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【明日公開】砂漠を一人で横断した女性の感動作『奇跡の2000マイル』

  • 2015.7.17
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世界最大のサンゴ礁地帯・グレートバリアリーフ、世界で2番目に大きい一枚岩のエアーズロック、真っ白な砂のランセリン砂丘など、人気の観光スポットが盛りだくさんのオーストラリア。 しかし、今回紹介する映画は、観光地として知られるオーストラリアを描いた作品ではなく、人生に変化を求めて、たった一人でオーストラリア西部の砂漠およそ3000キロ(約2000マイル)を横断するという冒険の旅に出た女性の実話を映画化した感動作です。エアーズロックのような名所が登場しつつも、これまで見たことがないような、オーストラリアの意外な一面を知ることができます。

4頭のラクダと愛犬と一緒に、砂漠横断の旅へと出発

1975年、都会での生活に物足りなさを感じていた20代半ばのロビン(ミア・ワシコウスカ)は、愛犬を連れて列車に乗り、砂埃が舞うオーストラリア中央部の町アリス・スプリングスに降り立ちます。

ロビンがこの地を訪れた目的は、西部にある2000マイルもの砂漠地帯を徒歩で横断し、インド洋に面した西オーストラリアの海岸を目指す冒険の旅に出ることです。それには、水や食料などたくさんの荷物を運んでくれるラクダが必要でした。

1977年、ラクダの調教を学び、ようやく旅の準備を整えたロビンは、苦労して入手した4頭のラクダと、心の支えになってくれる愛犬を引き連れて、ついに出発します。

砂漠の旅は孤独で、思っていた以上につらいことの連続

旅をするにあたって、ロビンはナショナル・ジオグラフィック誌からの援助を受けますが、資金提供の条件として、旅の途中でカメラマンのリック(アダム・ドライバー)が何度か現れ、その時に彼の写真撮影に応じることを要求されます。その条件を煩わしく感じるロビン。

圧倒的な大自然の中を、ロビンは1日・約32キロのペースで歩いていきます。長期間に及ぶ旅は、凄まじい暴風や、発情した野生のラクダに突進される恐怖など、予想以上に苦難の連続。やがて、ロビンは激しい孤独感に襲われます。

全て自分の力だけでやろうとしていたロビンは、人の優しさに触れ成長していく

孤独なロビンは、撮影に現れるリックと、だんだんと親しくなっていきます。アボリジニのミスター・エディ(ローリー・ミンツマ)の協力も得て、彼とも心を通わせていくロビン。

一生の宝物になるような出会いと経験を重ね、一歩一歩進んでいくロビンは、様々な試練を乗り越え、成長した先に、何を見つけるのでしょうか……?

オーストラリアの壮大な景色を眺めながら、主人公の旅に思いを馳せる映画

ロビン・デヴィッドソンによる、7ヵ月を費やして成し遂げた旅の記録を綴った回顧録『TRACKS』は、およそ18の言語に翻訳された世界的ベストセラー。オーストラリアやイギリスなどでは教材にもなっているその本が、1981年の発売から30年以上経って映画化されました。

映画の最後に、ナショナル・ジオグラフィック誌に掲載された、写真家リック・スモーランによるロビンの写真がスクリーンに映し出されます。それを観ると、本当に彼女が砂漠横断を成功させたのだと実感します。

オーストラリアの砂漠や、エアーズロックなど、壮大な景色をじっくりと眺めながら、ラクダと愛犬を連れて奇跡のような旅を実現させたロビン。この旅は、真似しようと思っても、とてもできることではないですが、これが実話だということに驚きつつ、ロビンに感情移入しながら、彼女の冒険を疑似体験するのも素敵です。この映画を観れば、何か新しいことに挑戦したくなるのではないでしょうか。

『奇跡の2000マイル』

7月18日(土)有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

(C)2013 SEE-SAW (TRACKS) HOLDINGS PTY LIMITED, A.P. FACILITIES PTY LIMITED, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, SCREEN NSW AND ADELAIDE FILM FESTIVAL

配給:ブロードメディア・スタジオ

公式サイト:http://www.kisekino2000mile.com/

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