっと大画面で良いスピーカーで聴くと、よりライブの雰囲気が味わえて、臨場感があると思います。

――高野さんは、歌はもちろん俳優としてもご活躍されていますが、シンガーと役者とは無意識に切り替えているんでしょうか。

自然と切り替わっている気がしますね。でも、実はそれぞれ気をつけるポイントはたくさんあって、細かい部分での違いが多いと思うんです。もしステージ上で立っている場合は、エネルギーを発散しなくちゃいけないので、客席の一番後ろまで届ける、ということが重要。

でも、自分のソロライブの場合、スクリーンがステージの後ろにあって、カメラで映してくれているんです。アーティストはマイクを通して音を、エンターテインメントを届けているので、舞台のお芝居とソロライブでは、そういう意味でも、感覚が少し違うのかなと。

一番大きなポイントとしては、どの大きさで撮られているかが大事という気がしますね。舞台と映像作品の差はそこで、舞台の大きさで表現が変わってきますし、立ち姿から違いがあるので、ヨリで撮られているのか、どれだけの規模で伝えるかというのが、一番繊細なポイントだと感じて表現しています。

こうやって自然と切り替えられるのは、いろいろなエンタメをやらせていただいていることも、大きいかもしれません。ひとつのことを極めようとしているわけではないからこそ、舞台や音楽活動などのさまざまな現場で学んだことが、ほかの現場で活きることが多いのかなと思います。

音楽活動では「紅白」、俳優では朝ドラと大河が目標

――お話は変わりますが、高野さんはおうち時間をどのようにお過ごしですか。

家では小説を読んだり、動画サイトを観たりすることが多いですね。あとは曲をスピーカーから流したり。

――ご自身の曲ですか?

自分の曲もありますし、人気の曲を聴きながら、「自分の曲をここで流してみるとどんな感じなのかな」と、試してみたり(笑)。あとは最近、アロマキャンドルを灯すことを始めました。香りもあって、落ち着く気がしますね。灯していると、空間がすごく活性化されて、空気もイキイキしている気がします。

――楽曲ではラブソングを歌うこともありますが、そういうときは理想の人を思い浮かべていますか。また、高野さんの理想的な女性像はどのようなタイプでしょうか。

作詞をするときは、自分が行動に移すかどうかではなく、自分がしないようなことも入れています。ストーリーを作ってから歌詞を書くので、あくまで架空寄りですね。そして僕自身の理想の女性像というと、かわいらしくて、愛嬌がある方です。かわいくなろうと努力をしている女性なら、より魅力的。あとは、リアクションが豊かだと良いですね。

――では、かわいいだけ、だとダメなんですね?

いや、“かわいい”はすべてを補います(笑)。

――高野さんは歌やダンスをされているので、普段から健康面や体力作りには気をつけていたりするのでしょうか。

それほど気をつけていることはないのですが、食事はだいたい三食とるようにしています。お腹がすいていなくても、一応夜ご飯はちゃんと食べようと……でも、僕正直なところ、お腹が空いていることがないな(笑)。言いたかったことは、バランスよく栄養素をとるといいということ。僕も足りない栄養をサプリメントなどから補うこともあるんですが、実際の食材にはかなわないので、毎食ちゃんと食べて栄養をとるようにしていますね。

――運動もされていますか?

僕は筋肉がつきやすい体なので、むしろ逆に筋トレしないようにしているんです。首や肩にすぐ筋肉がついてゴツゴツするから。でも、健康でいるには、運動したほうがいい方ももいらっしゃるでしょうし、人それぞれの体調や環境に合わせて運動するといいと思いますね。あまり食欲がない方だと、運動して汗をかいたほうがお腹が空くので、少し体を動かしてみるのも、健康体につながると思います。

――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、今後の抱負をお聞かせください。

音楽活動では、音楽番組に出演して、世の中にもっと浸透していきたいですね。やっぱり、目標の番組は「紅白歌合戦」です。Dream5と刀剣男士と、いままで2回紅白に出演させてもらっていますが、どちらも作品の力を借りて出ているので、今度は僕自身の作品で出てみたいですね。

俳優としては、朝ドラと大河ドラマの出演を目指しています。実家にいるときや両親も朝ドラと大河ドラマを観ていますし、これまで観る側として楽しませていただいた恩返しとして、今度は出演する側として、作品を届けていくことができたらと思っています。

取材後記

歌に芝居にご活躍中の高野洸さん。ananwebの取材はまだ夏の日差しを感じる午後に、撮影では瞳がキラリと輝く、きりりとした姿やほんのり微笑した表情も見せていただき、インタビューもテキパキと応えてくださいました。そんな高野さんのニューシングルと映像作品をみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。

写真・山本嵩 取材、文・かわむらあみり

高野洸(たかの あきら) PROFILE
1997年7月22日、福岡県生まれ。177cm。特技はダンス、ゲーム。
2009年、『天才てれびくんMAX』(NHK Eテレ)での全国オーディションから生まれた、5人組のボーカル&ダンスユニット「Dream5」のメンバーとなる。11月にはシングル「I don‘t obey~僕らのプライド~」でCDデビュー。

2014年発売のシングル「ダン・ダン ドゥビ・ズバー!」でオリコンウィークリー1位を獲得。妖怪ウォッチ「ようかい体操第一」エンディングテーマは、全国のお子さんたちに大人気となり、話題を呼びました。同年末には、レコード大賞や紅白歌合戦にも出演し、2016年、Dream5としての活動を終了。

同年に映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』や、ミュージカル「ROCK MUSICAL BLEACH」~もうひとつの地上~ の主演を務める他、2017年にはミュージカル『刀剣乱舞』 ~つはものどもがゆめのあと~ で膝丸役として出演するなど、俳優としても活動。

2019年1月、1stシングルCD「LOVE STORY」でソロデビュー。2020年11月には、4枚目のシングルCDがオリコンウィークリーランキング5位を獲得するなど、ソロアーティストとしての活動も行っている。

2021年8月18日に、5枚目のシングル「Vacances(ヴァカンス)』をリリース。10月27日に、ライブ映像作品「高野洸 1 st Live Tour “ENTER”」のDVD&Blu-rayを発売。

Information

New Release
「Vacances」

(収録曲)
01.サマービーツ
02.tiny lady
03.Memory of Sunset

2021年8月18日発売
*収録曲はA盤とB盤は共通。

<CD+DVD (スマプラ対応)A盤>
AVCD-61095/B
¥2,090(税込)

<DVD内容>
01.サマービーツ 〜高野洸 1st Live Tour “ENTER”〜 [Live Video]
02.tiny lady [Music Video]
03.tiny lady [Music Video Making]

初回封入特典(全形態共通) :
1.トレーディングカード(全6種類中1種ランダム封入)
2.特典応募シリアル

<CD+DVD (スマプラ対応)B盤>
AVCD-61096/B
¥2,090(税込)

<CD (スマプラ対応)C盤>
AVCD-61097
¥1,320(税込)

New Release
「高野洸 1st Live Tour “ENTER”」

(収録曲)
01.Can’t Keep it Cool
02.TOO GOOD
03.WARNING
04.MY CREATURE
05.Untouchable love
06.Shining warm
07.In the shade
08.You’ve Broken My Heart
09.モノクロページ
10.Way-Oh!!
11.COLOR CLAPS
12.Poppin’ Groovin’
13.Love To You
14.BURNING UP
15.New Direction

ENCORE
EN01.Our Happiness
EN02.Always on your side
EN03.サマービーツ

<特典映像>1st Live Tour “ENTER” Behind The Scenes
*収録曲、特典映像は全形態共通。

2021年10月27日発売

(通常盤)
・DVD:AVBD-27430
・Blu-ray:AVXD-27431
¥6,050(税込)
<封入特典>・ポストカード2枚封入

(初回生産限定盤)
・DVD:AVBD-27428
・Blu-ray:AVXD-27429
¥8,360(税込)

<仕様>・豪華三方背BOX仕様、・ピクチャーレーベル
<封入特典>・PHOTOBOOK・レプリカスタッフパス・大判カード(2枚)・バックステージパス風ステッカー

写真・山本嵩 取材、文・かわむらあみり

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